プレスリリース 2010年

空冷ヒートポンプ式熱源機「ユニバーサルスマートX[エックス]」の開発・販売について

〜COP6.30という高効率を達成するとともに、お客さまの様々なニーズにスマートにフィット〜

                             平成22年7月14日
                           東芝キヤリア株式会社
                             東京電力株式会社

 東芝キヤリア株式会社(取締役社長:井上章、本社:東京都港区)と東京電力株
式会社(取締役社長:清水正孝、本社:東京都千代田区)は、このたび、お客さま
のさまざまな冷温熱負荷や用途に、スマートにフィットする空冷ヒートポンプ式熱
源機「ユニバーサルスマートX」を共同開発し、10月より東芝キヤリアが販売を開
始いたします。

 「ユニバーサルスマートX」は、世界最大容量インバータツインロータリー圧縮
機の採用などによりCOP6.30という高い効率を達成し、エネルギーコストの削減、
及び省CO化などを実現いたしました。
 また、オールインバータ採用による緻密な温度制御などの高性能化や、新開発の
制御システムにより、各種建物の省エネ空調はもちろん、データセンターなどの対
物温度調節、工場での生産プロセスまで、多種多様な用途にご利用いただけるとと
もに、生産性向上、品質安定などの課題解決にも活用いただけます。

 本製品は、30、40、50馬力の各能力機をラインナップし、それぞれに冷却加熱兼
用と冷却専用のシリーズを用意するとともに、標準タイプと高COPタイプ(散水
装置付)の2種類を取り揃えました。さらに、お客さまの設備容量に合わせた能力
設定が可能で、これにより電源容量の増加抑制を可能にいたします。また、特殊仕
様モデルも多数用意し、最適な商品提供でお客さまニーズにお応えいたします。
 両社は、お客さまのさらなる利用用途の拡大を図ることを目的に、高温取出モデ
ルについても順次用意してまいります。

予定価格(40馬力標準タイプ)
 なお、本製品は、7月28日から30日まで開催される「エネルギーソリューション &蓄熱フェア '10」において、実機を展示してご紹介いたします。  東芝キヤリアは、今後、さらなる高効率化・高温域を目指したヒートポンプ機器 の開発を推進し、お客さまに最適な温度を提供することで豊かな価値をもたらし、 ヒートポンプソリューションカンパニーとして社会並びに地球環境に貢献してまい ります。  東京電力は、今後とも高効率・低コストの機器の開発に積極的に取り組み、低炭 素社会をリードするとともに、お客さまのエネルギーコスト低減のニーズにお応え できるよう努めてまいります。                                   以 上 [新商品の主な特長] 1.世界最大容量インバータツインロータリー圧縮機採用によるヒートポンプ活用  範囲の拡大  ・新型インバータツインロータリー圧縮機の採用により、運転範囲や能力可変幅   の拡大、送水温度の安定性向上を図り、従来対応できなかった中間温度域※1   での送水も可能となり、生産プロセスをはじめ多種多様な用途に対応。  ・冷温水の出力温度範囲拡大により、食品加工・機械冷却などの用途や、排水処   理プラント・融雪などの新分野へヒートポンプの導入を実現。  ・年間加熱運転対応※2と「モジュールinモジュール」設計※3によるデフロ   スト運転の分散で、年間を通じて安定した温度の温水供給を実現し、温水プー   ルや塗装前処理工程などの用途へ導入が可能。   ※1 中間温度域       本製品で新たに運転可能となった送水温度25〜35℃の範囲。吸入側と      吐出側圧力の状態による運転制約が少ない圧縮機の採用で実現した。   ※2 年間加熱運転対応       特注対応により、外気温度が最高で43℃DBまで加熱運転を行なえるよ      うにした仕様。本製品標準仕様および一般的なチラーの加熱運転時の外      気温度上限は、通常の暖房用途で必要とされる21℃DB程度までとしてい      る。   ※3 「モジュールinモジュール」設計       1台のモジュールが4つの独立した冷媒回路で構成されており、一つ      の回路が停止またはデフロスト運転を行っても、他の回路が高出力運転      を行なうため、リスク分散および能力(水温)安定化のメリットがある。 2.ターボ冷凍機並みの冷却COP6.30を空冷式にて実現  ・世界最大容量インバータツインロータリー圧縮機の採用、熱交換器の最適配置   と有効熱交換面積の最大化、新型ノズルを採用した散水装置搭載などにより、   運転効率を向上し、空冷式でターボ冷凍機並みの冷却COP※46.30を達成   (30馬力高COPタイプ)。  ・圧縮機のインバータ化に加え、送風機やポンプも含めた高効率運転を行ない、   期間成績係数(IPLV※5準拠)では7.50を達成(30馬力高COPタイプ)。   ※4 空冷式でターボ冷凍機並みの冷却COP       東芝キヤリアターボ冷凍機(RS-Cシリーズ)のCOP6と同等。CO      Pの算出において、空冷式熱源機では空気熱交換用ファンの入力を含む      が、ターボ冷凍機(水冷式熱源機)ではこれに相当する冷却塔ファン入      力および冷却水搬送用入力を含まない。機器単体では、水冷式機種の方      がその分COP値が高く算出される。   ※5 IPLV(Integrated Part Load Value)       IPLVはARI(米国冷凍空調工業会)550/590 2003年版で規定      されている期間成績係数。冷却負荷が100%の場合だけでなく、中・低      負荷の場合でのCOPを反映しており、年間を通じた冷凍機の運転効率      を表わす指標となる。 3.最大4800馬力相当の超大規模物件にも対応する柔軟なシステム制御を実現  ・新型グループコントローラ(別売部品)は、最大96台(12台連結・8グループ)   のモジュールを統合し、複数システムを単一熱源機システムのように一括制御   することが可能で、最適な省エネ運転制御を実現。  ・新型グループコントローラ(別売部品)は、Web対応で24時間遠隔監視対応   やお客さまのパソコンでの運転監視を可能とし、省エネ管理に役立つ「見える   化」を実現。                                   以 上 添付資料 ・添付資料1:開発体制(PDF 74.2KB) ・添付資料2:「ユニバーサルスマートX」の概要(PDF 693KB)



	

	



			
			
		

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