知的財産・標準化
東京電力ホールディングスおよび基幹事業会社では、以下の知的財産活動方針に従い、知的財産・標準化活動に取り組んでいます。
①知的財産の創造・保護・活用という攻めの活動と、他社の知的財産を尊重しつつ当社事業リスクを極小化する守りの活動を実施する。
②エネルギーの未来を切り拓き、新たな価値を社会に提供するため、東電グループと一体となり、オープン&クローズ戦略を策定・実行する。
③日常の業務カイゼンから生まれる現場技術から、重要課題に対応する技術開発から生じる将来の重要技術まで、幅広く活動を実施する。
知的財産室には、高度な専門的知見を有する社員(弁理士:7名、知的財産管理技能検定1級(特許):2名、知的財産アナリスト(特許):3名、2025年6月現在)が在籍し、東京電力グループの知的財産活動をサポートしています。
特許
事業を継続する上で重要な技術を厳選して特許出願・権利化し、知的財産を保護するとともに、事業での活用を図っています。また、社外からの実施許諾要請に対応しライセンスを行っています。
商標
お客さまに選んでいただけるよう新たな事業やサービスで使用する名称・ロゴは、商標の出願・権利化を推進し、ブランド構築を図ります。 特に、「東京電力」「TEPCO」等の社名を含む商標は、「TEPCOブランド商標」と位置づけ、広報部門とともに東京電力グループのブランドの向上に努めています。
図3 主な登録商標
国際標準化活動
東京電力グループは、日本の電力関連業界とともに国際規格制定に関与することによって、国際規格との不整合による不利益を回避し、国際舞台でのビジネス拡大を目指しています。
知的財産室国際標準化推進グループでは、東京電力ホールディングス、および基幹事業会社4社所属の規格エキスパートによるIEC等における国際規格策定活動のサポート並びに幹事を務める国内委員会において、IEC文書の審議など国内意見の取り纏めを行っています。
これらの国際標準化活動は国際的にも高く評価されており,数々の表彰を受賞しています。例えばIECにおいては,これまでの国際標準化活動が評価され,東京電力グループ関係者から11名が IEC 1906賞を受賞しています(2024年現在,当社OBを含む)。
※IEC 1906賞は,IECが設立された1906年から100周年を迎えた2006年に創設されました。IECの技術専門委員会の活動へ参画し,電気・電子技術の標準化や関連活動に大きな貢献のあった専門家の業績を表彰して授与されているものです。