プレスリリース 2011年

福島第一原子力発電所における淡水化装置(蒸発濃縮装置)からの放射性物質を含む水の漏えい事象に関する厳重注意について

                             平成23年12月13日
                             東京電力株式会社

 当社は、福島第一原子力発電所の淡水化装置(蒸発濃縮装置)において、平成23
年12月4日に同装置(3A)から放射性物質を含む水の漏えいが確認された事象をは
じめ、12月11日に同装置(2B)から放射性物質を含まない水、12月12日に同装置
(3C)から放射性物質を含む水が漏えいする事象が続いて発生したことを踏まえ、
本日、経済産業省原子力安全・保安院より、「福島第一原子力発電所における蒸発
濃縮装置からの放射性物質を含む水の漏えいに対する対策の実施について(厳重注
意)」の文書を受領いたしました。

 当社といたしましては、このたびの厳重注意を真摯に受け止め、指示に基づく対
応を適切に実施し、再発防止に努めてまいります。

                                  以 上

* 文書
「福島第一原子力発電所における蒸発濃縮装置からの放射性物質を含む水の漏えい
に対する対策の実施について(厳重注意)」
                       (平成23・12・13原院第3号)

 貴社福島第一原子力発電所の蒸発濃縮装置については、平成23年12月4日、蒸発
濃縮装置3Aから放射性物質を含む水が漏えいし、さらに漏えい拡大防止用の堰か
らも漏えいし、その一部が一般排水路を通じて海洋に流出しました。
 また、漏えい拡大防止用の堰内に留まっているものの、同月11日に蒸発濃縮装置
2Bから放射性物質を含まない水が、同月12日には蒸発濃縮装置3Cから放射性物
質を含む水が漏えいしていることが確認されました。
 原子力安全・保安院(以下「当院」という。)では、貴社に対し、同月4日に発
生した漏えいを踏まえ、同月5日には、原因究明、再発防止対策、放射性物質によ
る周辺環境への影響評価等について実施を指示し、さらに同月12日には、中長期的
な対応について指示を行ったところですが、蒸発濃縮装置からの漏えい事象が短期
間に複数箇所で発生し、そのうち蒸発濃縮装置3A及び3Bについては放射性物質
を含む水が漏えいしたことは誠に遺憾であり、当院は貴社に対して厳重注意します。
 今後、蒸発濃縮装置から放射性物質を含む水の漏えいを発生させないよう、下記
のとおり対応することを求めます。

                 記

1.蒸発濃縮装置3Cから放射性物質を含む水が漏えいした件について、原因究明
  及び再発防止対策を速やかに実施し、その結果を当院へ報告すること。また、
  同月5日付け平成23・12・05原院第1号をもって指示した蒸発濃縮装置3Aの
  原因究明及び再発防止対策についても速やかに実施し、その結果を当院へ報告
  すること。
2.当院が、貴社における1.の対応が適切に実施されたことを確認するまでの間
  は、蒸発濃縮装置3A、3B及び3Cの使用を停止すること。
3.蒸発濃縮装置3A、3B及び3Cからの漏えい対策に万全を期すため、同装置
  の使用を停止している間は、残留している放射性物質を含む水を抜き取り、タ
  ンクへ移送すること。



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