プレスリリース 2005年

福島第一原子力発電所1号機タービン建屋内における水漏れの調査結果について

                            平成17年9月22日
                            東京電力株式会社

 当所1号機は定格出力にて調整運転中のところ、平成17年7月28日、タービン
建屋地下1階の給水加熱器ドレンポンプ*1架台に水溜まりがあることを当社社
員が発見したことから、この溜まり水について詳細な水質分析を行ったところ、
自然界に含まれる濃度よりも高い*2トリチウム*3が検出されました。その後
の調査において、水溜まりが発見された場所近傍の室内の配管・機器からは、漏
えいは確認されなかったため、給水加熱器ドレンポンプの埋設部分と当該場所近
傍に埋設されている機器ドレンサンプピット*4および配管からの漏えいの可能
性について調査を行うことといたしました。
 本事象は直ちにプラントの運転に影響を及ぼすものではありませんが、詳細な
調査を行うに際し、当該場所が高線量エリアであるため、放射線量低減の観点か
らプラントを停止することといたしました。
               (平成17年8月4日、8月11日お知らせ済み)

 調査の結果、A・Bの給水加熱器ドレンポンプが収納されている埋設容器(バ
レル)の詳細点検において、Aポンプバレルに腐食による貫通孔3箇所を確認い
たしました。また、過去の点検履歴調査において、第12回(昭和61年度)定期検
査時にBポンプバレルの底部付近に損傷が確認され、交換していたことが分かり
ました。さらに、各ポンプのバレルを収納しているコンクリートピット内を確認
したところ、いずれのコンクリートピット内にも湧き水が浸入していることを確
認いたしました。
 以上のことから、本事象の原因は、今回確認されたAポンプバレルの腐食によ
る貫通孔からコンクリートピット内に漏えいしたトリチウムを含んだ水(復水)
と、Bポンプで過去に発生したポンプバレルの損傷によりコンクリートピット内
に溜まっていた復水が、それぞれの当該ピット内に浸入した湧き水で希釈され、
ポンプ架台と床との境界面に生じた微小な割れから床面に湧き出たものと推定い
たしました。
 ピット内に湧き水が浸入した原因は、同ピットに発生した微細な割れのためと
推定しております。また、Aポンプバレルの腐食については、コンクリートピッ
ト内の環境(温度、湿度)が要因で発生したと推定しております。
 対策として、Aポンプバレルは新品に交換し、Bポンプバレルは外表面に腐食
が確認されていることから外表面の補修を行うとともに、今後定期的にバレルの
外表面の点検を行います。また、それぞれのコンクリートピット内壁について、
湧き水の浸入を防止するよう補修を行うとともに、今後定期的にコンクリートピ
ットの点検を行います。

 なお、建屋には常に湧き水の圧力がかかっていること、ならびにタービン建屋
周囲に敷設されている排水設備*5の水を分析した結果、トリチウム等の放射性
物質は検出されていないことから、外部への放射能の影響はないものと考えてお
ります。

                                 以 上

*1 給水加熱器ドレンポンプ
    給水加熱器で発生する凝縮水を復水系統に回収するためのポンプ(2台
   ある)。
*2 自然界に含まれる濃度よりも高い
    ・自然界の海水のトリチウム濃度は約5×10−4ベクレル/cm 
    ・今回検出された水のトリチウム濃度は約4.0ベクレル/cm 
*3 トリチウム
    水素の仲間で地球上のどこにでもある放射性物質で、原子炉の中でも発
   生している。
*4 機器ドレンサンプピット
    各建屋内の機器(ポンプ・配管等)からの排水・漏えい水などを処理す
   るために一時貯蔵する槽。
*5 排水設備
    各建屋に過剰な水圧がかからないよう、湧き水をくみ上げるための設備
   で、タービン建屋や原子炉建屋などの周囲に設置している。

添付資料
・1号機タービン建屋内水漏れ概略図(PDF 30.8KB) 


pdfデータをご覧になるにはAcrobatリーダーが必要です。 アクロバットリーダー



	

	



			
			
		

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