柏崎刈羽原子力発電所 > 広報・広聴活動 > 地域の声委員会(社内会議) > 平成20年4月7、8日 > 会場での主な質疑応答の概要

地域の皆さまへの説明会

会場での主な質疑応答の概要

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質疑応答

刈羽会場

<質問>
 北1と北2測線の測量結果について、真殿坂断層が動いていないというが、このデータは10cm強動いたと読み取るのが常識ではないのか。真殿坂断層を境にして動いたと私は読んでいる。
 また、建屋レベルの変動量について、3号機が隆起していると言ったが、1号機と基準点の間にも明らかに大きな変位がある。これも真殿坂断層が動いた証拠だと思う。
(柏崎会場でも同様の質問有り)

<回答>
 北1と北2測線の現場は、奥にある丘陵地帯や水田を結ぶ道路です。途中で大きな落差がみられ、これを境に階段状の段差が認められます。この沈下だけで断層だと言うのは検討違いです。もし仮に断層活動があるのなら、北2測線にもあっていいのではないかと考えます。
 また、沖積層が厚いところは沈下が大きい傾向が見られ、先ほどの沈下だけで真殿坂断層が動いたと判断するのは難しいです。真殿坂断層を含む地盤の安定性については、もう少しデータを取っていき、国に報告するとともに、ご説明していきたいと思います。


<質問>
 角田・弥彦断層について、この観測ルートは活断層デジタルマップの断層位置を外して調査している。東電はあえて外して、そこまで調査をしていない。これは方法論的に誤り。文献を否定する勝手な主張をしていることを指摘する。

<回答>
 デジタルマップを避けて調査しているのではという質問についてですが、まず角田・弥彦断層が活断層だと認定をしています。デジタルマップは航空写真に基づく地形判読で断層の線を引いています。一方で、地震調査委員会は石油公団の調査結果をもとに断層を引いていますが、当社もそのラインで活断層と認定しています。このラインを参考にして調査した結果、ここに活断層を見出しているというのが当社の調査結果です。


<質問>
 4月4日の刈羽村の全員協議会で、(基準地震動制定の際の)震源断層を決定すると言っていた。その際に、4つの断層について、断層の長さ、幅、向き、角度の4つのパラメータを決めるとのことだったが、本によると、静的な震源断層のパラメータは、
・震源断層面の一つの端の緯度、経度、深さ
・面の長さ、幅、すべり量
・発震機構に関するものは、面の走向と傾斜角、すべり角度
・発震機構については、滑り速度、拡大様式、拡大速度
があると書いてあった。東京電力は4つの断層についてはこの12のパラメータを決定して、断層モデルを作るのか?

<回答>
 4つの断層についてはそのとおりです。


<質問>
7月16日の地震の震源断層について、地震調査研究推進本部から1月11日に震源断層面が発表されていた。東京電力はまだできていないと言っているが、これは非常に不満である。また、はぎ取り波についても地震から10ヶ月経っているのにいまだ出ていない。これはどういうことか。いつ、はぎ取り波を発表するのか。
(柏崎会場でも同様の質問有り)

<回答>
発表が遅れていることに対して、お詫びします。遅れている理由は、非常に難しい分析を行っているからです。断層の調査、地質の調査、地震の波の調査をする等の作業があり、いい加減にはできません。しかし、早いうちに国の委員会に報告させて頂けるように、鋭意作業を進めています。はぎ取り波についても同様に難しい解析を行っており、遅れています。その点についてはお詫びします。はぎ取り波は概ね1~2ヶ月後には発表します。


<質問>
F-C断層、米山沖断層があったはずなのに、今回の資料からは無くなっている。どういうことか。

<回答>
今回の調査により、活断層ではないと評価しました。3月27日の国のワーキンググループでは時間の関係もあり、全ての断層について報告していません。至近のワーキンググループで全ての断層について報告します。


<質問>
余震と思われる地震が砂丘を越えてこちらの方に来ているのは、発電所の下を含めた地盤が不安定だということを示している。先ほどの説明も、地盤の安定性を再確認できたという楽観的な調査結果だと思った。大きな地震の後は余効変動調査が行われているようだが、どの程度行っているのか。

<回答>
気象庁の発表では、3月12日の地震が中越沖地震の余震という発表はありませんでした。余効変動については、市議会からのご指摘もあり検討しているところです。耐震設計上考慮すべき大きな地震については綿密な調査が必要だと考えています。地盤の安定性については、今後さらに調査・検討しますが、今のところ周辺の地盤は安定していると考えています。

<質問>
余効変動調査を検討すると言うが、住んでいる人のことを考えれば検討するなど、もっての他である。なぜ即実施しないのか。

<回答>
地震によって余効変動の長さが違うのは事実です。ただし、余効変動は小さいものなので、最初の動きに対して問題ないものであれば、余効変動を恐れる必要はありません。


<質問>
設備健全性について、なぜ7号機をモデルに発表したのか。

<回答>
地震直後から点検を行ってきたましたが、点検評価計画書を保安院に提出した後に指示文書をいただき、最初に出たのが7号機でした。その他1・6号機も順に提出しています。点検と解析が進み次第報告させていただきます。最終報告について、今のところ7号機は6月末~7月頃を予定しています。


