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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時30分現在】

平成25年4月14日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

※4月3日、発電所構内に設置した地下貯水槽No.2において、貯水槽の内側に設置された防水シート(地下貯水槽は三重シート構造となっている)の貯水槽の一番外側のシート(ベントナイトシート)と地盤の間に溜まっていた水を分析した結果、101Bq/cm3オーダーの放射能を検出。そのため、4月5日、一番外側のシート(ベントナイトシート)と内側のシート(二重遮水シート)の間に溜まっている水の分析を行ったところ、放射能を検出。検出された全β放射能濃度は、約5.9×103Bq/cm3。なお、付近に排水溝がないことから、海への流出の可能性はないと考えている。
 4月6日午前5時10分、サンプリングの結果より、実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則第19条の17の十号を準用できる事態であり、漏えいにあたると判断。4月6日午前5時43分、地下貯水槽No.2に貯水してある水について、本設ポンプ1台で地下貯水槽No.1への移送を開始。
 本件については、漏えい量が約120m3、全γ放射能濃度が約1.5×100Bq/cm3、全β放射能濃度が約5.9×103Bq/cm3であったことから、漏えいしたγ線放射能量が約1.8×108Bq、β線放射能量が約7.1×1011Bqと推定しているが、詳細については調査を行っているところ。仮設ポンプ3台を追加し、同日午前9時38分、地下貯水槽No.2から地下貯水槽No.1への移送を開始。さらに、仮設ポンプ1台を追加するため、移送を行っている本設ポンプ1台を除く仮設ポンプ3台の運転を、同日午後0時27分、一時停止。同日午後0時52分に地下貯水槽No.2から地下貯水槽No.1への移送を開始。また、先に停止した仮設ポンプ3台については、同日午後0時57分に地下貯水槽No.2から地下貯水槽No.1への移送を開始。本設設備による移送を地下貯水槽No.6へ切り替えるため、同日午後3時33分に地下貯水槽No.1への移送を停止。同日午後4時10分、地下貯水槽No.2から地下貯水槽No.6への移送を開始。なお、仮設ポンプによる地下貯水槽No.1への移送は継続。
 4月6日、地下貯水槽(No.1ドレン孔水、No.2漏えい検知孔水(北東側・南西側)とドレン孔水(北東側・南西側)、No.3ドレン孔水、No.4ドレン孔水)、No.3の漏えい検知孔水(北東側・南西側)についてサンプリングを実施。
 4月7日、地下貯水槽No.3の水位について監視強化を行うとともに、漏えい箇所を調査するため、地下貯水槽No.3のドレン孔水(南西側)および漏えい検知孔水(南西側)についてサンプリングを実施。サンプリングの結果、地下貯水槽No.3の漏えい検知孔水およびドレン孔水において、全β核種が検出されたことから、地下貯水槽No.3の水位低下はないものの、同日午前8時53分に実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則第19条の17の十号を準用できる事態に該当するおそれがあり、一番外側のシート(ベントナイトシート)から外部へわずかな漏えいのおそれがあるものと判断。同日、地下貯水槽No.3のドレン孔水(北東側)および漏えい検知孔水(南西側:バキューム方式により実施)についてサンプリングを実施。
*バキューム方式:吸引機を使用し、ホースを垂らして吸引する方法。

