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福島第一原子力発電所の状況について(日報)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)
【午後4時現在】

平成25年12月18日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う当社福島第一原子力発電所の事故により、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに、大変なご心配とご迷惑をおかけしていることにつきまして、心より深くお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、平成23年4月17日、「東京電力福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋」をとりまとめ、同年7月19日に、「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を目標とするステップ1を達成しました。その後、同年12月16日に、「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」を目標とするステップ2の達成を確認し、同年12月21日には、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップをとりまとめました。
 平成25年11月18日、4号機使用済燃料プールからの燃料取り出し作業を開始しました。これに伴い、中長期ロードマップの第1期(ステップ2完了から2年以内に使用済燃料プールからの燃料取り出し開始)を前倒しして達成し、中長期ロードマップの第2期へ移行しました。
 引き続き、プラントの安定状態の確実な維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰還の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項

12月18日午前11時頃、福島第一原子力発電所2号機タービン建屋1階大物搬入口付近(建屋内)の床面(コンクリート)に水溜まりがあることを、当社社員が発見。水溜まり範囲は、約4m×約1.5m、深さが約1mm程度。発見した水溜まり付近に、1,2号機間ウェルポイントから2号機タービン建屋への移送ラインが通っていることから、念のため、同日午前11時40分に当該の移送を停止するとともに、1,2号機間ウェルポイントからの地下水汲み上げについても、同日午前11時50分に停止。
その後、水溜まり付近にある当該移送ラインの保温材を外して漏えいの有無を確認したが、漏えい跡は見つからなかった。また、同日午後0時51分に1,2号機間ウェルポイントから2号機タービン建屋への移送を再開し、当該移送ラインの漏えい確認を実施し、異常は見られなかった。このことから、同日午後1時15分に1,2号機間ウェルポイントからの地下水の汲み上げを再開。なお、大物搬入口には土のうを設置しているが、水溜まりは土のうまで達しておらず、建屋外への流出はない。また、水溜まり範囲は約4m×約1.5m程度で、拡大は確認されていない。

その後、溜まり水の線量当量率を測定した結果は以下のとおり。
表面線量率 0.30 mSv/h(γ線:1cm線量当量率)(10cm距離)
      0.05 mSv/h(β線:70μm線量当量率)(10cm距離)
雰囲気線量率 0.08 mSv/h(γ線:1cm線量当量率)(100cm距離)
      0.00 mSv/h(β線:70μm線量当量率)(100cm距離)
溜まり水の線量当量率が床面等と比較して同程度であること、および床面のスミア結果と溜まり水のスミア核種分析結果の核種組成比が近似していることから、床面の汚染の影響を受けたものと推測される。また、移送配管等に漏えいが確認出来なかったことから、保温材等の復旧、水の拭き取りを実施する。なお、現在使用していない耐圧ホースが現場に残っていることから、今後撤去、残水処理を実施していく。

《1号機(平成24年4月19日廃止)》
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
12月18日午前9時30分、原子炉への注水量の低下が確認されたため、給水系からの注水量を約2.4 m3/hから約2.5 m3/h、炉心スプレイ系からの注水量を約1.7 m3/hから約2.0 m3/hに調整
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
 ※平成25年12月28日追記。

《2号機(平成24年4月19日廃止)》
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・2号機タービン建屋→3号機タービン建屋へ高濃度滞留水を移送中

《3号機(平成24年4月19日廃止)》
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

※12月12日午後5時45分、3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ溜まり水の移送を開始。その後、12月17日午後4時15分に移送を停止。また、同日午後4時に3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ溜まり水の移送を開始。

《4号機(平成24年4月19日廃止)》
・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

《5号機(地震発生前より定期検査中)》 ※平成25年12月18日に廃止を届出
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

《6号機(地震発生前より定期検査中)》 ※平成25年12月18日に廃止を届出
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

《共用プール》
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

《水処理設備および貯蔵設備の状況》
・セシウム吸着装置運転中
・淡水化装置は水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中

《H4エリアタンクおよび周辺排水路の状況》
※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視、および詳細な調査を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
12月17日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されていない。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。さらに、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺および地下水バイパス揚水井No.5~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

《1~4号機タービン建屋東側の状況》
※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化するとともに、1,2号機タービン建屋東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)から地下水をくみ上げ中。
11月27日に採取した2,3号機取水口間ウェルポイント北側における分析結果で全ベータが高い値で検出されたことから、計画的に2,3号機東側に設置したウェルポイントから地下水のくみ上げを実施。

<最新の地下水移送実績>
9月7日から1,2号機東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)地下水を2号機タービン建屋へ移送中(12月18日午前11時50分から午後1時15分の間、2号機タービン建屋での水溜まり調査のため、移送を一時停止)。
1,2号機間護岸エリア地下水観測孔No.1-16の放射能濃度が上昇傾向にあることから、12月10日より当該観測孔からの地下水の汲み上げを試験的に実施中。
1,2号機間護岸エリア地下水観測孔No.0-3-2でトリチウムが検出されていることから、12月11日より当該観測孔からの地下水の汲み上げを試験的に実施中。

<最新のサンプリング実績>
12月16日に採取した1~4号機タービン建屋東側の地下水観測孔No.0-3-2の汲み上げ水については、全ベータが63,000Bq/Lと前回の測定結果と比較して高い値が検出されたため、12月17日に再度採取し測定した結果、全ベータは検出限界値未満であった。
12月16日に採取した水の全ベータが上昇した原因は、以下の理由により、採取から分析の過程において、試料に放射性物質が混入したものと考えている。
・地下水観測孔No.0-3-2の近傍にある地下水観測孔No.0-3-1およびNo.0-1-2に高い値が検出されていないこと
・地下水観測孔No.1-16の高い値の試料を同時に取り扱っていたこと
・12月17日の分析結果で検出限界値未満であったこと
今後は、採取から分析の過程において、採取した水の混入に注意し、引き続き監視を継続していく。
<地下水観測孔No.0-3-2の測定結果>
(今回12月17日採取分)
・セシウム134  :検出限界値未満(検出限界値:0.37 Bq/L)
・セシウム137  :検出限界値未満(検出限界値:0.48 Bq/L)
・全ベータ     :検出限界値未満(検出限界値:17 Bq/L)
・トリチウム  :分析中
(前回12月16日採取分:参考値)
・セシウム134  :検出限界値未満(検出限界値:0.62 Bq/L)(お知らせ済み)
・セシウム137  :検出限界値未満(検出限界値:0.64 Bq/L)(お知らせ済み)
・全ベータ     :63,000 Bq/L(お知らせ済み)
・トリチウム  :65,000 Bq/L

その他の測定結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

《地下貯水槽の状況》
※7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6,7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、地下水バイパス揚水井No.1~4、海側観測孔)は継続実施中。

<拡散防止対策>
地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1、No.2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を適宜実施中。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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