PCB無害化装置の開発
目的
PCBは電気絶縁性が高く変電設備の絶縁油として用いられましたが、環境面の問題から現在では使用されていません。2001年施行のPCB特別措置法により、国の定めた期限までにPCBを処分することが義務づけられています。当社では、過去に使用していた機器に含まれるPCBを安全かつ合理的に処理する手法の開発を行っています。
概要と成果
群馬リサイクルセンター
- 設置場所:東京電力パワーグリッド(株)群馬総支社 太田支社 新新田変電所内
- 運転開始:2013年3月
- 処理状況:変圧器、遮断器、ラジエータなどの中・大型機器を無害化処理実施中
2013年:153t、2014年:244t、2015年:354t、2016年:366t、2017年:312t、2018年:85t(6月現在) 累計:1,514t
群馬リサイクルセンター
無害化処理イメージ
栃木リサイクルセンター
- 設置場所:東京電力パワーグリッド(株)栃木総支社 新茂木変電所内
- 運転開始:2017年7月
- 処理状況:2017年:169t、2018年(6月現在):69t、累計:238t
- 改良点:処理コスト低減(触媒の延命化、洗浄液の再利用、処理日数の短縮)
栃木リサイクルセンター
無害化処理(マイクロ波分解)装置
成果の適用先・事例
PCB処理期限は2027年3月に迫っているため、民間への外販を目指しています。さらに、海外展開の足がかりとして、イランにおけるPCB処理のコンサルタント事業(JICAが発注)を実施しています。
担当部署
経営技術戦略研究所 技術開発部 環境・エネルギーエリア