エアコン

監修
家電王:中村 剛
2022年6月8日公開

機器選びのポイント

  1. ヒートポンプ効率(APF)が高い製品を選ぶ
  2. 運転能力の幅をチェック
  3. AIがエアコンを自動で最適に運転

家電王のおすすめ情報

その他、省エネに役立つ動画はこちらから

1ヒートポンプ効率(APF)が高い製品を選ぶ

APF(通年エネルギー消費効率)とは、エアコンの性能をあらわした数値です。1年間を通じ、JISが定めた条件でエアコンを運転した際に必要な冷暖房能力を消費電力で除した数値のことです。APFが大きいほどエネルギーの消費効率が良く、省エネに優れた機器といえます。

2運転能力の幅をチェック

同じ広さのお部屋を冷暖房できるエアコンでも、「運転能力」の幅や消費電力に大きな違いがあります。カタログの「能力表」には、定格出力の他に「運転能力」を表す数値(出力の可変範囲)が表記されています。高効率機種は能力幅が大きく、すばやく冷暖房し、細やかな運転で温度を一定に保つ能力に優れています。

カタログのココをチェック

3AIがエアコンを自動で最適に運転

近年、省エネ機能を搭載したエアコンが発売されています。季節や気温、室温に応じて、自動で適切な温度に調整できる機能を搭載したモデルが存在します。
また、人が不在しているのを検知し、運転パワー(運転能力)を自動で落としてくる機能があります。購入の際には省エネ機能を搭載したエアコンを選ぶことがおすすめです。

4よく使う部屋ほど省エネな機種を

設置するお部屋の広さに合わせた機器を選ぶと共に、リビングなど長時間使われる場所ほど省エネ性能が高い製品をお選びいただくことがポイントです。

X省エネラベルをチェック

エアコンをご購入の際は、統一省エネラベルを参考にすることをおすすめいたします。
5つ星の多段階評価は市場における製品の省エネ性能を高い順に41段階で表示しており、より省エネ効果の高い製品がわかりやすくなっています。「APF(通年エネルギー消費効率)」の値の大きな製品ほど省エネ性能が高い製品です。

5期間消費電力量とは

「(社)日本冷凍空調工業会規格(JRA4046:ルームエアコンディショナーの期間消費電力量算出基準)」に基づき算出したものです。
ランニングコストを表す省エネ指標で、この値が小さいほど電気代が安くすみます。

  • 室内設定温度:冷房時27℃暖房時20℃、期間:冷房期間3.6ヶ月間(6月2日~9月21日)/暖房期間5.5ヶ月間(10月28日~4月14日)、使用時間:6:00~24:00の18時間

参考:COP(エネルギー消費効率)とは
COPは、消費電力1kWあたりの冷房・暖房能力(kW)を表したものです。この数値が大きいほど、エネルギー効率がよく、省エネ型の機種といえます。
(COP=能力÷消費電力)

6「畳数のめやす」をチェック

同じエアコンでも、使用するお部屋の構造や向きにより、適用畳数(広さ)が異なります。カタログには、一定の条件における「畳数のめやす」が記載されているので参考になります。例えば、以下のように暖房で「11~14畳」と表記されている機種の場合、「木造・平屋の南向き和室」では11畳、「鉄筋マンションの南向き洋間」では14畳が「畳数のめやす」になります。単純に「11~14畳までのお部屋に対応している」という意味ではないことにご注意ください。

カタログのココをチェック

7暖房時の「畳数のめやす」もチェック

「畳数のめやす」は、暖房と冷房で異なります。エアコンを選ぶ際、つい冷房能力に目を向けがちですが、暖房の方が適用畳数の範囲が狭いので、暖房時の「畳数のめやす」も確認する必要があります。

8暖房で使用する場合は「低温暖房能力」をチェック

「低温暖房能力」とは、「外気温2℃時の暖房能力」を表しています。同じ適用畳数の機種でも「低温暖房能力」は異なり、この能力の高い機種ほど暖房能力が優れています。

同じ適用畳数の「低温暖房能力」比較
機種A(暖房) 機種B(暖房)
低温暖房能力 消費電力 低温暖房能力 消費電力
8.2kW 3.550W 5.8kW 2.520W
  • ともに外気温2℃時

9使用頻度をチェック

使用頻度が高いお部屋(リビングなど)

  • 年間を通してお部屋を快適に保ちたい
  • 夏は冷房を一日中使いたい
  • 梅雨や秋雨の季節は除湿でカビ対策
  • 冬はメイン暖房としてお部屋を快適に!

