第13回「原子力安全・品質保証会議」の開催について
当社は、第13回「原子力安全・品質保証会議」を4月17日に開催いたしました。
本会議は、原子力安全と品質保証に関する取組みについて、有識者の方に、総合的に審議していただくことを目的とするものです。
1.開催日時等
- 日 時
- 平成18年4月17日(月) 14時00分~17時00分
- 場 所
- 東京電力株式会社 本店
- 出席者
- (議 長)矢川 元基 東京大学 名誉教授
- (敬称略)
-
(委 員)犬伏 由利子 消費科学連合会 副会長
鈴木 和幸 電気通信大学 教授
高倉 吉久 東北放射線科学センター 理事
竹野下 喜彦 弁護士 - 【当社側同席者】
勝俣社長、武黒原子力・立地本部長、並木原子力・立地本部副本部長、武藤原子力・立地本部副本部長、西澤企画部長、藤原原子力・立地業務部長、鈴木原子力技術・品質安全部長、小森原子力運営管理部長、鈴木原子燃料サイクル部長、市東原子力品質監査部長、大出福島第一原子力発電所長、高橋福島第二原子力発電所長、千野柏崎刈羽原子力発電所長
2.矢川議長ご挨拶
平成14年12月から始まった当会議は、約3年半が経過した。その間、社員の努力により、原子力安全や品質保証活動の形が整ってきている。ただし、「形ができあがった状態」になったとしても、魂が入らないことには本当の意味での活動とはならない。社員一人ひとりの遺伝子に安全文化がしみ込むには時間がかかるが、引き続き努力をお願いしたい。エネルギーセキュリティ面では、原子力にとって良い流れとなっているので、さらにこの流れを加速していくためにも安全と品質が重要である。
3.議事等
(1)審議・報告事項
1 第12回原子力安全・品質保証会議議事録について(審議事項)
- 標記議事録について審議、了承。
2 平成17年度下期テーマ監査結果について(審議事項)
- 標記監査結果について、会社側より報告し、審議、了承(監査結果概要は別添PDFファイル参照)。なお、監査結果に基づく指摘・要望に対する各発電所の是正・改善状況については、今後、フォローアップを予定。
3 平成18年度上期監査テーマの選定について(審議事項)
- 監査テーマ候補として、会社側より、「組織改編(ユニット所長制等)後のプラント運営管理について」を提案し、審議、了承。
4 平成17年度本店・発電所原子力品質監査の実施状況と今後の取組みについて(報告事項)
- 標記について、会社側より概要を報告、了承。
5 平成18年度の原子力部門における取組みについて(報告事項)
- 標記について、会社側より概要を報告、了承。
(2)主なご意見
- ヒューマンエラー対策として、パフォーマンス指標(PI)を結果系とアクション系に分けたことは良いことである。PIを管理するのではなく、PIでマネジメントがうまくいっているかどうかを管理することが大切である。
- 不適合管理の仕組みが複雑であり、単純化できないか。慎重さも大切だが、スピードも大切である。重要なものと、そうでないものを分けて管理することが大事である。重大な結果を招いたか否かもあるが、組織の仕組みとして重大な問題点を含んでいるかどうかも大切である。
- 不適合事象を諸外国や他電力と比べる場合に、同じ基準で公表されていないので、一度、実情について諸外国と比較して整理する必要がある。
- 減肉管理においては、メーカーのみならず、協力企業との情報交換も綿密に実施していくべき。