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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】

平成25年10月21日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社福島第一原子力発電所への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

10月20日、東北地方における大雨により、福島第一原子力発電所の汚染水貯留タンクの堰内に雨水が溜まったため、以下のタンクエリアの堰から雨水が溢水していたことを確認。

<溢水を確認したタンクエリア>
・H2南タンクエリア(10月20日午後4時20分確認)
・H2北タンクエリア(10月20日午後4時20分確認)
・G3東タンクエリア(10月20日午後4時30分確認)
・G6南タンクエリア(10月20日午後4時35分確認)
・G6北タンクエリア(10月20日午後4時35分確認)
・H4タンクエリア (10月20日午後5時32分確認)
・H4東タンクエリア(10月20日午後5時38分確認)
・Eタンクエリア  (10月20日午後7時45分確認)
・H8北タンクエリア(10月20日午後8時5分確認)
・H8南タンクエリア(10月20日午後8時5分確認)
・H3タンクエリア (10月20日午後8時45分確認)

また、緊急時の措置として、以下のタンクエリアにおいて、堰内の四隅の水を採取して分析した結果が排出基準を満たしていることを確認した後、ドレン弁を開操作し、堰内の水を堰外へ排水。また、C東タンクエリアについては排水ポンプを使用し、堰内の水を堰外へ排水。

<G3北タンクエリア(10月20日午後7時5分ドレン弁開)>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:9[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
ストロンチウム90 :4.1[Bq/L]

<G3東タンクエリア(10月20日午後7時23分ドレン弁開)>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :4.2[Bq/L]

<G6北タンクエリア(10月20日午後7時55分ドレン弁開)>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:13[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :7.2[Bq/L]

<H8北タンクエリア(10月20日午後8時50分ドレン弁開)>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :0.35[Bq/L]

<H8南タンクエリア(10月20日午後8時58分ドレン弁開)>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
ストロンチウム90 :2.3[Bq/L]

<Eタンクエリア(10月20日午後9時14分ドレン弁開)>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:10[Bq/L])
ストロンチウム90 :2.7[Bq/L]

<C東タンクエリア(10月21日午前0時25分排水ポンプ起動)>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:10[Bq/L])
ストロンチウム90 :3.0[Bq/L]

<C西タンクエリア(10月21日午前0時10分ドレン弁開)>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :検出限界値未満(検出限界値:2.2[Bq/L])

以下のタンクエリアにおいて、ノッチタンクの水を採取して分析した結果が排出基準を満たしていることを確認した後、ノッチタンクのドレンプラグを開操作し、ノッチタンク内の水を排水。

<C東タンクエリアノッチタンク(10月21日午前0時ドレンプラグ開)>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
ストロンチウム90 :3.7[Bq/L]

<C西タンクエリアノッチタンク(10月21日午前0時ドレンプラグ開)>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :検出限界値未満(検出限界値:2.2[Bq/L])

タンクエリア堰内の水の分析結果(確報値)は以下の通り。

<B北タンクエリア堰内4隅:10月20日午後8時15分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:7.7[Bq/L])
セシウム137:20[Bq/L]
ストロンチウム90 :7.5[Bq/L]

<B南タンクエリア堰内4隅:10月20日午後8時5分採取>
セシウム134:35[Bq/L]
セシウム137:68[Bq/L]
ストロンチウム90 :27[Bq/L]

<C東タンクエリア堰内4隅:10月20日午後4時45分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8.0[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:10[Bq/L])
ストロンチウム90 :3.0[Bq/L]

<C西タンクエリア堰内4隅:10月20日午後4時40分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :検出限界値未満(検出限界値:2.2[Bq/L])

<Eタンクエリア堰内4隅:10月20日午後6時15分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:7.6[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:10[Bq/L])
ストロンチウム90 :2.7[Bq/L]

<H1東タンクエリア堰内4隅:10月20日午後6時5分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:7.4[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:10[Bq/L])
ストロンチウム90 :24[Bq/L]

<H1東タンクエリア上層水:10月20日午後10時10分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:7.3[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:10[Bq/L])
ストロンチウム90 :28[Bq/L]

<H2北タンクエリア堰内4隅:10月20日午後7時30分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:7.8[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:10[Bq/L])
ストロンチウム90 :32[Bq/L]

<H2北タンクエリアオーバーフロー水:10月20日午後7時25分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:7.2[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:10[Bq/L])
ストロンチウム90 :27[Bq/L]

<H2南タンクエリア堰内4隅:10月20日午後8時採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :710[Bq/L]

<H2南タンクエリアオーバーフロー水:10月20日午後7時50分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:9.0[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
ストロンチウム90 :710[Bq/L]

<H3タンクエリア堰内4隅:10月20日午後6時30分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8.4[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
ストロンチウム90 :160[Bq/L]

<H3タンクエリア上層水:10月20日午後10時20分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8.2[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
ストロンチウム90 :190[Bq/L]

<H4タンクエリア堰内4隅:10月20日午後6時30分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :26[Bq/L]

