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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】

平成25年4月24日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

※4月3日、発電所構内に設置した地下貯水槽No.2において、貯水槽の内側に設置された防水シート(地下貯水槽は三重シート構造となっている)の貯水槽の一番外側のシート(ベントナイトシート)と地盤の間に溜まっていた水を分析した結果、101Bq/cm3オーダーの放射能を検出。そのため、4月5日、一番外側のシート(ベントナイトシート)と内側のシート(二重遮水シート)の間に溜まっている水の分析を行ったところ、放射能を検出。検出された全β放射能濃度は、約5.9×103Bq/cm3。なお、付近に排水溝がないことから、海への流出の可能性はないと考えている。
4月6日午前5時10分、サンプリングの結果より、実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則第19条の17の十号を準用できる事態であり、漏えいにあたると判断。
本件については、漏えい量が約120m3、全γ放射能濃度が約1.5×100Bq/cm3、全β放射能濃度が約5.9×103Bq/cm3であったことから、漏えいしたγ線放射能量が約1.8×108Bq、β線放射能量が約7.1×1011Bqと推定しているが、詳細については調査を行っているところ。
4月7日、地下貯水槽No.3の水位について監視強化を行うとともに、漏えい箇所を調査するため、地下貯水槽No.3のドレン孔水(南西側)および漏えい検知孔水(南西側)についてサンプリングを実施。サンプリングの結果、地下貯水槽No.3の漏えい検知孔水およびドレン孔水において、全β核種が検出されたことから、地下貯水槽No.3の水位低下はないものの、同日午前8時53分に一番外側のシート(ベントナイトシート)から外部へわずかな漏えいのおそれがあるものと判断。
4月9日午前中にサンプリングした地下貯水槽No.1ドレン孔水(2箇所)および地下貯水槽No.1漏えい検知孔水(2箇所)の分析の結果、漏えい検知孔水(北東側)の塩素濃度が前日(4月8日)の分析結果4ppmから910ppmに上昇。同日午後0時47分、仮設ポンプによる地下貯水槽No.2から地下貯水槽No.1への移送を停止。漏えい箇所の調査のため地下貯水槽No.1漏えい検知孔水においてサンプリングを行った結果、全β核種が検出されたことから、地下貯水槽No.1の水位低下はないこと、また、地下貯水槽No.1ドレン孔水の分析結果は確認できていないものの、内側のシート(二重遮水シート)から一番外側のシート(ベントナイトシート)へわずかな漏えいのおそれがあるものと判断。
4月10日、地下貯水槽No.2漏えい検知孔(北東側)貫通部の目視確認のため、貫通部を覆っている覆土の撤去作業を実施。今後、引き続き遮水シート、砕石等の撤去作業を継続する予定。さらに、地下貯水槽周辺の汚染状況の確認および海側への汚染拡大の有無等を確認するためのボーリング調査については、掘削作業を開始。こちらについても、今後、継続して作業を実施する予定。地下貯水槽No.3からNo.6への移送について、同日午後2時から移送を開始したが、同日午後2時3分に移送ポンプ出口配管の接続部(フランジ部)より漏えいが確認されたことから、同時刻に移送ポンプを停止。原因調査のため当該配管フランジ部を分解し、当該フランジ接合部の不良(フランジ面間、間隙の不均一)が原因と判明したため、ガスケットを交換のうえ、フランジ部を復旧。他のフランジ部についても面間の測定およびフランジボルトの締めつけ状況を確認し問題がないことから、4月12日午後9時56分に移送を開始。また、漏えい水が滴下して染みこんだと思われる貯水槽上部覆土の除去作業について、さらに掘削を実施(合計掘削深さ30~60cm)。除去後の覆土のサーベイ結果については、地表面最大で0.05mSv/h(β+γ)。地下貯水槽No.3からNo.6への移送について、移送計画量を満足したことから、4月14日午後3時6分、移送を停止。
4月12日、地下貯水槽No.1~7のドレン孔水(14箇所)および地下貯水槽No.1~4、6の漏えい検知孔水(10箇所のうち2箇所は試料採取不可)についてサンプリングを実施。サンプリングの結果、4月10日から12日に実施した地下貯水槽No.1ドレン孔(北東側)の全β放射能濃度に上昇傾向を確認したことから、一番外側のシート(ベントナイトシート)から外部へ微量な漏えいがあるものと判断。なお、付近に排水溝がないことから、海への流出の可能性はないと考えている。
4月19日、地下貯水槽No.1に貯留されている水をろ過水タンクへ移送するための準備として、ろ過水タンクNo.1およびNo.2が接続されているバッファタンクへの移送ラインから、ろ過水タンクNo.1を切り離す作業を実施。

