プレスリリース 2007年

リサイクル型光ファイバケーブル接続箱の開発について

〜環境負荷の低減と作業性の向上によるコストダウンを実現〜

                             平成19年10月1日
                             東京電力株式会社
                           古河電気工業株式会社

 東京電力株式会社と古河電気工業株式会社は、このたび、環境負荷の低減と作業
性の向上によるコストダウンを実現した、光ファイバケーブルを接続・分岐する接
続箱「架空光エコクロージャ」(以下、「エコクロージャ」)を共同で開発いたし
ました。本日より、順次、東京電力で導入いたします。

 東京電力は、現在、電気事業用の光ファイバケーブルを約10万km保有しており、
接続箱も約10万個設置しております。
 従来の接続箱は、ケーブルの心数や接続・分岐の形態によって仕様が決められて
いたため、新たにケーブルの増設・分岐工事をする際、光ファイバの容量が大きく
なる場合などには接続箱を交換しなければならず、使用済の外装材(以下、スリー
ブ)は廃棄物として処理していました。

 これに対し、このたび開発した「エコクロージャ」は、既設の接続箱をいかした
まま光ファイバケーブルを最大8条、600心まで拡張することが可能な構造といたし
ました。これにより年間約1,200個の接続箱の交換が不要となり、年間約3.4tの廃
棄物を削減*1できます。
 また、「エコクロージャ」のスリーブに使用する材料として、撤去した光ファイ
バケーブルの被覆など一部の廃材を約15〜20%配合し有効利用することにより、年
間約7.8tのプラスチック材料を節約*2できます。

 これ以外にも、接続箱の構造を見直すことなどにより、従来と比較して作業時間
を大幅に削減することが可能となりました。
 以上の取り組みにより、コストダウン効果は、合計で年間約1.4億円(材料費含む)
と試算しております。

 東京電力は、経営の重点課題である「環境重視型社会の構築」に向け、今後とも
さまざまな廃棄物のリサイクル技術の開発などに積極的に取り組んでまいります。

 古河電気工業は、「エコクロージャ」のさらなるマーケットの拡大を図るととも
に「資源循環型社会の実現」をテーマに、環境に配慮した製品開発に努めてまいり
ます。

                                  以 上

*1:年間約3.4tの廃棄物を削減
   ・平成18年度の増設工事等に伴う光ファイバ接続箱の交換個数:約1,200個
   ・交換に伴って廃棄するスリーブ1個あたりの重量:約2.8kg
    → 1,200個×2.8kg ≒ 約3.4t

*2:年間約7.8tのプラスチック材料を節約
   ・平成18年度の新増設用光ファイバ接続箱の個数:約10,000個
   ・スリーブ1個あたりのリサイクル材使用量の平均:約0.78kg
    → 10,000個×0.78kg ≒ 約7.8t

添付資料
・別紙:「架空光エコクロージャ」の開発概要(PDF 189KB) 


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