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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】

平成25年7月31日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社福島第一原子力発電所への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中

※7月1日、地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリングは継続実施中。

<拡散防止対策>
6月19日より、地下貯水槽No.1検知孔水(北東側)の全ベータ放射能濃度の低下が緩やかであることから、地下貯水槽No.1にろ過水または淡水化装置(RO)処理水(全ベータ放射能濃度:約1×101Bq/cm3)を移送し希釈する処置を開始(地下貯水槽No.1内残水の全ベータ放射能濃度:6.6×104Bq/cm3)。
最新の希釈作業実績:7月30日、約60m3のろ過水を注水。

6月27日より、地下貯水槽No.2検知孔水(北東側)の全ベータ放射能濃度の低下が緩やかであることから、地下貯水槽No.2にろ過水または淡水化装置(RO)処理水(全ベータ放射能濃度:約1×101Bq/cm3)を移送し希釈する処置を実施。
最新の希釈作業実績:7月31日、約72m3仮設タンクへ移送。

7月24日より、地下貯水槽 No.3検知孔水(南西側)の全ベータ放射能濃度の低下が緩やかであることから、地下貯水槽 No.3にろ過水または淡水化装置(RO)処理水(全ベータ放射能濃度:約1×101Bq/cm3)を移送し希釈する処置を実施。
最新の希釈作業実績:7月30日、約70m3仮設タンクへ移送。7月31日、約60m3のろ過水を注水。

7月30日および7月31日、地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1,2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を実施。

<サンプリング実績>
7月30日、地下貯水槽 No.1~7のドレン孔水(14 箇所)、地下貯水槽 No.1~4,6の漏えい検知孔水(10 箇所のうち2箇所は試料採取不可)、地下貯水槽観測孔(22 箇所)、地下水バイパス調査孔a~c(3箇所のうち1箇所は試料採取不可)、地下水バイパス揚水井 No.1~4、海側観測孔(1)~(4)についてサンプリングを実施。分析結果については、前回(地下水バイパス調査孔a~c、地下水バイパス揚水井No.1~4、海側観測孔(1)~(4):7月23日採取、その他:7月29日採取)実施したサンプリングの分析結果と比較して大きな変動は確認されていない。また、7月22日から7月23日にかけて採取した地下水バイパス〔調査孔a~c(3箇所のうち1箇所は試料採取不可)、揚水井 No.1~4および海側観測孔(1)~(8)の水についてトリチウムの分析を実施した結果、前回(海側観測孔(5)~(8):7月15日採取、その他:7月16日採取)の分析結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化中。

7月29日に採取した地下水観測孔No.2-1の全ベータ測定結果は、前回(7月25日採取分)は検出限界値未満だったが、380Bq/Lとなっており、地下水観測孔No.2とほぼ同じ値を検出。その他の測定結果については、前回と比較して大きな変動は確認されていない。

7月30日とりまとめの測定結果
地下水観測孔No.1、No.1-2、No.1-3、No.1-4、No.2、No.3、No.3-1のトリチウム(7月25日採取分)
地下水観測孔No.1、No.1-2、No.1-3、No.1-4、No.2、No.2-1のガンマ核種および全ベータ(7月29日採取分)
港湾内海水(1~4号機取水口内北側海水、1・2号機取水口間海水(表層・下層)、港湾口海水、港湾内海水(東・西側)を除く)のガンマ核種および全ベータ(7月29日採取分)
地下水観測孔No.1-2のろ過後のガンマ核種(7月29日採取分)

7月30日午後9時53分頃、「ブースターポンプ停止/漏えい検知」の警報が発生し、 第二セシウム吸着装置(サリー)が停止。当社社員が、現場の確認を行ったところ漏えい等は確認されていない。その後、現場の警報盤を確認したところ、今回停止したブースターポンプはB系であり、セシウム吸着塔に異常を示す警報が発生していることを確認。なお、第二セシウム吸着装置(サリー)の処理が停止しても滞留水の受け入れは、集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)と集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)を合わせて十分余裕があり、原子炉への注水は復水貯蔵タンクと淡水化装置を合わせて十分確保されていることを確認しており、水処理および原子炉注水への影響はない。7月31日、詳細な現場調査を行ったところ吸着塔の出入口にある圧力指示伝送器の指示不良により警報が発生し、システムが停止した事象であることを確認。当該の圧力指示伝送器については8月1日に交換を行い、第二セシウム吸着装置(サリー)を起動予定。また、ブースターポンプ(A)について起動できる状態にあるが、現場調査を継続するため待機状態としている。

7月31日午前11時10分、1号機給水系の注水ラインの新設に伴い、新設ラインへの切り替えを実施。切り替え時に給水系からの注水量を約2.4 m3/hから約2.5 m3/hに調整。炉心スプレイ系からの注水量は約1.9 m3/hで継続。

※7月25日午後2時18分、3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])へ溜まり水の移送を開始。7月31日午後1時28分、第二セシウム吸着装置(サリー)のシステム停止による水処理計画の変更のため、移送停止。同日午後2時、集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ移送開始。

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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