汚染水に含まれる放射性物質によるリスクを低減させるため、まずは、セシウム吸着装置を使い、汚染水に含まれる放射性物質の大部分を占めるセシウムとストロンチウムを重点的に取り除きます。
その後、多核種除去設備(ALPS)で処理することによって、トリチウム以外の大部分の放射性核種を取り除くことができます。

浄化処理の概要

「多核種除去設備等の処理水」の表記について(2020年3月見直し)
  トリチウムを除き告示濃度比総和1未満の処理水は「多核種除去設備等の処理水」又は「処理水」
  十分に処理していない処理水は「多核種除去設備等の処理水(告示比総和1以上)」
  2つを併せて示す場合は「処理水*」と表記しています。

※事故当初に発生した、ストロンチウムを含む高濃度汚染水(RO濃縮塩水)については、2015年に浄化処理が完了しています。

汚染水を浄化した「処理水*」に関するデータ・情報については処理水ポータルサイトをご覧ください。

多核種除去設備で発生する廃棄物の処理・保管等については「汚染水の浄化処理で発生する廃棄物の安定化処理」をご覧ください。

トリチウムとは

  • トリチウムとは

    トリチウムは普通の水素に中性子が2つ加わった水素の仲間で、三重水素とも呼ばれます。水素とほぼ同じ性質を持っており、主に水として存在し、自然界や水道水のほか、私たちの体内にも存在します。ベータ線という弱い放射線を出しますが、そのエネルギーは小さいため、紙1枚で遮ることができます。日常生活でも飲水等を通じて体内に入りますが、新陳代謝などにより、蓄積・濃縮されることなく体外に出ていきます。

タンク保管状況

  • 汚染水と浄化処理で発生した処理水のタンク管理状況

    セシウム吸着装置や多核種除去設備で処理した水は、敷地内のタンクに保管しています。現状、敷地内には、約1,037基のタンクがあり、 約122万トンの水を保管していますが、タンクからの漏えいリスクを低減させるため、震災直後に使用していた組み立て式のフランジ型タンクから、より信頼性の高い溶接型タンクへの切り替え完了しました。タンクの周辺には、堰を二重で設けるなど、万が一漏えいした場合においても、敷地に流れ出ることを防いでいます。

浄化処理した水について

多核種除去設備等で浄化処理を行った水の扱いについては、国の委員会等で技術的かつ社会的な観点等から議論、地元をはじめ関係者の皆さまのご理解・調整も踏まえて、国から基本的な方針が示される予定です。当社は、タンクで安全に管理しながら、国の方針を踏まえて、関係者の皆さまのご意見を伺いつつ、丁寧なプロセスを踏んで、適切に対応してまいります。