3月の販売電力量3.8%増、2004年度は3.9%増と2年ぶりのプラス
東京電力の3月の販売電力量は産業用の大口電力が前年割れとなったものの、気温が前年に比べ低めに推移して暖房需要が伸び、前年同月比3.8%増の239億kWhと2カ月連続で前年実績を上回りました。
04年度(04年4月~05年3月)は、夏季の記録的な猛暑に加え、冬季も気温が低めで推移、冷暖房空調の需要増により、前年度比3.9%増の2,867億kWhと2年ぶりにプラスの伸びとなりました。
【3月】
生活関連の民生用は、2月中旬から3月にかけて気温が前年に比べて低めに推移したことにより暖房需要が増え、家庭用の「電灯」が前年同月比10.3%増と2カ月連続で2ケタ台の高い伸び、「業務用」も3.8%増となりました。
産業用は、大口電力が前年のうるう年の影響から0.7%減と2カ月連続の前年割れ。その中で「化学」が4カ月連続、トラックのアジア向け輸出などが好調な「機械」が10カ月連続でプラスの伸びとなっています。
【04年度】
民生用は"冷夏暖冬"で空調需要が伸び悩んだ前年の反動もあり、「電灯」は前年度比6.5%増、「業務用」は5.0%増となりました。
大口電力は景気の穏やかな回復による生産増により、前年度比1.7%増と2年ぶりにプラスの伸びとなりました。ただ下期(10~3月)の伸び率は0.2%増と、上期(4~9月)の同3.1%増を下回っています。
以 上
