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            | 定期検査中の6号機原子炉建屋における漏れについて 
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            | 平成15年12月17日(水)午前9時頃、定期検査中の6号機原子炉建屋4・5階の空調ダクトより水が滴下していることを現場作業員が確認いたしました。
 午前10時50分、当社社員が現場を確認し、その後、漏れた水の総量および全放射能量を評価した結果、漏れた水の量は約9リットル、全放射能量は約8×103ベクレル(ラジウム温泉の約80mlに相当する量)であり、国への報告が求められる基準3.7×106ベクレルに比べ十分低い値であることを確認いたしました。
 原因については、制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ点検※1に関連する作業で使用した水槽※2の水を6階にある使用済燃料貯蔵プール側にホースで排水したところ、ホースの先端が使用済燃料貯蔵プール上部側面にある空調ダクト※3の方向に向いてしまったため、ホースから出た水が当該空調ダクトへ入り込み4・5階の空調ダクトに伝わったものとわかりました。
 これによる外部への放射能の影響はありません。
 また、原子炉建屋換気空調系への影響もありませんでした。
 
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            | 以 上 |  
            | ※1:制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ点検とは
 制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブとは、制御棒駆動機構が納められている筒(ハウジング)を原子炉圧力容器に固定するための継ぎ手であり、中部電力(株)浜岡原子力発電所1号機のスタブチューブ下部溶接部に割れが発見された事象の水平展開として、下部溶接部の目視点検および残留応力の改善を実施するもの。
 
 ※2:水槽とは
 制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ点検装置の校正に使用するもの。
 
 ※3:空調ダクトとは
 使用済燃料貯蔵プールから蒸発した水分を処理するために設けられたもの。
 
 
 <参考図>
 6号機 制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ点検作業概要図 (7kB)
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            | これは「当社原子力発電所における不適合事象の公表方法の見直しについて」(平成15年11月10日お知らせ済み)における区分3の事象として、前日に発生した不適合事象を公表しているものです。 |  
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