 4月7日、地下貯水槽No.1~No.7のドレン孔水(14箇所)ならびに漏えい検知孔水(10箇所の内、3箇所は試料採取不可)のサンプリングを実施。
 4月8日午前6時25分、地下貯水槽No.1の水位が高くなってきたことより、仮設ポンプによる地下貯水槽No.2から地下貯水槽No.1への移送を停止。4月8日、地下貯水槽No.1~No.7のドレン孔水(14箇所)ならびに漏えい検知孔水(10箇所の内、2箇所は試料採取不可)のサンプリングを実施。
 4月9日午前10時、仮設ポンプ4台による地下貯水槽No.2から地下貯水槽No.1への移送を再開。同日午前にサンプリングした地下貯水槽No.1ドレン孔水(2箇所)および地下貯水槽No.1漏えい検知孔水(2箇所)の分析の結果、漏えい検知孔水(北東側)の塩素濃度が前日の分析結果4ppmから910ppmに上昇。同日午後0時47分、仮設ポンプによる地下貯水槽No.2から地下貯水槽No.1への移送を停止。漏えい箇所の調査のため地下貯水槽No.1漏えい検知孔水においてサンプリングを行った結果、全β核種が検出されたことから、地下貯水槽No.1の水位低下はないこと、また、地下貯水槽No.1ドレン孔水の分析結果は確認できていないものの、内側のシート(二重遮水シート)から一番外側のシート(ベントナイトシート)へわずかな漏えいのおそれがあるものと判断。そのため、同日午後4時34分に実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則第19条の17の十号を準用できる事態に該当するおそれがあると判断。
 4月9日午前、地下貯水槽No.1ドレン孔水(北東側・南西側)および漏えい検知孔水(南西側)のサンプリングを実施。
 4月9日午後、地下貯水槽No.1ドレン孔水(北東側・南西側)および漏えい検知孔水(北東側・南西側)のサンプリングを実施。
 その他、地下貯水槽No.2~No.7のドレン孔水(12箇所)およびNo.2~No.4、6の漏えい検知孔水(8箇所のうち2箇所は試料採取不可)のサンプリングを4月9日実施したが、4月8日の分析結果と比較して、大きな変動はないことを確認。
 4月10日、地下貯水槽からの汚染水の漏えいによる周辺環境への影響を評価するため、地下貯水槽No.1~3の東側に位置する地下水バイパス揚水井No.1~No.4についてサンプリングを実施し、放射性物質は検出されなかった。
 4月10日、地下貯水槽No.1の漏えい検知孔内に漏えいした水が周辺の地盤へ拡散するのを防止するため、漏えい検知孔(北東側)内の水を午後3時40分~41分(約1分間)に、漏えい検知孔(南西側)内の水を午後4時5分(約30秒間)に、仮設ポンプを起動して当該地下貯水槽内へ戻す処置を実施。4月11、12日、地下貯水槽No.1およびNo.2について、仮設ポンプを起動して漏えい検知孔内の水を当該地下貯水槽内へ戻す処置を実施。4月13日、地下貯水槽No.1~3について、仮設ポンプを起動して漏えい検知孔内の水を当該地下貯水槽内へ戻す処置を実施。なお、4月13日、地下貯水槽No.3漏えい検知孔水(北東側)については、仮設ポンプを15分間連続で運転したが、くみ上げが終了しなかったため、ポンプを手動で停止。当該地点で採取した水を分析したが、4月12日の分析結果と比較して大きな変動はないことを確認。今後、地下貯水槽No.1~3については、漏えい水の採取にあわせて漏えい検知孔内の漏えい水を当該地下貯水槽内へ戻す処置を実施する予定。
 4月10日、地下貯水槽No.2漏えい検知孔(北東側)貫通部の目視確認のため、貫通部を覆っている覆土の撤去作業を実施。今後、引き続き遮水シート、砕石等の撤去作業を継続する予定。さらに、地下貯水槽周辺の汚染状況の確認および海側への汚染拡大の有無等を確認するためのボーリング調査については、掘削作業を開始。こちらについても、今後、継続して作業を実施する予定。
 地下貯水槽No.2からNo.6へ水の移送を4月6日午後4時10分から実施していたが、計画通り4月11日午後1時6分に移送を停止。地下貯水槽No.3からNo.6への移送について、同日午後2時から移送を開始したが、同日午後2時3分に移送ポンプ出口配管の接続部(フランジ部)より漏えいが確認されたことから、同時刻に移送ポンプを停止。漏えいについては、移送ポンプを停止したことなどにより停止。漏えいは、No.3タンクマンホール付近の貯水槽上部の覆土(盛土)で2m×3mの範囲、漏れた水は覆土に染み込んでおり、敷地境界からの流出のおそれはない。なお、漏えい量は約22リットル(計算値)と推定。本件については、管理対象区域で発生したものであるが、同日午後2時35分(*1)に実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則第19条の17の十号を準用できると判断。
