当社は、第8回「原子力安全・品質保証会議」を9月27日に開催いたしました。
 本会議は、原子力安全と品質保証に関する取り組みについて、有識者の方に、総合的に審議していただくことを目的とするものです。

1.開催日時等

日 時
平成16年9月27日(月) 14時00分~16時45分
場 所
東京電力株式会社 本店
出席者
(議 長)矢川 元基 東京大学 名誉教授
(敬称略)
(委 員)犬伏 由利子 消費科学連合会 副会長
鈴木 和幸 電気通信大学 教授
高倉 吉久 東北放射線科学センター 理事
竹野下 喜彦 弁護士
広瀬 弘忠 東京女子大学文理学部 教授
【当社側同席者】
勝俣社長、白土副社長原子力・立地本部長、内藤副社長、武黒常務取締役原子力・立地本部副本部長、佐竹常務取締役原子力・立地本部副本部長、藤原企画部長、並木執行役員原子力・立地業務部長、鈴木原子力技術・品質安全部長、大出原子力運営管理部長、武藤原子燃料サイクル部長、市東原子力品質監査部長、松村執行役員福島第一原子力発電所長、野村福島第二原子力発電所副所長、岩城柏崎刈羽原子力発電所副所長

2.矢川議長ご挨拶

 前回の福島第一原子力発電所における会議は、現場の状況もよくわかり、協力企業の方々とも意見交換ができ、非常に有意義であったと思う。
 最近、関西電力美浜発電所において不幸な事故が発生してしまったが、そこでも電力会社と協力会社とのコミュニケーションの問題点が指摘されている。
 本会議においても、そういったことにも目を配りつつ、幅広い議論を行っていくことが重要であると考えているので、よろしくお願いしたい。

3.議事等

(1)審議・報告事項

1 第7回原子力安全・品質保証会議議事録について(審議事項)

  • 標記、議事録について審議、了承。

2 平成16年度上期テーマ監査結果について(審議事項)

  • 標記、監査結果について審議、了承(監査結果概要は別添PDFファイル参照)。なお、監査結果に基づく指摘・要望に対する各発電所の是正・改善状況については、今後、フォローアップを予定。

3 平成16年度下期監査テーマの選定について(審議事項)

  • 事務局(原子力品質監査部)より、テーマ候補として、
    ・定期検査時の運転当直の体制と安全管理の実施状況について
    ・過去のテーマ監査結果に基づく改善活動の有効性評価とフォローアップ
    の2テーマを提案し、了承。

4 関西電力(株)美浜3号機配管破損事故に係わる当社原子力発電所の配管点検状況の確認結果について(報告事項)

  • 原子力安全・保安院からの指示を踏まえた標記確認結果について、概要を報告、了承。

(2)主な意見

  • 原子炉主任技術者が法定の機能を果たしていることは理解できるが、さらに進んで積極的に業務の改善にあたっていくためには、発電所の品質安全部や本店の原子力技術・品質安全部との役割の明確化が必要なのではないか。
  • 各発電所に共通する既存の業務については、共通化を考えていくべきではないか。その際には、それぞれの背景や歴史も考慮すべきではないか。
  • 中長期的な被ばく線量の低減を考えていくにあたっては、合理的・科学的な規制やルールに基づく点検、保修作業が行われることも重要であり、一層の整備が望まれる。

(3)次回の予定

  • 第9回会議は、来年1月頃開催予定。

以 上

<添付資料>