プレスリリース 2005年

「東西連係ガス導管」トンネル掘削工事の完了について〜ガスネットワークの構築に向け、東京湾中央部の海底下においてシールドトンネルが接合〜

                            平成17年10月20日
                            東京電力株式会社

 当社は、富津火力発電所ならびに東扇島火力発電所のLNG基地間に建設を進
めている「東西連係ガス導管」について、平成15年4月より、富津側と東扇島側
の両側から工事を行ってまいりましたが、このたび、東京湾中央部の海底下にお
いて、シールドトンネル*1の掘削工事が完了いたしました。

 「東西連係ガス導管」は、富津火力発電所(千葉県富津市)と東扇島火力発電
所(神奈川県川崎市)に設置された二つのLNG基地間を、東京湾海底下を横断
する延長約20kmのガス導管で連結する設備です。本導管により、千葉県側5つの
LNG火力発電所*2と、神奈川県側3つのLNG火力発電所*3を結ぶガスネッ
トワークが構築されることになり、LNG供給における信頼性がより一層向上す
るとともに、弾力的かつ効率的な運用が実現することになります。

 このたび、東京湾海底下を横断するシールドトンネルが海底中央部で接合し、
約2年半にわたるトンネル掘削工事が完了いたしました。今後は、平成21年3月
の運用開始に向け、シールドトンネル内へのガス導管の敷設等、着実に建設を進
めてまいります。

 なお、今回のシールドトンネル掘削工事では、最新の設備と技術を導入し、効
率的に工事を進めることにより、安定したトンネル掘削(施工管理)とコストダ
ウンを実現しております。具体的な特長は以下の通りです。

(1)世界最長クラスの掘削を実現
  ・1台のシールドマシンによる工事としては、世界最長クラスとなる、掘削
   延長約9.0kmを達成。(富津、東扇島の両側から掘削を行ない、東京湾海底
   中央部で接合)
  ・シールドマシンの耐久性検討を十分に行うことにより、カッタビット*4等
   の部品を途中で交換することなくシールドトンネルの掘進を完了。
(2)安定した高速施工の実現
  ・組立時間の短いワンパス継手セグメント*5の採用や、各施工設備に十分な
   能力を持たせるとともに、綿密な施工管理を行ったことにより、大きなト
   ラブルも無く、平均月進500m以上の安定した高速施工を維持。
(3)機械式地中接合工法*6を採用
  ・東京湾の海底下、0.6MPaの高水圧下においてシールドマシンを接合する際
   に、機械式地中接合工法を適用することにより、従来工法に比べて工期の
   大幅な短縮を実現。
  ・精密なトンネル坑内測量と、シールドマシンが約50mに近接した位置からの
   水平ボーリング探査により、シールドマシン同士を数mmの誤差で一直線上
   に向き合わせることを実現。

 当社では、今後とも地域の皆さまや関係者の皆さまのご理解・ご協力をいただ
きながら、平成21年3月の運用開始に向けて、安全を第一に工事を進めてまいり
ます。

                                 以 上

*1シールドトンネル、シールドマシン
   シールドトンネルとは、シールド工法により建設されたトンネルの名称。
  シールド工法はトンネル掘削工法の一つで、シールドマシンと称する鋼製円
  筒状のトンネル掘削機を用いて地盤を掘削する工法であり、一定距離(1.2〜
  1.5m)の掘削が終わると、シールドマシン内でコンクリート製の覆工板(セ
  グメントと称する)を円形に組み立てることにより、周囲の側壁の崩壊を防
  ぎ、トンネル空洞の安定を図る。シールド工法は、近年、都市の地下鉄、上
  下水道をはじめ、ガス、通信、電力の都市トンネルならびに東京湾アクアラ
  インの海底トンネル等に幅広く用いられており、安全かつ合理的な建設工法
  である。
シールドトンネル、シールドマシン
*2千葉県側のLNG火力発電所 :千葉火力発電所、五井火力発電所、姉崎火                  力発電所、袖ヶ浦火力発電所、富津火力発                  電所 *3神奈川県側のLNG火力発電所:川崎火力発電所、東扇島火力発電所、横浜                  火力発電所     <参考>富津LNG基地 :タンク基数10基(タンク容量111万kl)       東扇島LNG基地:タンク基数 9基(タンク容量54万kl)    *4カッタビット    シールドマシン先端に装備された、回転しながら地盤を掘削する装置をカッ   タヘッドと呼び、このカッタヘッドに配置された地盤を削り取るツメをカッタ   ビットと呼ぶ。カッタビットは超硬合金でつくられているが、地盤を掘り進む   うちに摩耗するため、地盤の種類に応じて適切な材質を選ぶ必要がある。 *5ワンパス継手セグメント    セグメントの組み立て時間短縮を図るため、ピンを差し込むだけで接合でき   る継手を持ったセグメントが近年使用されており、ワンパス継手セグメントと   呼ばれている。
ワンパス継手セグメント
*6機械式地中接合工法    機械式地中接合工法は、トンネル貫通時にシールドマシン同士を機械的に接   合することにより、地盤の露出範囲を極力縮小させ、接合部に残された隙間に   対しては、止水装置等により止水を図る。基本的に補助工法を必要としないた   め、コストダウンと工期短縮が図られる。
機械式地中接合工法
添付資料 ・「東西連係ガス導管」敷設計画の概要(PDF 79KB)当社のガス導管と東西連係ガス導管の位置関係(PDF 106KB)
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