2016年8月25日
東京電力ホールディングス株式会社

 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う当社福島第一原子力発電所の事故により、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに、大変なご心配とご迷惑をおかけしていることにつきまして、心より深くお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、2011年4月17日、「東京電力福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋」をとりまとめ、同年7月19日に、「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を目標とするステップ1を達成しました。その後、同年12月16日に、「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」を目標とするステップ2の達成を確認し、同年12月21日には、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップをとりまとめました。
 2013年11月18日、4号機使用済燃料プールからの燃料取り出し作業を開始しました。これに伴い、中長期ロードマップの第1期(ステップ2完了から2年以内に使用済燃料プールからの燃料取り出し開始)を前倒しして達成し、中長期ロードマップの第2期へ移行しました。
 引き続き、プラントの安定状態の確実な維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰還の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項

8月25日午後0時48分、福島第一原子力発電所敷地境界付近のモニタリングポストNo.8近傍に設置されているダストモニタにおいて、ダスト放射能濃度の上昇を示す「高警報」が発生。当該モニタ以外の発電所構内ダストモニタおよびモニタリングポスト指示値に有意な変動はない。
風向・風速:南南東6.2m/s(発電所構外から構内へ向かって吹いている風)
なお、当該ダストモニタ「高警報」が発生した際、当該モニタ近傍において、ダスト上昇に繋がるような作業は行っていなかった。また、1号機原子炉建屋カバー解体作業は行っていたが、主な作業は終了し片付け作業中。
当該モニタ「高警報」が発生した際に使用していたろ紙の回収・交換を実施。

8月22日より実施している5,6号開閉所の66kV双葉線引き込み線ルート変更工事において、現場確認を行っていた当社社員が、5,6号開閉所屋上に設置している引留鉄構(3本の支柱で支持)の鋼材の一部に損傷があることを確認。その後、損傷状況を調査したところ、当該引留鉄構の支柱3本に損傷があることが確認された。確認された損傷状況は以下のとおり。
支柱(南側) 主材:1箇所で損傷(全4箇所中)
 水平材、斜材:12箇所で損傷(全52箇所中)
支柱(中央) 主材:1箇所で損傷(全4箇所中)
 水平材、斜材:16箇所で損傷(全52箇所中)
支柱(北側) 主材:1箇所で損傷(全4箇所中)
 水平材、斜材:13箇所で損傷(全52箇所中)
当該引留鉄構の鋼材に損傷が発生した原因については今後調査するが、2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震の影響が考えられる。今後、当該設備の健全性評価を早急に実施し、必要な対策を行う。
5,6号機の外部電源は、現在も66kV双葉線2号(双葉線1号は作業停止中)から電源供給を継続しており、電源設備及び供給先の各設備に異常はない。

なお、5,6号機の外部電源については、1~4号機側の外部電源である大熊線3号、4号及び東北電力東電原子力線からの連係によっても、電源供給できる電源構成となっている。

《1号機(2012年4月19日廃止)》
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系停止中
・1号機ディーゼル発電機(B)室、1号機所内ボイラー室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中
・1号機原子炉建屋地下から集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中
・使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)代替冷却系について、二次系冷却設備を1~3号機共用の二次系冷却設備へ変更する工事を行うため、8月18日午前5時49分に停止。停止時のSFP水温度は30.2℃。
冷却停止期間におけるSFP水温度上昇率は毎時0.053℃で、停止中のSFP水温度上昇は最大で約15.9℃と評価されることから、運転上の制限値60℃に対して余裕があり、SFP水温度の管理上の問題はない。

《2号機(2012年4月19日廃止)》
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

《3号機(2012年4月19日廃止)》
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に移送実施中
・3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

《4号機(2012年4月19日廃止)》
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了

《5号機(2014年1月31日廃止)》
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

《6号機(2014年1月31日廃止)》
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

《共用プール》
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施

《水処理設備および貯蔵設備の状況》
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・RO淡水化装置運転中
・多核種除去設備(ALPS)運転中
・増設多核種除去設備運転中
・高性能多核種除去設備停止中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中

《サブドレン他水処理施設の状況》
※サブドレン他水処理施設一時貯水タンクBの分析結果[採取日8月19日]について、運用目標値を満足していることを確認。8月24日午前10時5分より港湾内への排水を開始。なお、排水状況については、同日午前10時14分に漏えい等の異常がないことを確認。その後、午後4時47分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は970m3

※サブドレン他水処理施設一時貯水タンクCの分析結果[採取日8月20日]について、運用目標値を満足していることを確認。8月25日午前10時4分より港湾内への排水を開始。なお、排水状況については、同日午前10時15分に漏えい等の異常がないことを確認。

サブドレン他水処理施設一時貯水タンクDの分析結果[採取日8月21日]について、運用目標値を満足していることを確認。

《地下水バイパスの状況》
地下水バイパス揚水井No.1~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

《H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果》
H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
8月24日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。

H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

H6エリアC1タンクからの漏えいを受け、H6エリアタンク周辺のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

《地下貯水槽の状況》
2013年7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6, 7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、海側観測孔)は継続実施中。

<拡散防止対策>
地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1,2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を適宜実施中。

<最新のサンプリング実績>
地下貯水槽周辺の観測孔全ベータ放射能が上昇した件について、8月24日に採取したi~iii観測孔の水の全ベータ放射能分析結果は、至近の分析値と比較して有意な変動は確認されていない。
地下貯水槽i南西側および北東側の漏えい検知孔水において全ベータ放射能が上昇した件について、8月24日に採取した水の分析結果は、至近の分析値と比較して有意な変動は確認されていない。
また、その他の分析結果について有意な変動は確認されていない。引き続き、地下貯水槽および周辺の観測孔について監視を継続する。

《1~3号機放水路の状況》
1~3号機放水路については、1号機放水路上流側立坑および2号機放水路立坑において、セシウム137の濃度が上昇したことから定期的に水質調査を実施。

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。