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東京電力からのお知らせ

新聞、テレビ、インターネットなどで取り上げられている話題について、東京電力から解説いたします。

福島第一原子力発電所4号機燃料取り出しに関するご質問

平成25年11月25日更新

Q1.これまでの燃料交換とどのように違うのでしょうか?

A.水素爆発によって、多くのガレキが使用済燃料プールに落下しました。
大きなガレキは撤去し、また、小さなガレキについても可能な範囲で除去したのですが、燃料集合体とそれを収納しているラックとの間の13mmほどの隙間に入り込んでいる小片ガレキもあり、それらが燃料取り出しの時に引っかかることで燃料取り出しに支障を来すことも考えられます。
そのため、燃料取り出しにあたっては、ラックから取り出すまでは、従来に比べてゆっくりと吊り上げることや、引っかかりの兆候が見られた場合は吊り上げを中止して着座させるなど、細心の注意を払ってまいります。

Q2.燃料取扱機から燃料集合体は落下しないのでしょうか?

A.単一故障で燃料集合体を落下させないように落下防止の対策を多重に図っています。燃料集合体を取り出す装置はワイヤーロープを二重化し、万が一作業中に動力源がなくなった場合でも、燃料集合体をつかむフックが開かない構造にしています。
燃料取扱時に臨界にならないように、燃料集合体を一体ずつ取り扱い、作業員が過度に被ばくしないよう必要な水深を確保した状態で、作業することとしています。万が一落下しても、燃料一体では再臨界しないことを確認しています。

Q3.原子炉建屋や燃料取り出し用カバーの耐震性は十分なのでしょうか?

A.4号機原子炉建屋は、水素爆発により建屋が損傷しましたが、平成24年12月に、原子炉建屋の耐震安全性評価を行いました。この評価において、東北地方太平洋沖地震と同程度の地震(震度6強)が発生しても、使用済燃料プールを含め原子炉建屋の耐震性が十分であることを確認しています。
また、燃料取り出し用カバーは、建築基準法で定める地震力の1.5倍を考慮して設計しており、カバーの損傷が、原子炉建屋や使用済燃料プールおよび使用済燃料ラックに影響を与えないことを基準地震動での評価により確認しています。
また、燃料取り出し用カバーについても、東北地方太平洋沖地震と同程度の地震(震度6強)が発生しても、原子炉建屋や使用済み燃料プールおよび使用済み燃料ラックに影響を与えないように十分な耐震裕度のある設計をしております。

Q4.キャスクを吊り下げている時の安全対策はどうなっているのでしょうか?落下した場合、大丈夫なのでしょうか?

A.キャスクの取扱い時のリスクとして、キャスクの落下を想定していますが、ワイヤーを二重化にしたり、電源喪失時にもブレーキにより保持し続ける等の落下防止対策により、キャスクを確実に取り扱う構造にしており、そもそも落下自体を防止できるものと考えています。
また、万が一、落下した場合の発電所敷地境界における被ばく線量評価を実施し、周辺地域のみなさまに著しい放射線被ばくのリスクを与えないことを確認しています。

キャスク落下時の敷地境界線量 :5.3×10-3mSv
(※参考:原子炉設置許可申請書における事故時評価の敷地境界線量 → :6.8×10-2mSv)

Q5.使用済み燃料の取り出しを実施する作業員の訓練はどのように行われているのでしょうか?

A.通常の「燃料交換機委託運転員」認定制度の認定者に対して、特別プログラムを設け、「4号機の燃料取扱作業員」を育成しています。特別プログラムを受講した作業員は11月4日時点で48名の実績となっており、4号機取り出し作業が完了するまでに十分な要員と考えています。
(特別なプログラム)
I  .教育
(1)従来の燃料取扱機との構造、作業環境の違い
(2)引き上げ中の引っかかり発生時の対応手順
(3)その他考慮すべき作業上のリスクと安全対策
(4)異常発生時(地震など)の対応手順等
II .訓練
設置されている燃料取扱機実機を使用した操作訓練
III.避難訓練
避難経路の確認、避難経路を通っての避難訓練実施
また、模擬燃料を用意し、燃料取り扱い技術の向上訓練を実施しています。



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