プレスリリース 2012年

福島第一原子力発電所1号機のアラームタイパーの保全状況に関する指示文書の受領について

平成24年8月23日
東京電力株式会社

 本日、当社は、経済産業省原子力安全・保安院より、「東京電力株式会社福島第一原子力発電所1号機のアラームタイパーの保全状況について(指示)」の指示文書*1を受領いたしました。
 当社といたしましては、このたびの指示を真摯に受け止め、今後、福島第一原子力発電所1号機のアラームタイパー*2の保全状況について速やかに調査を行い、その内容を取りまとめ、同院へ報告いたします。

以 上

*1 指示文書
東京電力株式会社福島第一原子力発電所1号機のアラームタイパーの保全状況について(指示)
(20120822原院第3号)

 平成23年東北地方太平洋沖地震による東京電力福島第一原子力発電所事故について、東京電力福島原子力発電所事故調査委員会報告書(平成24年7月5日)等で指摘されているとおり、地震発生直後において、東京電力株式会社福島第一原子力発電所1号機(以下「1号機」という。)の非常用ディーゼル発電機(A)や主蒸気逃がし安全弁の作動に係る警報の記録がないことから、事故の実態把握に影響が生じています。
 原子炉設置者は、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第34条及び実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則第7条に基づき、「警報装置から発せられた警報の内容」を記録し保存することが求められているにもかかわらず、今回の事故において1号機のアラームタイパーについては地震発生直後に紙詰まりが発生し警報の記録が残っておらず、誠に遺憾です。
 原子力安全・保安院としては、1号機のアラームタイパーにおいて警報の内容が記録されていなかったことの原因究明を行うことが必要と考え、貴社に対して、下記に係る調査を行い、その結果を平成24年9月3日までに報告することを求めます。

1.1号機のアラームタイパーの保守管理の実績に関する調査
2.福島第一原子力発電所におけるアラームタイパー等の記録装置の不具合事象の実績と当該不具合事象に対する是正処置の内容に関する調査
3.1号機のアラームタイパーが警報の内容を記録していなかった原因に関する調査

*2 アラームタイパー
プロセス計算機から出力されるデータの一種で、異常事象の発生時刻等の記録、プラントシステムの対応動作の記録等が示される。基本的にプリントアウトされ紙による記録として残される。


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