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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】

平成25年11月27日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認するとともに、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 平成25年11月18日、福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プールからの燃料取り出し作業を開始いたしました。燃料取り出し開始に伴い、中長期ロードマップにおいて、ステップ2完了から2年以内に使用済燃料プールからの燃料取り出し開始とした目標を前倒しして達成し、中長期ロードマップの第1期が終了、第2期へ移行いたしました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社福島第一原子力発電所への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

11月27日午前10時50分頃、所内ろ過水タンク付近において、原子炉注水訓練を行っていた際に、訓練に使用していた消防車より油が滴下していることを当社社員が発見。油の滴下は消防車の真空ポンプを起動した際に起きており、当該ポンプの停止により滴下は停止。滴下した油は、水に濡れたアスファルト上に約1m×約2mの範囲で油膜状に広がった状態であり、同日午前11時57分に吸着マットにての回収を実施。今後、原因等を調査予定。また、同日午前11時に双葉消防本部へ連絡し、同日午後2時に富岡消防署より危険物の漏えいではないと判断された。

11月26日午前6時46分頃、所内電源設備において「南側66kV所内変圧器2B GIS*1異常」の警報が発生し、同時刻に当該警報は自動復帰。事象発生当時、所内電源系に異常は確認されなかったが、その後の現場調査において、開閉所補助建屋に設置されている当該GIS用のインターフェース盤*2内に、小動物が侵入したと思われる痕跡(小動物の糞と思われるもの)を発見。また、当該インターフェース盤内に約1cm×約1cmの隙間が確認されたことから、隙間を塞ぐ処置を実施。当該インターフェース盤は、平成25年3月18日に発生した「福島第一原子力発電所1~4号機所内電源系の停電事故」の再発防止対策(ケーブル貫通箇所の開口部等を閉止する等の電源盤への小動物侵入防止対策)を行っていたが、今回、小動物が侵入したと思われる痕跡が確認されたことから、今後、他の所内電源盤についても小動物侵入の痕跡の有無を確認するとともに、他の侵入箇所がないか確認を実施する。なお、警報発生について、他の原因も含め引き続き調査する。
*1 ガス絶縁開閉装置(開閉所の66kV特別高圧側に使用)
*2 現場の制御盤の情報を集約し開閉所システムに伝送するための中継盤

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視、および詳細な調査を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
11月26日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されていない。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。さらに、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)を確認。なお、サーモグラフィーによる水位確認(前日撮影分の分析結果)については、前日の雨の影響により撮影できなかったため、実施していない。
また、同日午後3時39分、H9タンクエリア堰ドレン弁(H9-B1タンクの南側)から、堰内の溜まり水が1秒に1滴程度滴下しているとの連絡あり。同日午後5時に当該堰ドレン弁の増し締めを実施し、滴下は停止。当該堰ドレン弁から滴下した箇所に水溜まりはなく、直径2cm程度の染みを確認。当該堰内の溜まり水の分析結果は、セシウム134およびセシウム137はいずれも検出限界値未満、ストロンチウムは4.0Bq/Lであったことから、堰ドレン弁から滴下した水は雨水であると判断。
<H9タンクエリア堰内溜まり水分析結果(採取日11月26日)>
・セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:12 Bq/L)
・セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:18 Bq/L)
・ストロンチウム90:4.0 Bq/L
今後、当該堰ドレン弁の交換を行う予定。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えい、およびB南エリアタンク(B-A5)上部天版部からの滴下を受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺および地下水バイパス揚水井No.5~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
11月25日採取分のH4エリアタンク周辺の地下水観測孔のトリチウムの測定結果において、今回初めて分析した観測孔E-9は51,000 Bq/Lであることを確認。その他の分析結果については、前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化するとともに、1・2号機タービン建屋東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)から地下水をくみ上げ中。

<最新の地下水移送実績>
9月7日からウェルポイントおよび集水ピット(南)地下水を2号機タービン建屋へ移送中。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6,7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、地下水バイパス揚水井No.1~4、海側観測孔)は継続実施中。

<拡散防止対策>
地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1、No.2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を適宜実施中。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※11月23日午後3時57分頃、1~3号機の原子炉圧力容器および原子炉格納容器へ窒素を封入している窒素ガス分離装置2台(A・B)が運転中のところ、「ドライヤ異常過電流またはドライヤ高圧カット」の警報が発生し、窒素ガス分離装置1台(A)が停止。もう1台の窒素ガス分離装置(B)は運転を継続しており、原子炉格納容器および原子炉圧力容器内への窒素供給は継続中。また、プラントデータ(原子炉格納容器内水素濃度・原子炉格納容器内温度等)、モニタリングポストの値に有意な変動は確認されていない。
待機中の窒素ガス分離装置(C)については、同日午後5時3分に起動し、同日午後5時12分に窒素ガス分離装置2台(B・C)による窒素供給を開始。起動後の運転状態に異常はない。
その後、調査を実施したところ、制御回路の補助リレーに断線を確認(その後の再確認において、当該リレーには断線がなかったことを確認)。窒素ガス分離装置(A)の停止原因については、引き続き、調査を実施予定。

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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