<質問>
これから予想される地震に対して、耐震補強を考える目安はあるのか。

<回答>
今回の地震では発電所の設備について、概ね弾性の範囲内でした。ところが新しい指針に対応した基準地震動を設定すると、今回経験したものよりも大きくなる可能性があります。そうすると解析上必ずしも弾性範囲内におさまらない可能性があります。止める・冷やす・閉じ込めるに対して多少変形しても機能するように求められるので、その範囲まで耐震補強を行うことになります。

柏崎会場

<質問>
2002年の不祥事で問題となったが、シュラウドに応力腐食割れが起こっているようなものを動かしてよいのか?また、シュラウドなどのひびへの地震の影響について伺いたい。

<回答> シュラウド、再循環系配管で応力腐食割れが問題になっていました。しかし、維持基準が制定され、それによって健全性が担保されていることを国に提出し、認められています。アメリカではすでに行われていたもので、日本では制定が遅れていました。地震の後で、多くの方がこのひびについてはご心配されていると思います。3号機の再循環系配管のひびについては点検を終了しています。今後はひび部を切ってひびを確認することにしています。5号機の再循環系配管のひびについても同様です。


<質問>
 電力不足だと宣伝をするキャンペーンを行うのか?

<回答>
 去年の夏も2002年と同様に、融通電力、古い火力発電所の起動、大口の顧客に対しては、いざというときに使用をやめて頂く契約をしていただくなどの協力をいただきました。今年も同様になるかもしれませんが、発電電力量の確保や節電のお願いをすることになると思います。


<質問>
 原発が問題だという意識が広がったのは、3号機の火災を東電が起こしたからである。それが、マスコミが騒いだから、市民に知識がないからと転嫁されていった。それはおかしい。

<回答>
 火災を起こしたことは大変申し訳なく思っております。それを他のせいにしたことはありません。しかし、これは原子力の事故ではありません。原子力は安全であり、ぜひ皆さまお越し下さいという話はしています。火災と原子力事故は違うという話はしています。


<質問>
 地域説明会において、やらせ質問はあったのか?調べてほしい。

<回答>
 以前のことはわかりませんが、調べてみたいと思います。少なくともこの場ではそのようなことはありません。


<質問>
 国のワーキンググループ、県の地盤小委員会で説明された佐渡島の東縁の断層について、皆さんは否定しているが、渡辺先生は佐渡海盆東縁の北側に断層があると評価している。バランス断面法にて地下深部で想定される断層は渡辺先生が考える断層と一致するらしい。その断層を簡単に否定してはいけないのではないか?2,3本の測定で決定するのはおかしい。

<回答>
 渡辺先生の評価と比較して、佐渡島東縁の南側の断層については当社の評価とそんなに違いはありません。北側については、地下音波探査を行った結果、この部分に断層はないと当社は判断しました。この部分は2、3本のみではなくもっと詳しく調査を行っております。県の地盤小委員会でも一人の先生は「こんな部分に断層が引けるわけがない。東京電力もそう考えているなら、もっと情報を出していくべきでは」というコメントを出しています。まだ、国の委員会、県の小委員会でも議論はあると思いますが、当社としてはこの記録に基づいて、この部分に断層はないと考えています。

<質問>
 海底の様子を調べるのはとても難しいと聞いている。この評価はあくまで推測の域を出ないのではないか。それを簡単に決定するのはどうかと言っている。もっと本人に意見を聞くなり、慎重にやっていくべき。

<回答>
 県の小委員会で同様の意見がありました。いろんな先生方の意見があるので、私たちはどれが一番確からしいかを検討していきたい。非常に難しいということは私たちも認識しています。


<質問>
 なぜ構内で真殿坂断層の調査をしないのか?

<回答>
 変動を見るためには、比較するために地震前のデータがなければならず、北-1、北-2側線は地震前のデータがありますが、構内ではそれがありません。そこで、航空写真などで構内などについては確認をしています。


質疑応答はこちら

ご意見

  • 環境問題でCO2の排出に大きく関係しているが、その中で安全をしっかり見極めて進めていかなければならないと思っている
  • 良くチラシにご心配をおかけしておりますとあるが、一般ではご迷惑をではないのか?あまりにもおかしいのではないか?安全・安心という言葉もおかしい
  • 構内における余効変動の測量をしっかりとやってほしい
  • 以前より、国や東京電力が言っているよりも大きな地震が起こると思っていた。今回の地震で大きく予測がずれた理由を追及してほしい。それでなければ、今回の検討で地震を予測してもそれを信頼することができない。根本的な反省が必要
  • 地球温暖化問題による原子力発電の必要性について考え、事故が絶対にないよう安全性について考慮し、責任ある地元の原子力発電所として地域発展していただきたい。改めてこの柏崎原子力発電所を有効に使って欲しいと願っている
  • 原子力について、諸手をあげて賛成していない。しかし、東電には電力会社のリーダーとして安定供給に向けて頑張っていただきたい
  • 構内には5500人くらいの人が働き、その5倍、10倍の人が地域経済に係わっている。地質調査をしっかり行い、補強工事を早くやってほしい

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