かつて、尾瀬国立公園の奥に‘金山’と呼ばれた「根羽沢(ねばざわ)金鉱山」があったことを、皆さんはご存じでしたか?名前の通り、この鉱山では「金」が発掘され、尾瀬の山奥に1000人以上の採掘者とその家族が押し寄せ暮らしていました。鉱山の発展に伴い、山中には「根羽沢鉱山街」と呼ばれる一大集落が築かれていました。生活は地区ごとに区画されており、独身者向けの合宿所、鉱夫の長屋、三菱社員用の社宅、鉱山長の住宅などが斜面に階層状に並んでいたようですが、近年まで、大自然の中でひっそりと存在を忘れ去られようとしています。
現在、当時の金山選鉱精錬所や人々の暮らしを遺構で見て回る「根羽沢金鉱山」探険ツアーが開催されており、10月も継続して開催される予定です。9月になり、尾瀬は標高の高い所から紅葉が進みはじめ、日に日に秋が深まります。鉱山街の中核を担った紅葉平(もみじだいら)と呼ばれるエリアは、地名の通り、紅葉の見どころです。皆さんもこの秋、ゴールドラッシュの歴史散歩に出かけてみませんか。
ツアーについては群馬県片品村のHPをご参考ください。
https://oze-katashina.info/nebazawa/

根羽沢金鉱山探検ツアーの様子①

根羽沢金鉱山探検ツアーの様子②

跡地