資料館

それぞれのフィールドにおいて、自然との共生や環境保護活動などに精力的に取り組んでいらっしゃるオピニオンリーダーの方々との対談内容をご紹介いたします。

知識から行動への変革~それは尾瀬から始まった~

<東田テクノロジーリサーチ所長>東田研(ひがしだけん)×<東京電力・永年尾瀬保護活動担当>竹内純子(たけうちすみこ)

東田テクノロジーリサーチ所長として、企業のコンサルティングに日夜飛び回る東田研さん。尾瀬の保護活動を知った時には、「それまで持っていた企業のあり方についての考えが根底から覆された」というほどの衝撃を受けたとか。久しぶりの再会で、いろいろなお話を伺いました。

<東田テクノロジーリサーチ所長>東田研(ひがしだけん)

<東田テクノロジーリサーチ所長>東田研(ひがしだけん)

東田テクノロジーリサーチ所長。ビジネスと最先端技術の両方に詳しく、主に企業の科学技術に関するコンサルティングを行っている。天才にありがちな茫洋(ぼうよう)とした性格だが、ここぞという時に見せる鋭さにファンは多い。

東田を変えた出会い

尾瀬が教えてくれたことについて、話が尽きない二人。
ボランティアのご協力をいただくことで、自然保護の輪が広がっていく。
自然をいためることなく人と自然が触れ合えるよう整備されている木道。東京電力は約20kmにわたり木道を管理している。
竹内
東田先生、お久しぶりです!
東田
ご無沙汰しました、竹内さん。
竹内
本当にお久しぶりです。初めてお会いしたのは、私が尾瀬保護活動担当になって間もなくでしたから、もう10年前ですよね。
東田
僕が企業のCSR活動のリサーチをしていて・・・良い事例があると、友人が竹内さんを紹介してくれたんでしたね。10年尾瀬保護活動担当を務められたとは、もう「プロフェッショナル」ですね!
竹内
とんでもない!人間社会で10年は長いですが、自然相手の仕事で10年はまだ「ひよっ子」ですよ(笑)。でも素人なりに、素人だからこそ感じる尾瀬の魅力を、広く皆さんにお伝えしていきたいと思っています。
東田
その10年前、竹内さんから東京電力の尾瀬の保護活動について教えていただいた時は、正直驚きました!
竹内
そうでしたねー。先生、本当にびっくりなさって(笑)。企業が動くのは、経済的利益か、法的義務がある場合のみのはずなのに、東京電力が尾瀬を保護する理由は何だ!?って・・・
東田
頭を抱えました(笑)。 確かに貴社は尾瀬の土地を所有しているわけですが、国立公園に指定された場合、その土地の所有者には、自然保護に取り組む法的責任はありませんよね。ただでさえ、公園になったことで、所有権を大幅に制限されているわけですから。
竹内
かと言って、経済的利益か、と言うと・・・
東田
山小屋や休憩所などを営業して儲けているわけでもない。それなのに、半世紀近くも尾瀬の自然保護に取り組んでこられたのは何故なのか・・・。先日竹内さんに尾瀬を案内していただいた、私の助手の原も同じように頭を抱えていましたよ(笑)。まぁ、彼女にもそこを学んでほしくて、尾瀬に行ってもらったんですがね。
竹内
確かに理屈では説明がつかないのかも。私も担当になったばかりの頃、会社の先輩方に聞いて回ったんです。そしたら返ってきたのは「尾瀬の自然を失ってはいけないから・・」というシンプルこの上ない答え。最初は拍子抜けしたんですが、これこそ人間として正しい判断だなって。理屈じゃなく、本能的に正しい判断をした先輩を誇りに思い、その仕事を引き継げたことが本当にありがたいことだと感じました。

知識から行動への変革

「尾瀬を知り、知識を行動につなげてほしい」と取り組んでいる「尾瀬出前授業」
第10話は病院が舞台。患者さんにも、環境にもやさしい病院経営を目指す院長の相談に東田研が応える。

東田研に聞け」はこちらから

東田
それにしても、あの後何度かご連絡しましたが、いつも出張中でしたね。尾瀬には、どれくらい頻繁にいらっしゃるんですか?
竹内
シーズン中はだいたい週に1回程度でしょうか。短ければ1泊2日ですが、長ければ4~5日滞在します。シーズンオフも学校にお伺いして尾瀬の自然やその保護活動についてご説明する「尾瀬出前授業」を行ったりしているので、なかなかオフィスにいる時間がなくて。せっかくご連絡をいただいたのに失礼しました。
東田
尾瀬出前授業?環境教育の支援活動ということですか。
竹内
はい。今は環境問題やその対策に関する「知識力」は上がってきていると思うんですが、それが「行動力」に結びついていないんじゃないかと思います。知識を行動に結びつけるのは、気持ちですからね。尾瀬の自然を知って、「良いな!これがなくなったらイヤだな!」という、自然を守りたい気持ちが、まさに「自然と」湧き上がってくれたらうれしいです。
東田
なるほど。
竹内
当社は、科学技術に深い関わりを持つエネルギー産業として、未来を担う子どもたちに、環境やエネルギーについて考え、話し合い、理解するきっかけ作りをしたいと考え、様々な「環境・エネルギー教育支援活動」に取り組んでいます。当社のHPの中にも、子どもさんたちが楽しみながら学べるコンテンツもたくさんご提供していますし、尾瀬出前授業もこうした「環境・エネルギー教育支援活動」の一つなんです。
東田
「環境・エネルギー教育支援活動」!?そんな取り組みもされているんですか!それではそのうち東田テクノロジーリサーチの仕事も無くなってしまいそうですね(笑)
竹内
まさか!(笑)。でも、先生も、いろいろな企業のコンサルティングをなさっていて、環境配慮、環境貢献についてご相談を受けることが増えたんじゃないですか?
東田
そうですね。CSRの観点から、環境貢献にどう関わったらよいかという相談もありますが、温室効果ガスを大量に排出する事業者に排出量の算定や国への報告が義務づけられたこともあって、エネルギー管理についての具体的な相談も増えています。先日も、ある病院の院長先生から、環境に配慮した病院経営についてご相談を受けて、ヒートポンプの導入などをお薦めしたんですよ。
竹内
なるほど。ヒートポンプは、空気の熱エネルギーを上手に利用して、暖房や給湯をできるのでCO2排出量を減らせますから、環境にやさしい病院になりそうですね。
東田
さすがですね。(笑)実際に、院長先生にもご満足いただけたようです。
竹内
先生も、ビジネスの世界で、「知識」から「行動」への変化を後押しされてるのですね!もしかしたら私たち、同じ目的に向かって歩いているのかもしれませんね。
東田
その通りです。その意味では、僕が企業の環境貢献、CSRについて学ぶことが出来た原点である尾瀬の保護活動を、たくさんの人に知っていただきたいと思っています。
竹内
素敵ですね!今後ともますますご指導ご鞭撻、よろしくお願いします!
東田
こちらこそ。まずは僕自身が、久しぶりに尾瀬を歩きに行きますよ。

2009年3月16日更新

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