プレスリリース 2011年

福島第一原子力発電所1号機 原子炉建屋内の作業環境改善について

                             平成23年5月1日
                             東京電力株式会社

 当社福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋では、現在、原子炉格納容器に窒
素注入を継続するとともに、各種パラメーターの変動状況を見極めながら原子炉へ
の注水量を調整するなど、原子炉の安定化を目指し取り組んでいるところです。
 今後は、こうした取り組みを確実なものとするため、原子炉水位計の取り付けや
校正のほか、原子炉をさらに安定的な冷却状態とする循環型冷却システムを設置す
る必要があり、そうした諸作業にあたっては、建屋内に作業員が入域できるよう作
業環境を改善していく必要があります。

 現在、その準備として、遠隔操作ロボットにより、同建屋内の外観点検や放射線
量・放射性物質濃度の測定を行っておりますが、今後は、フィルタ付き局所排風機
を設置して、数日間建屋内の空気を循環させ、フィルタにより放射性物質を取り除
き、建屋内の放射性物質の濃度を低減します。その後、作業員が建屋内に入域し、
必要な工事を行うため、原子炉建屋の二重扉を開放しますが、開放にあたっては、
建屋内の放射性物質の濃度を測定し、外部への影響が十分低いことを確認した上で
着手いたします。
 今後、実際に原子炉建屋の二重扉を開放する際には、事前にお知らせするととも
に、モニタリングポストの値を慎重に監視し、その指示値も公表してまいります。

                                  以 上

*フィルタ付き局所排風機
  作業エリアなどの空気をファンを用いて取り込み、フィルタを通して空気中に
 含まれる不純物を除去することにより空気を浄化する装置。

・添付資料:局所排風機による換気について(1号機)(PDF 107KB)




	

	



			
			
		

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