2019年8月20日
東京電力ホールディングス株式会社

 福島第一原子力発電所に設置していた波高計(波の高さの計測器)は、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による津波で損傷するまでの間、津波波形を観測しており、当社は波高計の設置箇所に関する情報を社外に提供していました。

 本年6月24日、新潟県技術委員会の鈴木元衛委員より波高計の設置箇所についてご質問頂いたことをうけ、調査した結果、これまでは波高計の設置箇所を「沖合約1.5km地点」としていましたが、実際には「沖合約1.3km地点(200m程度陸側)」であったことを確認しました。

 当社は、2011年7月に原子力安全・保安院(当時)に津波分析評価結果を報告するにあたり、福島第一原子力発電所事務本館の立入りが困難だったため、本社で保有していた「温排水調査報告書」(福島県に提出)に記載の設置位置図をもとに報告書を作成しました。また、当該情報に基づき、「国会事故調査報告書」(2012年7月)における津波到達時刻の検討や「新潟県技術委員会」(2013年11月~)における津波到達時刻の議論などが行われております。

 波高計の設置箇所情報が誤っていたことにより、当社「未解明事項報告書」の津波到達時刻が10秒程度早まりますが、同報告書に記載の結論「15時36分台に津波到達」への影響はありません。なお、「国会事故調査報告書」でも設置箇所情報が津波到達時刻の検討に用いられていますが、同報告書の「15時37分ごろ津波到達」という記載は変わらないものと思われます。

 今後、新潟県技術委員会において、今回の誤りについてご説明させていただく予定です。また、関係者からのご要望に応じ、各種資料の訂正についても真摯に対応してまいります。

以 上

「未解明事項報告書」
当社「福島原子力事故調査報告書」の公表(2012年6月)以降に実施した調査・検討をとりまとめた報告書。
なお、今回の設置箇所情報の誤りをふまえ、未解明事項報告書の記載内容を訂正しました。資料は以下よりご確認ください。

http://www.tepco.co.jp/decommission/information/accident_unconfirmed/index-j.html

別紙

参考

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