<地下貯水槽に貯水している水移送実績>
4月6日から4月9日にかけて、地下貯水槽No.2から地下貯水槽No.1への汚染水の移送を実施。
4月6日から4月11日にかけて、地下貯水槽No.2から地下貯水槽No.6への汚染水の移送を実施。
4月11日から4月14日にかけて、地下貯水槽No.3から地下貯水槽No.6への汚染水の移送を実施。
4月16日から4月22日にかけて、地下貯水槽No.2からH2エリアタンクへの汚染水の移送を実施。なお、4月16日から4月22日までの移送量は約1,070m3
4月23日午後0時24分、地下貯水槽No.1からH2エリアタンクへの汚染水の移送を開始。
<拡散防止対策>
4月10日から、地下貯水槽No.1の漏えい検知孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ戻す処置を実施。
4月11日から、地下貯水槽No.2の漏えい検知孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ戻す処置を実施。
4月13日から、地下貯水槽No.3の漏えい検知孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ戻す処置を実施。
今後、必要に応じて地下貯水槽No.1~3の拡散防止対策を実施する予定。
4月23日、地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ戻す処置を実施。
<サンプリング実績>
4月6日、地下貯水槽No.1,3,4ドレン孔水およびNo.2ドレン孔水(北東側・南西側)・漏えい検知孔水(北東側・南西側)のサンプリングを実施。
4月7日から、地下貯水槽No.1~7のドレン孔水(北東側・南西側)および地下貯水槽No.1~4、6の漏えい検知孔水(北東側・南西側)のサンプリングを実施。
4月10日から、地下水バイパス揚水井No.1~4のサンプリングを追加。
4月11日から、地下水バイパス調査孔A~Cのサンプリングを追加。
4月14日、バックグラウンド測定のため地下貯水槽No.7漏えい検知孔(南西側)のサンプリングを実施。
4月15日から、地下貯水槽観測孔(A8)のサンプリングを追加。
4月17日から、地下貯水槽観測孔(A11,A18)のサンプリングを追加。
4月21日から、地下貯水槽観測孔(A9,A10,A12,A14,B1,B2)のサンプリングを追加。
4月22日から、地下貯水槽観測孔(A3,A4,A15,A19,B3)および海側観測孔((1),(2))のサンプリングを追加。
4月23日から、地下貯水槽観測孔(A2,A5,A13,A16)および海側観測孔((3))のサンプリングを追加。
4月23日、地下貯水槽No.1~7のドレン孔水(14箇所)、地下貯水槽No.1~4、6の漏えい検知孔水(10箇所のうち3箇所は試料採取不可)、地下貯水槽観測孔(18箇所)および海側観測孔(1箇所)についてサンプリングを実施。分析結果については、前日(4月22日)の分析結果と比較して大きな変動はない。また、初めて採取した箇所においては、他の観測孔と同等の値であることを確認。

4月24日午前10時、6号機タービン建屋地下から仮設タンクへの溜まり水の移送を開始。同日午後3時、移送を停止。

4月24日午前10時6分、電源盤への小動物侵入防止対策工事(シートの設置)を行うため、2号機使用済燃料プール代替冷却系を停止。その後作業が終了したことから、同日午後1時55分、使用済燃料プール代替冷却系を起動。起動後の運転状態に異常なし。なお、使用済燃料プール水温度は冷却停止時の14.9℃から15.2℃まで上昇したが、運転上の制限値65℃に対して余裕があり、使用済燃料プール水温度管理上は問題なし。

【福島第二原子力発電所】
 1~4号機 地震により停止中

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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