プレスリリース 2008年

定期検査中の福島第一原子力発電所5号機の発電開始について

                             平成20年6月23日
                             東京電力株式会社

 当社・福島第一原子力発電所5号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)
は、平成20年1月20日以来、第22回定期検査を実施してまいりましたが、平成20年
6月22日午前11時59分発電を開始いたしましたのでお知らせいたします。
 今後、出力を定格出力まで上昇させ調整運転を続けたのち、平成20年7月下旬に
経済産業省の総合負荷性能検査を受け、定期検査を終了する予定です。
 今回実施した主な工事は、以下の通りです。

(定期検査中に実施した主な工事)
 1.燃料集合体の取替え
    燃料集合体548体中136体を取り替えました。
 2.非常用炉心冷却系ストレーナ取替工事
    圧力抑制プール内の非常用炉心冷却系ストレーナを大容量ストレーナに取
   り替えました。
 3.主復水器真空度に関する信号の設定値変更工事
    主復水器真空度計をゲージ圧力計から絶対圧力計に取り替えることにとも
   ない、原子炉自動停止信号の一つである主復水器真空度低の設定値を変更し
   ました。
 4.低圧蒸気タービンのロータ他取替工事
    3台ある低圧蒸気タービンの内部車室を耐侵食性に優れた材料に取り替え
   るとともに、タービンの翼(羽根)とロータを取り替えました。
 5.高経年化対策の長期保全計画に基づく点検
    当社は、運転開始以来30年を経過するプラントに対して、高経年化対策を
   策定し適切な保全処置を行うこととしておりますが、5号機(昭和53年4月
   運転開始)に対し、高経年化対策の長期保全計画に基づき、炉心シュラウド
   の遠隔目視点検などを行い、健全性を確認いたしました。

                                  以 上 

* 高経年化対策の長期保全計画に基づく点検
   原子力発電所の高経年化対応について、当社は福島第一原子力発電所5号機
  が30年目を迎える段階で、安全に関わる機器等を対象として長期間の運転を想
  定した技術評価を行いました。
   この結果、高経年化に対応した適切な保全を追加的に行うことにより、プラ
  ントの健全性は確保されることを確認いたしました。
   なお、高経年化対策については今回の定期検査から計画的に実施し、定期的
  に再評価を行っていくこととしております。

<参考>当社原子力発電所の現況

福島第一・1号機( 46万キロワット)   運転中
     2号機( 78万4千キロワット) 運転中
     3号機( 78万4千キロワット) 運転中
     4号機( 78万4千キロワット) 定期検査中
     5号機( 78万4千キロワット) 6月22日から発電開始
     6号機(110万キロワット)   運転中

福島第二・1号機(110万キロワット)   運転中
     2号機(110万キロワット)   運転中
     3号機(110万キロワット)   運転中
     4号機(110万キロワット)   運転中

柏崎刈羽・1号機(110万キロワット)   定期検査中
     2号機(110万キロワット)   定期検査中
     3号機(110万キロワット)   定期検査中
     4号機(110万キロワット)   定期検査中
     5号機(110万キロワット)   定期検査中
     6号機(135万6千キロワット) 定期検査中
     7号機(135万6千キロワット) 定期検査中

  これにより、停止中のプラントは、8基、合計899万6千キロワット、運転中の
 プラントは、9基、合計831万2千キロワットとなります。

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