株主・投資家のみなさまへ

株主・投資家のみなさまには、当社グループの経営に対し多大なるご支援、ご協力を賜り、誠にありがとうございます。

当社グループは、福島第一原子力発電所の事故から10年が経過した今なお、多くの方々が避難を余儀なくされていることを重く受け止め、引き続き、個別のご事情をお伺いしながら迅速かつ適切な賠償を行ってまいります。また、本年4月に国から示された多核種除去設備等処理水の処分に関する基本方針を踏まえ、安全を最優先として海洋放出に向けた準備をすすめるとともに、風評影響を最大限抑制する取り組みを主体的に行い、「復興と廃炉の両立」の方針のもと、安全かつ着実な廃炉の推進と復興の加速化をはかり、福島への責任を貫徹してまいります。

これまでの10年、福島第一原子力発電所の事故の反省と教訓を踏まえ、全社員の志を一つにして原子力安全改革に取り組んできたなか、発電所の運営や業務品質に関し、柏崎刈羽原子力発電所や福島第一原子力発電所において地域や社会のみなさまからの信頼を大きく損なう事案を発生させたことにつきまして、深くお詫び申し上げます。当社グループの事業は地域や社会のみなさまからのご理解と信頼の上に成り立つものであることを改めて肝に銘じ、経営層自ら先頭に立って徹底的な原因究明を行うとともに、当社の原子力事業が存続できるかどうかの大きな岐路にあるという強い危機感のもと、福島第一原子力発電所の事故の反省と教訓という原点に立ち返り、現場と一体となって安全性や業務品質の向上に不退転の決意で取り組んでまいる所存です。

また、当社グループは、近年の自然災害の激甚化・広域化や今冬の全国的な需給逼迫など、電力の安定供給に関するさまざまな課題にグループの総力をあげて対応しておりますが、加えて、小売事業の競争激化や世界的な脱炭素の潮流など、グループを取り巻く事業環境は大きく変化しております。当社グループといたしましては、こうした事業環境の変化をとらえ、お客さまからのご期待に応えながら、喜んでいただける新たな価値を提供していくことが、今後の持続的な成長を実現するために必要不可欠と考えております。そのために、電源側だけでなく、お客さまのエネルギー利用においても「脱炭素化」を実現する取り組みをすすめるとともに、災害時にも生活や事業を継続できる安心をお届けする「防災」の価値の提供を軸とした事業を展開してまいります。加えて、他社との提携や将来の利益の柱となり得る新たな事業の創出など、収益力の拡大につながる諸施策を着実に推進するとともに、変革への挑戦を恐れない企業文化の醸成に向けた取り組みをより一層強化してまいります。

なお、配当に関しましては株主のみなさまのご期待に沿うことができない状況にありますが、グループ一丸となって非連続の経営改革を断行し、長期にわたって着実に利益を確保することにより、最大の使命である福島への責任を果たすとともに、企業価値の向上を実現して市場における評価を高めてまいりますので、今後とも当社グループの経営に対し何卒ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2021年6月
東京電力ホールディングス株式会社

代表執行役社長の小早川智明の署名画像

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