<H4タンクエリアオーバーフロー水:10月20日午後7時50分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:7.4[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:10[Bq/L])
ストロンチウム90 :13[Bq/L]

<H4北タンクエリア堰内4隅:10月20日午後7時10分採取>
セシウム134:18[Bq/L]
セシウム137:44[Bq/L]
ストロンチウム90 :12,000[Bq/L]
アンチモン125:78[Bq/L]

<H4東タンクエリア堰内4隅:10月20日午後6時50分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:7.3[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:9.9[Bq/L])
ストロンチウム90 :300[Bq/L]

<H4東タンクエリアオーバーフロー水:10月20日午後7時50分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8.3[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
ストロンチウム90 :240[Bq/L]

<H5タンクエリア堰内4隅:10月20日午後4時30分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :120[Bq/L]

<H6タンクエリア堰内4隅:10月20日午後4時50分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8.8[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
ストロンチウム90 :44[Bq/L]

<H8北タンクエリア堰内4隅:10月20日午後5時35分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :検出限界値未満(検出限界値:2.2[Bq/L])

<H8南タンクエリア堰内4隅:10月20日午後5時47分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8.5[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
ストロンチウム90 :2.3[Bq/L]

<H9タンクエリア堰内4隅:10月20日午後5時35分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:7.8[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:10[Bq/L])
ストロンチウム90 :検出限界値未満(検出限界値:2.2[Bq/L])

<H9西タンクエリア堰内4隅:10月20日午後5時30分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :検出限界値未満(検出限界値:2.2[Bq/L])

<G3北タンクエリア堰内4隅:10月20日午後3時40分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8.6[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
ストロンチウム90 :4.1[Bq/L]

<G3東タンクエリア堰内4隅:10月20日午後4時採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :4.2[Bq/L]

<G4南タンクエリア堰内4隅:10月20日午後3時50分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :3.5[Bq/L]

<G6北タンクエリア堰内4隅:10月20日午後2時12分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:13[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :7.2[Bq/L]

<G6南タンクエリア堰内4隅:10月20日午後2時17分採取(1回目)>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8.0[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
ストロンチウム90 :21[Bq/L]

<G6南タンクエリア堰内4隅:10月20日午後7時10分採取(2回目)>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:7.1[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:9.9[Bq/L])
ストロンチウム90 :11[Bq/L]

<G6南タンクエリアオーバーフロー水:10月20日午後7時20分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8.5[Bq/L])
セシウム137:12[Bq/L]
ストロンチウム90 :10[Bq/L]

<C東タンクエリアノッチタンク:10月20日午後8時45分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8.3[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
ストロンチウム90 :3.7[Bq/L]

<C西タンクエリアノッチタンク:10月20日午後8時40分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :検出限界値未満(検出限界値:2.2[Bq/L])

<H9タンクエリアノッチタンク:10月20日午後10時45分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:8.3[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
ストロンチウム90 :検出限界値未満(検出限界値:2.2[Bq/L])

<H9西タンクエリアノッチタンク:10月20日午後10時55分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:7.4[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:10[Bq/L])
ストロンチウム90 :検出限界値未満(検出限界値:2.2[Bq/L])

<G6北タンクエリアノッチタンク:10月20日午後2時7分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12[Bq/L])
セシウム137:18[Bq/L]
ストロンチウム90 :6.9[Bq/L]

<G6南タンクエリアノッチタンク:10月20日午後2時22分採取>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:11[Bq/L])
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:17[Bq/L])
ストロンチウム90 :15[Bq/L]

※排出基準:
・セシウム134:15 Bq/L未満
・セシウム137:25 Bq/L未満
・その他のガンマ核種が検出されていないこと(天然核種を除く)
・ストロンチウム90:10 Bq/L未満(簡易測定法により計測)
・タンク内の水質等を参考に、他の核種も含めて告示濃度基準を満たすこと

10月20日午後3時29分頃、1号機復水貯蔵タンク炉注水設備において、漏えい警報(♯1 CST原子炉注水設備 液位(1)高)が発生。なお、1号機原子炉注水流量については、有意な変動は確認されていない。10月21日午前11時、雨水の影響により漏えい検出器が動作したものと判断。

10月20日午後3時33分、3号機タービン建屋1階松の廊下エリアに設置した建屋内漏えい警報が発生。同日午後4時36分、松の廊下エリア漏えい検出器と同箇所に設置された漏えい検出器の警報(3号復水貯蔵タンク炉注水設備の漏えい警報)が発生。3号機のプラントデータ(炉注水流量、燃料プール水温度等)に有意な変動は確認されていない。廊下エリアに設置した建屋内漏えい警報について、同日午後5時20分頃に現場確認を行ったところ漏えいは確認されていない。10月21日午後0時55分、詳細な現場確認を行ったところ、漏えいは確認されなかった。このことから、雨水の影響により2つの漏えい検出器が動作したものと判断。

