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プレスリリース 2013年

仏国の当社所有プルトニウムの取扱いについて

平成25年4月23日
東京電力株式会社

 当社は、東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所の事故により、同発電所1~4号機の廃止を決定しております。

平成23年5月20日お知らせ済み

 また、当社は、仏国でのMOX燃料※1の加工を一部実施後に中断しておりましたが、上記廃止決定により、同発電所3号機向けを含む加工中のMOX燃料および原料であるプルトニウムの取扱いについて検討しておりました。

 一方、英国原子力廃止措置機関(NDA)※2および仏国アレバ社(AREVA NC)から、英国でプルトニウムを所有している海外の電力会社が、仏国でのMOX燃料加工を希望していたため、当社が仏国で所有しているプルトニウムの一部(核分裂性プルトニウム:約430kg)と、海外の電力会社が英国で所有している等量のプルトニウムとの交換(帳簿上の交換)を、両社を通じて行うことについて提案がありました。検討の結果、当社はこの提案に応じることとし、このたび、プルトニウムの交換を実施いたしました。

 本取引の結果、当社が所有するプルトニウムの総量が変動するものではなく、今後、当社が英国で所有することとなったプルトニウムは、関連する法令等に基づき、NDAにより適切に貯蔵されることとなります。

 本取引により、海外の電力会社は、仏国で所有することとなったプルトニウムをMOX燃料に加工して早期に利用できることから、当社といたしましては、エネルギー資源の有効利用とともにプルトニウムの平和利用の推進に貢献できるものと考えております。なお、本取引の実施にあたっては、日本国政府をはじめ関係国政府および関係機関に核不拡散等の観点から問題がないことをご確認いただいております。

以 上

※1 MOX燃料
ウランと使用済燃料から取り出したプルトニウムとを混ぜて作った燃料。

※2 原子力廃止措置機関(NDA:Nuclear Decommissioning Authority)
所 在 地:英国カンブリア州ムーア ロウ(Moor Row)
事業概要:原子燃料の再処理、英国民生用原子力サイトの廃止措置及びクリーンナップ等
設  立:2005年4月
備  考:2004年エネルギー法に基づき設立された政府外郭機関


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