タンクの安全性
ALPS処理水を保管しているタンクから水が漏えいしないよう、下記の取組を行っています。
組立型から溶接型へのタンク更新
事故後間もない時期に、発生する汚染水を保管するためスピード優先で設置した組立型(フランジ型)タンクを順次解体し、漏えいリスクが低い溶接型タンクへの更新を実施してきました。一部、残っている組立型タンクについては、接続部(フランジ部)に止水加工を施し、漏えい防止対策を実施しています。
堰の二重化・堰カバーの設置
万一の漏えい時に系外への流出を防ぐ目的で、タンクエリアの周囲に二重の堰を設けています。また、雨どいや堰カバーを整備することで、雨水の堰内への流入を抑え、堰としての機能を確保しています。
耐震性
強い地震動によりタンクに大きな力(垂直、水平)が作用した場合には、力を逃がす構造(あえて基礎に固定しない)としています。そのため、タンク間を連結する配管は、ある程度のタンクの移動に追従する構造としています。
また、貯留用のタンクが満水になった際には、連結管の両側に設置した連結弁を全て閉とする運用をしています。
津波対策
タンクは海抜30m以上の高台に設置しています。
また、防潮堤の設置を順次進めています。
移送配管での漏えい対策
耐衝撃・耐候性に優れ、上水道・ガス供給配管として実績の多い高密度ポリエチレン管を設置し、処理水等の移送を行っています。
また、配管の接続部については止水処理を施工しております。
定期的なパトロール
現場に異常が無いかを確認するパトロールを定期的に行っております。