福島第一原子力発電所の状況について(日報)
2018年9月11日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。
(下線部が新規事項)
【主な作業実績と至近の作業予定等】
・増設多核種除去設備(B)においては、前処理段階におけるクロスフローフィルターの目詰まりを取り除くために、空気圧縮機を使用した逆洗を行う装置を備えており、当該装置には、系統水や空気を圧縮した際に発生する凝縮水を受け入れるポリタンク用のドレンラインを備えている。9月8日、午後0時2分、漏えい検知器が動作し、当該ポリタンクから凝縮水が溢水(堰内に2.5m×0.2m×2cm)したと判断した。その後、9月9日に同じポリタンク内に再度、水が溜まっていたことから、水のサンプリングを行ったところ、分析結果は以下のとおり。
・セシウム-134 : 2.4×103(Bq/L)
・セシウム-137 : 2.7×104(Bq/L)
・全ベータ : 3.7×105(Bq/L)
再度、逆洗を行う装置の詳細構造を踏まえ確認した結果、その装置のパッキンシール部からの凝縮水ではなく系統水(処理中の水)が漏えいし、ポリタンクに流れ込んだものと推定。よって、9月8日にポリタンクから漏えいした水も同じ状況であることから、系統水であったと判断。なお、ポリタンクに溜まっていた水については、系統内に戻して処理する運用としており、増設多核種除去設備建屋外への流出はなし。今後、漏えいの原因について調査予定。
【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2017年1月17日、3号機の燃料取り出し用カバー等の設置作業を開始し、8組からなるドーム屋根の吊り上げ作業を7月31日から2018年2月21日にかけて実施。
・2号機の燃料取り出しに向け、原子炉建屋オペレーティングフロア内の線量・ダスト濃度測定等の調査のため、2018年8月23日から、同エリア内の残置物移動・片付作業を開始。
<処理水貯留タンク>
・2015年5月27日、フランジボルト締めタイプの貯留タンクの解体開始。
【サブドレン他水処理施設の状況】
【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/index-j.html
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/index-j.html
【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
・3号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)循環冷却系については、一次系の電動弁・空気作動弁の作動確認、および配管肉厚測定を実施することから、以下の期間、当該設備の一次系を停止。
9月11日午前10時27分~9月12日午後7時
冷却停止時のSFP水温度は30.3℃。
【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/index-j.html
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)
参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。