洗濯乾燥機
洗濯機の目安をチェック
まとめ洗いで省エネ
4.5kg,5kg,6kg,7kg,8kgなど様々な洗濯容量の機種がありますが、標準的な容量は「一人当たり1.5kg」※を基準にするとよいといわれています。ご家族の構成を考慮してお選びください。大型のタオルケットなどを洗濯する方や、まとめ洗いをする方は、大容量機種をおすすめします。
※参考:(社)日本電機工業会ホームページ「洗濯機を選ぶ時のポイント」
洗濯容量と乾燥容量の違いにご注意
乾燥機能付の場合は、洗濯容量と乾燥容量が異なることがありますので、注意してください。洗濯から乾燥まで連続で運転する場合は、乾燥容量に合わせる必要があります。
洗濯機の設置場所をチェック
購入前に必ず設置スペースと防水パンのサイズ・形をご確認ください。また、排水ホースやフックのために周囲の壁に対して余裕が必要になりますので、カタログの据付条件もご確認ください。ドラム式の洗濯機は縦型よりも大きいものがほとんどです。「外形寸法」や「ボディ幅」等は、カタログが大変参考になります。
フタの開閉方向をチェック
ドラム式ではフタの開閉方向を選べる機種もあります。
洗浄方式をチェック
縦型
- 洗濯槽の底についている羽のついた円形の板(パルセーター)を回転させた水流で、洗濯物同士をこすりあわせて汚れを落とします。
こんな方に!
- ドロ汚れが多い。
- 毎日の洗濯物の量が多い。
※水流が強いため、長時間の洗濯は洗濯物を傷める場合があります。
ドラム式
- ドラムを回転させ、衣類を持ち上げて落とす、「たたき洗い」をします。
- 洗濯物のからみも少なく、少ない水量で洗うので節水になります。
こんな方に!
- 節水を重視する。
- 衣類の傷みは最小限にしたい。
乾燥方式をチェック
ドラム式洗濯乾燥機
- ドラムがゆっくり回り、洗濯物を上から落とし、からみをほぐしながらふんわり仕上げます。シワが気になる衣類も上手に乾かしたいという方に向いています。
- ヒートポンプタイプ、ヒーター式水冷除湿タイプがあります。ヒータータイプは本体価格がお手頃ですが、ヒートポンプ式は高効率のためヒーター式より消費電力が少なくて済みます。ヒーター式水冷除湿タイプは、乾燥時に除湿用の冷却水として水道水を使用します。
こんな方に!
- 衣類を傷めず、なるべくシワなく乾燥させたい。
- 乾燥機能を頻繁に使いたい。
縦型洗濯乾燥機
- パルセーターを回転させ、洗濯物をかくはんしてほぐしながら乾燥します。ドラム式よりシワになりがちなので、タオルなどシワが気にならない衣類の乾燥に適しています。
- ヒーター式水冷除湿タイプと、ヒーター式排気タイプがあります。排気タイプは本体価格が手頃ですが、水冷除湿タイプの方が乾燥時間が短くてすみます。
- 槽乾燥モードを使うとカビ防止に効果があります。
こんな方に!
- 使い勝手はそのままで、乾燥機能を使いたい。天日干し中心だけど、時々、夜などに乾かしたいときもある。
低騒音設計の洗濯機をチェック
低騒音設計の洗濯機なら洗濯時の動作音がとても静かです。深夜や早朝の洗濯でも安心です。
音の静かさはカタログで確認できます
- 音の静かさは、カタログの「運転音」に記載されているdB(デシベル)値が参考になります。
- dB(デシベル)値が小さいほど静かな洗濯機です。
- 洗濯時、脱水時それぞれの数値が記載されています。
※dB値は、パナソニック株式会社「洗濯機総合カタログ2013年/夏」のタテ型7kgタイプの全自動洗濯機を参考にしました。
使用水量をチェック
使用水量はカタログで確認できます
- カタログには「標準使用水量」が記載されています。これは、定格時「標準コース一回分」に必要な水量です。
- 洗濯乾燥機のうち、乾燥時に除湿のため冷却水(水道水)を使う「水冷除湿タイプ」の場合は、乾燥時の使用水量を含めた値が記載されています。
【カタログ記載例】
標準使用水量(約) | 定格洗濯時 | 97L |
---|---|---|
定格洗濯乾燥時 | 115L |
- ドラム式は縦型に比べ、使用水量が少なくて済みます。
消費電力量をチェック
消費電力量をカタログで確認できます
- カタログには「消費電力量」が記載されています。これは、定格時「標準コース一回分」に必要な消費電力量です。
- 定格洗濯時と定格洗濯乾燥時に分けて記載されています。
【カタログ記載例】
消費電力量(約) | 定格洗濯時 | 62Wh |
---|---|---|
定格洗濯乾燥時(20℃時) | 1,960Wh |
※パナソニック株式会社「洗濯機総合カタログ2013年/夏」のタテ型洗濯乾燥機8kgタイプの機種を参考にしました。
イオンやオゾンを利用した付加機能をチェック
洗濯機内で除菌効果のあるイオンを発生させたり電解水をつくることにより、洗濯物の除菌効果を高めたり、洗濯槽のカビ防止等に利用している機種があります。以下に各メーカーのカタログを参考に機能をまとめました。
洗濯物の除菌や消臭の機能
- オゾン水や電解水によるすすぎでよりキレイにすすぐ。また、軽い汚れは洗剤を使わない。
- 「抗菌ユニット」により水に抗菌成分を溶け出させ、部屋干しの臭いを防いだり、汗をかいても消臭効果が持続する。
- すすぎの給水中にAg+イオンを発生させて除菌・防臭をする。防臭効果も続く。
洗濯槽のカビ防止の機能
- イオン発生装置によるイオンにより洗濯槽の黒カビを防止する。
- オゾン水または電解水により洗濯槽の黒カビを防止する。
水を使わないで除菌や消臭
- イオン発生により、水で洗うことができないブーツ、スーツ、ぬいぐるみ、クッション等、また水や熱に弱い皮革製品や衣類を除菌・消臭する。
- オゾン発生により、水洗いできないカーテン、ジャケット、ソファのクッション等を除菌・消臭する。
Q&A
A1ヒートポンプ式は、エアコンのしくみと同様に空気の熱を上手に活用して乾燥させるため、省エネです。ヒーター式はヒーターで温めて乾かすのに対し、ヒートポンプ式は乾燥した空気を送り込んで乾かします。
「ヒートポンプ式」と「ヒーター式(水冷除湿タイプ)」のドラム式洗濯乾燥機について、消費電力量と使用水量を比較しました。
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メーカーのカタログ値を参考にしています。
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洗濯物6kgを「洗濯~乾燥」運転した場合で比較しています。
6kgの洗濯物を「洗濯~乾燥」運転した場合、ヒートポンプ式はヒーター式に比べ消費電力量が約1/3、使用水量が約半分で済むことがわかりました。ヒーター式は本体価格が手頃ですが消費電力量が多く、乾燥に使用するヒーターの冷却で使用水量も多くなります。
A2ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機に比べ節水になります。
同量の洗濯物を洗った場合の「ドラム式洗濯機」と「縦型洗濯機」の使用水量を比較しました。
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メーカーのカタログ値を参考にしています。
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最大容量が6kgタイプと9kgタイプの機種において、定格洗濯時の水量を比較しています。
ドラム式洗濯機の使用水量は、縦型洗濯機の約7割で済むことがわかりました。