10月21日午前9時20分、地下貯水槽No.5について天端中央を中心に2~3cm程度、地下貯水槽No.6について天端中央を中心に10cm程度の浮き上がりを確認。原因としては、地下貯水槽No.3およびNo.4と同様に、地下貯水槽周辺の地下水位の上昇に伴って、浮力が増加することにより浮き上がりが発生したものと推定している。なお、地下貯水槽No.5については汚染水を貯水した実績なし。また、地下貯水槽ドレン孔水(地下貯水槽No.5およびNo.6)および漏えい検知孔水(地下貯水槽No.6)の分析結果に有意な変化は認められていないことから、浮き上がりによる汚染水の漏えいはない。
引き続き、当該浮き上がり対応策の検討および地下貯水槽ドレン孔・漏えい検知孔水の分析結果について監視を強化する。

10月20日午前8時頃、3号機原子炉建屋5階中央部近傍より、湯気が発生していることをカメラにて確認。10月21日午前10時25分頃には確認できず。10月21日午前10時51分頃に確認したプラント状況、モニタリングポストの指示値等に異常は確認されていない(午前10時30時点の気象データは、気温20.8℃、湿度69.2%)。

2号機使用済燃料プール代替冷却系については、1,2号機排気筒の落下物に対する防護対策の実施に伴い、10月21日午前6時13分停止。冷却停止時の使用済燃料プール水温度は20.4℃。なお、停止期間は10月23日までの60時間を予定しており、その間のプール水温度上昇率評価値は0.17℃/hで停止中のプール水温上昇は約11℃と評価されることから、運転上の制限値65℃に対して余裕があり、使用済燃料プール水温管理上問題ない。

10月21日午後1時30分頃、3号機原子炉建屋上部の除染遮へい工事において、南西側構台上で無人重機を移動していたところ、当該無人重機のキャタピラにより敷鉄板(約1.5m×約6m×厚さ 約22mm)が押され、構台から2m程はみ出した。そのため、当該エリアを立ち入り禁止とした。なお、本事象により設備への影響はなし。今後、現場調査を行い、復旧する予定。

※6号機については、安全性向上のため原子炉内に装荷されている燃料集合体を使用済燃料プールへ移動させ、一括管理することとしており、原子炉開放作業(原子炉圧力容器上蓋等の開放)および燃料移動に必要な設備(原子炉建屋天井クレーン、燃料取扱装置、使用済燃料プール等)の点検等の準備を進めてきた。それらの準備が整ったことから、9月17日午前7時30分、原子炉開放作業を開始。10月21日午後1時50分、燃料集合体を原子炉内から使用済燃料プールへ移動させる作業を開始。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視、および詳細な調査を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
10月20日午前のパトロールにおいて、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認が出来ない堰内溜まり水内を除く)を確認。午後のパトロールは、強い降雨の影響により中止。サーモグラフィーによる水位確認(10月19日撮影分の分析結果)によりタンク水位に異常がないことを確認。

10月20日午前1時31分頃、夜間タンクパトロールにおいて、H9西エリアH9WA1タンク配管バルブの保温材隙間から水が滴下していることを、当社社員が確認。滴下跡は約30cm×約30cm×(深さ)約1mm程度で、現在も70秒に1滴程度で滴下が継続しているため、仮設の受けにて滴下水を受けている。滴下した水の表面線量等量率は、0.005mSv/h(γ+β線(70μm線量等量率))であり、バックグラウンドと同等であることを確認。保温材を外し、滴下していた箇所の配管を10分以上確認したが、漏えいは確認されなかった。また、保温材を外した際に採取した水の分析結果については以下のとおりであり、当該タンクに保管されているRO(逆浸透膜式)処理水の全ベータの平均的な濃度である100,000 Bq/Lに比べて十分に低い値。

<滴下水分析結果>
・セシウム134 :430 Bq/L
・セシウム137 :580 Bq/L
・全ベータ  :1,100 Bq/L

以上のことから、滴下していた水は雨水であると判断。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えい、およびB南エリアタンク(B-A5)上部天版部からの滴下を受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺および地下水バイパス揚水井No.5~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
10月17日採取分のH4エリア周辺の地下観測孔E-1において、全ベータ放射能およびトリチウムが過去の変動に対して高い値となっている。
10月19日採取分の全ベータ放射能およびトリチウムは10月18日採取分と同程度の高い値で推移している。引き続き監視を継続するとともに、汚染土壌のさらなる除去に努める。なお、その他の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
10月17日採取分のB排水路B-2、B-3地点においては、全ベータ放射能が過去の変動に対して高い値となっている。今後、B排水路の水の回収および清掃を実施する。10月20日採取分のB-2地点については、排水路に水が無くサンプリングできず。B-3地点については、清掃作業の残り水を採取し、セシウム134で70[Bq/L]、セシウム137で160[Bq/L]、全ベータで9,800[Bq/L]であった。その他の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化するとともに、1・2号機タービン建屋東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)から地下水をくみ上げ中。

<最新の地下水移送実績>
9月7日からウェルポイントおよび集水ピット(南)地下水を2号機タービン建屋へ移送中。

<サンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
    
※7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6,7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、地下水バイパス揚水井No.1~4、海側観測孔)は継続実施中。

<拡散防止対策>
地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1、No.2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を適宜実施中。

<サンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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