トップページ > リリース・お知らせ一覧 > プレスリリース > 福島第一原子力発電所の状況について(日報) > 2013年 >
東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時30分現在】

平成25年10月26日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社福島第一原子力発電所への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

10月26日午前0時6分より、台風27号の対策として各タンクエリアの堰内水位を低下させることを目的に、一時的な貯蔵先として地下貯水槽No.4および地下貯水槽No.7への移送を順次実施。

 <地下貯水槽No.4への移送を行ったエリア>
 ・H4東タンクエリア(午前0時6分~午前0時39分、午前10時16分~午前11時22分)
 ・H4タンクエリア (午前0時14分~午前0時39分、午前10時12分~午前11時22分)
 ・H3タンクエリア (午前0時17分~午前0時41分、午前10時8分~午前10時45分)
 ・H2北タンクエリア(午前0時26分~午前0時44分、午前10時8分~午前11時17分)
 ・H2南タンクエリア(午前0時29分~午前0時47分、午前10時3分~午前11時)
 ・H1東タンクエリア(午前10時~午前10時50分)
 ・B北タンクエリア(午前3時~午前3時30分:パワプロベスター(バキューム車)により移送実施)*

 <地下貯水槽No.7への移送を行ったエリア>
 ・H6タンクエリア (午前0時18分~午前1時35分、午前9時40分~午前11時48分)
 ・H5タンクエリア (午前0時23分~午前1時32分、午前9時46分~午前11時43分)

また、堰内溜まり水が排水基準値未満であることが確認できたG6北・G4南タンクエリアについては、堰ドレン弁の開操作および堰内に設置した仮設ポンプ等により堰外への排水を開始。
なお、各タンクエリアの排水実績および堰内溜まり水の分析結果(10月25日採取)は以下の通り。

 <G6北タンクエリア(堰ドレン弁開操作による排水:10月26日午前0時57分~午前4時10分)>
 ・セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:11[Bq/L])
 ・セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:16[Bq/L])
 ・ストロンチウム90 :9.5[Bq/L]

 <G4南タンクエリア(仮設ポンプによる排水:10月26日午前1時07分~午後3時2分、消防車による排水:10月26日午前2時7分~午前2時55分)>
 ・セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:11[Bq/L])
 ・セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:15[Bq/L])
 ・ストロンチウム90 :2.7[Bq/L]

 ●排出基準:
 ・セシウム134:15 Bq/L未満
 ・セシウム137:25 Bq/L未満
 ・その他のガンマ核種が検出されていないこと(天然核種を除く)
 ・ストロンチウム90:10 Bq/L未満(簡易測定法により計測)
 ・タンク内の水質等を参考に、他の核種も含めて告示濃度基準を満たすこと

10月26日午後2時30分頃、5・6号機の取水口に二重に設置したシルトフェンスのうちの一本(片側)が外れていることを、現場パトロールを実施中の当社社員が発見。なお、もう一本のシルトフェンスの設置状況に異常なし。今後、修理方法および日程を検討予定。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視、および詳細な調査を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
10月25日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されなかった。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。さらに、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)を確認。なお、サーモグラフィーによる水位確認(前日撮影分の分析結果)については、前日の雨の影響により撮影ができなかったため、実施していない。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えい、およびB南エリアタンク(B-A5)上部天版部からの滴下を受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺および地下水バイパス揚水井No.5~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
10月17日採取分のH4エリア周辺の地下観測孔E-1において、全ベータ放射能およびトリチウムが過去の変動に対して高い値となっている。10月24日採取分のH4エリア周辺の地下観測孔の分析結果(E-1~E-5)については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。引き続き監視を継続する。
10月25日採取分のB排水路内採取地点(B-3)の全ベータ値は、前回(10月24日採取)に比べて低下しているが、B排水路内溜まり水の回収を行ったことにより変動したものと考えている。なお、B排水路内採取地点(B-1)、(B-2)については、水が無いため採取できず。その他の地点の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。引き続き監視を継続する。

※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化するとともに、1・2号機タービン建屋東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)から地下水をくみ上げ中。

<最新の地下水移送実績>
9月7日からウェルポイントおよび集水ピット(南)地下水を2号機タービン建屋へ移送中。

<サンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
    
※7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6,7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、地下水バイパス揚水井No.1~4、海側観測孔)は継続実施中。

<拡散防止対策>
地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1、No.2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を適宜実施中。

<サンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

以 上

(*)B北タンクエリア堰内溜まり水についても、10月26日に地下貯水槽No.4へ移送を実施していたことから、追記しました。(平成25年10月26日追記)

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Reader(無料)が必要です。Adobe Readerのダウンロード新しいウィンドウで開く


ページの先頭へ戻ります

公式アカウント:
  • 東京電力 公式Xアカウントのご案内ページへリンクします
  • facebook公式アカウントサイトへリンクします
  • Instagram公式アカウントサイトへリンクします
  • youtube公式アカウントサイトへリンクします
  • 東京電力 公式LINEアカウントのご案内ページへリンクします