浮島太陽光発電所・扇島太陽光発電所

浮島太陽光発電所と扇島太陽光発電所は、川崎市と東京電力の共同事業として、川崎市の臨海部に建設したメガソーラー発電所です。川崎市は太陽光発電等の普及啓発及び土地の提供(浮島)を、東京電力は発電所の建設及び運転・保守を行っています。

設備に関する工夫の一例として、パネルの設置角度が挙げられます。一般的に本州では太陽電池パネルの設置角度は30度程度が最適とされていますが、実証試験で設置角度の違いによる発電電力量と、基礎・架台コストの比較を行い、10度に設定しています。また、隣接パネルによる日陰範囲が抑制され、パネル間隔を短くできることから、限られた敷地内により多くのパネルを設置することが可能となりました。

その他、雑草や土埃を抑える有機質土壌改良工法の適用や、海に近いことから塩分による腐食に強い材料を使用するなどの工夫も行っています。

浮島太陽光発電所の隣には、川崎市が運営するPR施設「かわさきエコ暮らし未来館」が併設されており、太陽光発電をはじめとするエコについて学習出来る展示や、浮島太陽光発電所が一望出来る展望スペースなどが整備されています。

浮島太陽光発電所

所在地 神奈川県川崎市川崎区浮島町
最大出力 7,000kW
推定発電電力量(年間) 約740万kWh
CO2排出削減量(推定) 約3,100t
敷地面積 約11ha(川崎市所有)
太陽電池パネル枚数 約38,000枚
運転開始日 平成23年8月10日

扇島太陽光発電所

所在地 神奈川県川崎市川崎区扇島
最大出力 13,000kW
推定発電 電力量(年間) 約1,370万kWh
CO2排出 削減量(推定) 約5,800t
敷地面積 約23ha(東京電力所有)
太陽電池パネル枚数 約64,000枚
運転開始日 平成23年12月19日