第36回『市村産業賞 功績賞』受賞のお知らせ
当社は『電力貯蔵用ナトリウム-硫黄電池(以下:NAS(ナス)電池)の開発と実用化』について、本日、新技術開発財団より第36回(平成16年)「市村産業賞(別紙:1参照)功績賞」を受賞いたしました。
このテーマでの受賞は、先般の第50回(平成15年度)大河内記念生産特賞に続くもので、NAS電池の開発と実用化による産業への貢献が高く評価されたものです。
技術の内容は、当社と日本ガイシが1984年から耐久性・安全性を確保するための要素技術開発に取り組み、東京電力の変電所等に累積3万kWにも及ぶ実証設備を設置、フィールドでの実証試験を積み重ね、世界で初めてNAS電池の実用化を成し遂げたもので、主な特徴は次の3点です。
- 主要構成部品の高信頼度と長期耐久性を確保する技術
- 量産時に大幅なコストダウンを可能とする技術
- 設備として長期間使用する際の耐久性と安全性を維持するための技術
当社では、変電所に実設備としてNAS電池を設置するとともに、2001年度からお客さまへの直接販売を開始しております。主に負荷平準化の要望のあるスーパーマーケット、高い電力品質を必要とされる半導体事業所などに導入していただいており、現在、設置箇所数にして21箇所、容量にして約22,700kWのNAS電池をお使いいただいております。
今後も、NAS電池の普及活動を通じて、電力負荷平準化や高い電力品質の確保等お客さまに喜んでいただけるサービスの提供に努めてまいります。
以 上
- [別紙1]市村産業賞について(PDF:36.4KB)
- [別紙2]NAS電池の概要(PDF:81KB)