高効率機種が適しています
本体価格は高めですが省エネ性に優れるため、長時間使う場合は電気代が節約されます。また、最大出力が大きいので(特に暖房時)、設定温度に早く到達します。

使用頻度が低いお部屋(寝室・客間・書斎など)

  • 暑い夏の時期にしか使わない
  • 日中は不在がち、夜間の使用が中心
  • 来客時にだけ使う客間に
  • 冬は他の暖房機器を併用している

標準機種が適しています
最大出力や省エネ性能は高効率機種より低くなりますが、本体価格はお手頃です。

10「メイン暖房はエアコン」の方、増えてます

近年、新規購入したエアコンをメイン暖房として使用する割合は大幅に増加し、南関東(東京・埼玉・千葉・神奈川)、北関東(群馬・栃木・茨城)ともに約7割を占めます。

11付加機能をチェック

最近のエアコンには、基本機能(冷房・暖房・除湿)以外にも様々な付加機能が搭載されている機種があります。

12フィルターの自動清掃【省エネ、お手入れ簡単】

フィルターのホコリを自動的に清掃して、ダストボックスなどに集めます。また、集めたホコリを自動的に室外に排出する機種もあります。高齢者の方や、エアコンの設置場所が高い場合には、特に便利な機能です。

13センサーによる運転制御【省エネ】

周囲の人の動きや温度などを専用のセンサーで検出して、風量・風向の調節や、運転の停止・再開を自動的に行います。快適性を維持したまま更に省エネになるよう工夫されています。

14リモコンに電気料金表示【省エネ】

リモコンに電気料金を表示させることができます。使用中の一時間あたりの電気代のほか、本日分や今月分なども表示することができます。表示のための計算に使用する電気料金の単価は、使用者側で変更することもできます。

15内部乾燥【お手入れ簡単、衛生的】

冷房や除湿モードで運転した後に、湿っている室内機の内部を乾燥させてカビの発生などを抑制する機能です。事前に設定しておけば、運転後に自動的に起動させることも出来ます。

16換気機能【衛生的】

室内の汚れた空気を排出する換気機能です。

  • 搭載されている機能はメーカーや機種により異なります。

17除湿方式をチェック

除湿には「再熱除湿」と「弱冷房除湿」の2方式があります。主に本体価格がお手頃な機種に「弱冷房除湿」が採用されています。また、2つの除湿方式を使い分けることができる機種もあります。

18除湿方式の違い

エアコン内部を強く冷やすことで、除湿量を増やします。そのまま吹き出すと部屋の温度が下がってしまうため、冷たくなった空気を再び温めてお部屋に戻します。
メリット:肌寒さを抑えつつしっかり除湿します。

今までのほとんどのエアコンに採用されている除湿方法が「弱冷房による除湿」です。お部屋の温度をなるべく下げないように弱い冷房を行うことで除湿します。再熱除湿に比べると除湿量は少なくなります。
メリット:弱い冷房なので電気代が抑えられます。

気温が高く蒸し暑い真夏には「冷房」、梅雨など湿度を下げて温度を下げたくない時期は「除湿」が適しています。

19コンセントの形状をチェック

エアコンは電源や電気容量によりプラグの形状が決まっているため、必要なコンセントの形状も機種により異なります。取り付けるお部屋のコンセントと合わない場合は、容量の変更や工事などが必要になることがありますので、設置前にご確認されることをおすすめします。

コンセント形状

Q & A

Q冷房運転の方が除湿運転より除湿量が多いの?
A

除湿量が多いのは冷房運転ですが、同時に室温も下がります。気温が高く蒸し暑い時期は冷房運転、梅雨など室温を保ちたい時期は 除湿運転など、目的に合わせたご使用をおすすめします。

除湿運転には「弱冷房除湿」、「再熱除湿」の2方式があります。同じ設定温度で「冷房運転」、「弱冷房除湿」、「再熱除湿」の除湿量と吹出温度を比べてみました。

  • それぞれの方式を採用している2台のエアコン(冷房能力2.8kW)を使用しました。なお、主に本体価格がお手頃な機種に「弱冷房除湿」が採用されています。2方式を使い分け可能な機種もあります。
  • 人工環境試験室において室内温度24℃、湿度80%に設定しました。

除湿量、吹出温度の比較

  • 「冷房」は、室温を下げることを優先しながら、同時に除湿も行います。
  • 「弱冷房除湿」は、室温をなるべく下げないよう弱めの冷房運転で除湿を行います。除湿量は少なめですが、電気代を抑えられます。
  • 「再熱除湿」は、冷房運転でしっかり除湿しつつ、部分的に暖房運転を行うことで室温低下を防ぎます。電気代が少し高めですが、肌寒い時期などに快適性を保てます。

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