当社は、第23回「原子力安全・品質保証会議」を11月18日に開催いたしました。本会議は、原子力安全と品質保証に関する取組みについて、有識者の方に、総合的に審議していただくことを目的としています。また、後半では、柏崎刈羽原子力発電所の現況等について報告しました。

1.開催日時等

日 時
平成22年11月18日(木) 14時00分~17時00分
場 所
東京電力株式会社 本店
出席者
(議 長)矢川 元基 東京大学 名誉教授
(敬称略)
(委 員)犬伏 由利子 消費科学連合会 副会長
河野 武司 慶應義塾大学法学部 教授
鈴木 和幸 電気通信大学電気通信学部 教授
高倉 吉久 東北放射線科学センター 理事
竹野下 喜彦 弁護士
【当社側同席者】
清水社長、武井副社長、武藤副社長原子力・立地本部長、小森常務原子力・立地本部副本部長、石崎執行役員原子力・立地本部副本部長兼立地地域部長、村松執行役員企画部長、原子力・立地業務部長、原子力品質・安全部長、原子力運営管理部長、原子力設備管理部長、原子燃料サイクル部長、原子力品質監査部長、福島第一原子力発電所副所長、福島第二原子力発電所長、柏崎刈羽原子力発電所副所長

2.矢川議長ご挨拶

 柏崎刈羽原子力発電所の復旧は着々と進むとともに、中長期ビジョンの発表、福島のプルサーマル運転開始、原子力の海外進出第一歩等、順調に前進しているものと思う。日本の技術力としては、ハイテク技術と日本伝統の匠の技術を組み合わせることが重要であり、さらに本会議で議論される安全文化が加わることで、日本の競争力が高まる。そのためにも本会議は重要である。

【会議の様子】

会議の様子

3.議事等

(1)審議・報告事項

1 第22回原子力安全・品質保証会議議事録の確認について(審議事項)

標記議事録について審議、了承。

2 平成22年度上期テーマ監査結果について(審議事項)

 標記テーマ「原子力部門の横串組織の機能発揮状況について」の監査結果を会社側より報告し、審議、了承(監査結果の概要は別添PDFファイル参照 )。なお、監査結果に基づく課題については、今後、フォローアップを予定。

(主なご意見)

  • ヒューマンエラーの低減は重要であると考えるが、その発生件数の絶対数は非常に減ってきており、努力されていることがわかる。ヒューマンエラーの防止には、その重要度によって、ハード面での対策を充実させると共に、地域の方々に、それらの対策をアピールする等は如何か。
  • 不適合情報の共有は重要であると考えるが、各サイトで協力企業が異なるのであれば、各協力企業が持つ革新的な技術やノウハウは、どのように共有されているのか。

(総括コメント)

  • ヒューマンエラーについては、再発防止を行うことで、長期的に見て良くなってきている。この問題には終わりがなく、今後とも抜本的な対策を考えていかなくてはいけない。
  • 横串組織間の競争原理の導入は重要である。一方で、ライン組織との関係で、横串機能にインセンティブを与えることが、組織の有効性を高めるものと考える。

3 平成22年度上期テーマ監査の「監査結果から抽出された本部大で検討すべき課題」を踏まえた取組み計画(審議事項)

会社側より説明し、審議、了承。

4 平成21年度下期テーマ監査結果に基づく課題等のフォロー状況について(審議事項)

会社側より説明し、審議、了承。

5 テーマ監査の「監査結果から抽出された本部大で検討すべき課題」を踏まえた取組み結果(審議事項)

会社側より説明し、審議、了承。

6 平成22年度下期監査テーマの選定について(審議事項)

監査テーマ候補として、会社側より、「中長期成長宣言2020ビジョン達成に向けた原子力部門のリソースについて」を提案し、審議、了承。

7 柏崎刈羽原子力発電所の現況について(報告事項)

発電所の最新状況について、会社側より報告。

8 「なくせ、ヒューマンエラー」キャンペーンについて(報告事項)

キャンペーンの実施状況について、会社側より報告。

(2)次回の予定

 第24回会議は、平成23年5月、本店において開催予定。

以 上