<参考:地下貯水槽No.3>
 水質:2.9×105 Bq/cm3
 漏えい量:約22L
 法令判断:3.7×106 Bq
 原因調査のため当該配管フランジ部を分解し、当該フランジ接合部の不良(フランジ面間、間隙の不均一)が原因と判明したため、ガスケットを交換のうえ、フランジ部を復旧。漏えい水が滴下して染みこんだと思われる貯水槽上部覆土(盛土)の除去作業を行い、除去した後の覆土(盛土)のサーベイ結果については、地表面最大で28mSv/h(β+γ)。他のフランジ部についても面間の測定およびフランジボルトの締めつけ状況を確認し問題がないことから、4月12日午後9時56分に移送を開始。漏えいしたフランジ部を含めた移送ラインについて、同日午後11時に漏えいがないことを確認。また、漏えい水が滴下して染みこんだと思われる貯水槽上部覆土の除去作業について、さらに掘削を実施(合計掘削深さ30~60cm)。除去した後の覆土のサーベイ結果については、地表面最大で0.05mSv/h(β+γ)。地下貯水槽No.3からNo.6への移送について、移送計画量を満足したことから、4月14日午後3時6分、移送を停止。
 地下貯水槽No.1~7のドレン孔水(14箇所)および地下貯水槽No.1~4、6の漏えい検知孔水(10箇所のうち2箇所は試料採取不可)について、4月10日にサンプリングを行った結果、前日(4月9日)の分析結果と比較して、大きな変動はないことを確認。
 地下貯水槽No.1~7のドレン孔水(14箇所)および地下貯水槽No.1~4、6の漏えい検知孔水(10箇所のうち2箇所は試料採取不可)について、4月11日にサンプリングを実施したが、4月10日の分析結果と比較して、大きな変動はないことを確認。また、4月11日、地下貯水槽からの汚染水の漏えいによる周辺環境への影響を評価するため、地下貯水槽No.1~3の東側に位置する地下水バイパス調査孔A~Cについて、サンプリングを実施し、放射性物質は検出されなかった。
 4月12日、地下貯水槽No.1~7のドレン孔水(14箇所)および地下貯水槽No.1~4、6の漏えい検知孔水(10箇所のうち2箇所は試料採取不可)についてサンプリングを実施。サンプリングの結果、4月10日から12日に実施した地下貯水槽No.1ドレン孔(北東側)の全β放射能濃度に上昇傾向を確認したことから、一番外側のシート(ベントナイトシート)から外部へ微量な漏えいがあるものと判断。なお、付近に排水溝がないことから、海への流出の可能性はないと考えている。管理対象区域で発生したものであるが、4月13日午前11時28分に実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則第19条の17の十号を準用できると判断。
 4月13日、地下貯水槽No.1~7のドレン孔水(14箇所)および地下貯水槽No.1~4、6の漏えい検知孔水(10箇所のうち2箇所は試料採取不可)についてサンプリングを実施。サンプリングの結果、4月12日の分析結果と比較して、地下貯水槽No.1ドレン孔(北東側)の全β放射能濃度に上昇を確認したが、それ以外の結果については、大きな変動はないことを確認。引き続き、当該貯水槽の水位などについて監視強化を行う予定。

*1 地下貯水槽No.3からNo.6への移送について、4月11日午後2時から移送を開始し、同日午後2時3分に移送ポンプ出口配管の接続部(フランジ部)より漏えいが発生した件について、実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則第19条の17の十号を準用できると判断した日時を「4月11日午後2時43分」と記載しておりましたが、正しくは、「4月11日午後2時35分」となります。お詫びして訂正させていただきます。(訂正:平成25年4月15日)

【福島第二原子力発電所】
 1~4号機 地震により停止中

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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