IoTを活用した飲食業態向けHACCP管理システムの開発
目的
最終エネルギー消費を大幅削減し、低炭素社会を実現するため、電化の推進が必要です。食品業界では、食品衛生法の改正により、すべての食品事業者に対してHACCP(ハサップ)導入が義務化され、外食企業においてもHACCPの考え方を取り入れた衛生管理が求められています。電化厨房システムは電気ならではの高い制御性を活かして調理温度・時間をコントロールしておりIoT化に適しています。そこで、電化厨房システムの特長を活かしIoTを活用した飲食業態向けHACCP管理システムを開発しました。
概要と成果
コンベヤオーブンやフライヤなどの加熱調理機器にWi-Fi IoTデバイスゲートウェイを組込み、無線通信による調理温度収集及び運転モード指示を実現しました。また、無線タイプの汎用温度センサーを利用し、業務用冷蔵庫・冷凍庫及び厨房環境の温度計測・収集を可能にしました。これにより、飲食業態向けとして初めて、無線により加熱調理温度、冷機器庫内温度、厨房環境温度を一元管理するHACCP管理システムを構築し、これまで人手で行なっていたHACCP管理表の作成を自動化しました。
担当部署
経営技術戦略研究所 技術開発部 需要家エリア