プレスリリース 2009年

柏崎刈羽原子力発電所7号機の燃料取り替えに伴う計画停止について

                             平成21年9月24日
                             東京電力株式会社

 当社は、漏えい燃料が確認された柏崎刈羽原子力発電所7号機について、出力抑
制法*1により漏えい燃料からの放射性物質の漏えい抑制が適切に行われ、安定し
た状態を維持していることを監視しながら、慎重に運転を継続し、知見の拡充のた
めの運転・監視データの採取・蓄積を行ってまいりました。
 また、7号機については、新潟県中越沖地震後初めて起動したプラントであるこ
と等を総合的に勘案し、通常の定期検査時期を待たずに本年9月下旬には原子炉を
停止し、一部の燃料の取り替えを行うこととしておりました。
                     (平成21年9月1日お知らせ済み)

 本日まで、7号機の運転・監視データの採取・蓄積を継続してまいりましたが、
平成21年9月25日午前10時より発電機出力の降下操作を開始し、午後11時頃、発電
を停止いたします。その後、9月26日午前1時頃に原子炉を停止する予定です。

 原子炉を停止した後、原子炉内に装荷されている全ての燃料についてシッピング
調査*2を実施して漏えい燃料を特定し、新燃料に取り替えることといたしますが、
より信頼性を向上する観点から、漏えい燃料ならびに異物フィルタなしの燃料96体
について、異物フィルタ付きの新燃料*3に取り替える予定です。
 シッピング調査により漏えいが確認された燃料については、外観観察等の詳細点
検を行い、漏えいの原因を調査することとしております。

 なお、調査結果につきましては、とりまとめた後、国ならびに地元自治体へご報
告してまいります。

 当社といたしましては、災害に強い発電所づくりに向けた取り組みを進め、安全
安心の更なる向上を図るとともに、プラントの点検・評価、復旧作業に努め、これ
まで同様、これらの取り組みについて、地域や社会の皆さまに丁寧にご説明してま
いります。

                                  以 上
English
*1 出力抑制法     プラントの運転中に漏えい燃料が発生した場合、プラントの出力を抑制し    た状態で制御棒を操作し、その際の高感度オフガスモニタの値を把握するこ    とで、漏えい燃料が装荷されている範囲を特定できる。また、特定された漏    えい燃料周辺の制御棒を挿入して出力を抑制したうえで、定格出力で安定し    た運転を継続することが可能で、過去にも出力抑制法を用いて運転を継続し    た実績が多数ある。 *2 シッピング調査     原子炉内に燃料が装荷された状態で燃料を数m引き上げ、当該燃料に加わ    る水圧を下げることにより、当該燃料から放出される気体状の放射性物質の    濃度を測定し、漏えい燃料を特定する検査。 *3 異物フィルタ付きの新燃料     燃料への異物の影響を更に低減するため、燃料の下部にフィルタ機能を持    たせた燃料。

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