プレスリリース 2002年

夏期の気温リスク交換契約の締結について



                               平成14年5月29日
                               東京電力株式会社
                               大阪ガス株式会社

 東京電力株式会社(以下東京電力)および大阪ガス株式会社(以下大阪ガス)は、本
日、夏期の気温変動が両社の事業収支に与える影響を緩和するため、気温リスク相互交
換に関する契約を締結いたしました

  東京電力と大阪ガスは、それぞれの事業エリアにおける夏期の気温と利益の相関が逆
の関係にあり、本契約はこの特性を利用して両社の収支リスクのヘッジを行うものです。
具体的には、東京と大阪という2地点間にわたる気温リスク交換であるため、東京管区
気象台(大手町)および大阪管区気象台(大手前)で観測した対象期間(6月21日から
9月30日の102日間)の平均気温を指標とするデュアルトリガー方式(注)を応用した手
法を採用しております。

 東京および大阪の平均気温がともに基準気温を一定の幅を越えて上回る場合は、東京
電力から大阪ガスへ予め約束した金額を支払います。逆に、東京および大阪ともに平均
気温が基準気温を一定の幅を越えて下回る場合は、大阪ガスから東京電力へ予め約束し
た金額を支払います。最大支払額は約7.7億円となります。
  基準気温および各種条件は、過去の気温データに基づいて、両社の取引き価値が理論
上同じになるように設定しております。

 東京電力および大阪ガスは、夏期の気温変動が両社の事業収支に与える影響を緩和す
るという本契約の趣旨に鑑み、今後、本契約の有効性を検証しつつ、継続的なリスク交
換を実施する方向で合意しております。このようなコストの掛からないヘッジ方策を中
心に様々な手法を活用し、さらなる収益の安定をめざしてまいります。
  なお、今回の取引内容のイメージ図は別紙の通りです。

                                    以 上

(注)デュアルトリガー方式とは、2つの条件をともに満たした場合のみにある約束が
   有効になる手法で、損害保険などの分野で良く用いられる手法。本契約における
   条件は東京および大阪の平均気温がともに基準気温を一定の幅を超えて上回るま
   たは下回ることである。 

<各社の概要> 

 東京電力株式会社
  1.所在地:東京都千代田区内幸町1-1-3
  2.社長:南 直哉
  3.設立日:昭和26年5月1日
  4.事業内容:電気事業、熱供給事業、その他付帯事業等 
  5.資本金:6,764億円

 大阪ガス株式会社 
  1.所在地:大阪府大阪市中央区平野町4-1-2 
  2.社長:野村 明雄 
  3.設立日:明治30年4月10日 
  4.事業内容:ガス事業、熱供給事業、その他付帯事業等 
  5.資本金:1,322億円





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