当社は、第18回「原子力安全・品質保証会議」を5月27日に開催いたしました。
 本会議は、原子力安全と品質保証に関する取組みについて、有識者の方に、総合的に審議していただくことを目的としています。

1.開催日時等

日 時
平成20年5月27日(火) 14時00分~17時15分
場 所
東京電力株式会社 本店
出席者
(議 長)矢川 元基 東京大学 名誉教授
(敬称略)
(委 員)犬伏 由利子 消費科学連合会 副会長
河野 武司 慶應義塾大学法学部 教授
鈴木 和幸 電気通信大学電気通信学部 教授
高倉 吉久 東北放射線科学センター 理事
竹野下 喜彦 弁護士
【当社側同席者】
勝俣社長、武黒副社長原子力・立地本部長、猪野常務、武藤原子力・立地本部副本部長、原子力・立地業務部長、原子力品質・安全部長、立地地域部長、原子力運営管理部長、原子力設備管理部長、原子燃料サイクル部長、原子力品質監査部長、福島第一原子力発電所長、福島第二原子力発電所副所長、柏崎刈羽原子力発電所副所長

2.矢川議長ご挨拶

 先日、テレビの東電コマーシャルで、東電が柏崎刈羽原子力発電所の復旧に向けて努力しているのを見た。一生懸命に復旧作業をしている姿には好感がもてた。 一日も早く復旧されることを願っている。
 今夏の需要、原油の高騰などの厳しい状況下と思うが、この会議に課せられた 原子力安全、品質保証といったテーマへの取り組みを通して、福島の発電所についても安全面、品質保証の面で問題が生じないようにお願いしたい。

【会議の様子】

会議の様子

3.議事等

(1)審議・報告事項

1 第17回原子力安全・品質保証会議議事録の確認について(審議事項)

  • 標記議事録について審議、了承。

2 平成19年度下期テーマ監査結果について(審議事項)

  • 標記テーマ「原子力部門の安全・品質に係わる活動状況と今後の課題(これまでの監査フォロー)」の監査結果を会社側より報告し、審議、了承(監査結果の概要は別添PDFファイル参照 )。なお、監査結果に基づく課題については、今後、監査活動等を通じてフォローアップを予定。

(主なご意見)

  • マニュアルの標準化・簡素化に際しては、結果系の指標を用いて重点管理すべき。マニュアルの整備自体が目的とならないように、原子力の安全・品質にとって重要なものを整理すべき。
  • システム化については、IT化の大きな流れの中で考えて、データの蓄積も含め、導入したシステムの有効活用に努めること。
  • 新検査制度の対応に関しては、高経年化対策など東電としてこれまで実施してきた取り組みもきちんと伝えていくべき。
  • 様々な請負・委託を行っている中で、東電の責任については遺漏のないよう明確にすること。
  • 設備は劣化するという一般の認識があるが、発電所の設備はプロがしっかり管理しているはず。家庭にある電化製品とプロが管理している機器の差が一般人にもわかるような広報を行うことが大切。

(総括コメント)

  • 監査結果から、安全・品質に関する活動は概して順調に行われていることを了解したが、本日の議論を踏まえて、さらに各課題に取り組んでいってもらいたい。

3 平成20年度上期監査テーマの選定について(審議事項)

  • 監査テーマ候補として、会社側より、「原子力発電所の運転と保全の連携について」を提案し、審議、了承。

4 平成19年度上期テーマ監査結果に基づく課題等のフォロー状況及び特別監査の結果等について(審議事項)

5 平成19年度原子力品質監査の実施状況と評価及び平成20年度品質監査活動の方向性について

  • 会社側より報告し、審議、了承。

6 柏崎刈羽原子力発電所のこれまでの取組みと基準地震動の策定について

  • 先日発表した基準地震動の策定に関する検討を中心に会社側より報告。

(2)次回の予定

  • 第19回会議は11月頃、本店において開催予定。

以 上