福島第一原子力発電所の状況について(日報)
2019年3月28日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。
(下線部が新規事項)
【主な作業実績と至近の作業予定等】
・3月28日午前11時9分頃、既設多核種除去設備(A)において漏えい警報が発生。その後、午前11時22分に該当箇所付近で作業中の協力企業作業員が漏えい(約2m×3m×深さ2~3mm)を発見。漏えいした水は堰内にとどまっているが、1秒に1滴程度の滴下中で直ちに袋で養生している。その後、午後2時、漏えいが確認された当該設備の排水ラインに閉止蓋を取り付け、漏えい停止を確認。また、午後2時29分に漏えい水の回収・拭き取りを完了。
なお、当該漏えい水の分析結果は以下の通り。
[採取日 2019年3月28日]
全ベータ :1.6×102Bq/L
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値6.4Bq/L)
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値7.9Bq/L)
【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2017年1月17日、3号機の燃料取り出し用カバー等の設置作業を開始し、8組からなるドーム屋根の吊り上げ作業を7月31日から2018年2月21日にかけて実施。その後、燃料取り出しへ向けた準備を進める中で、燃料取扱設備において複数の不具合が発生していることから、安全点検を実施し、2019年2月14日から、操作訓練を実施中。
・2号機の燃料取り出しに向け、原子炉建屋オペレーティングフロア内の残置物片付後の線量・ダスト濃度等の測定を、2018年11月14日から2019年2月1日にかけて実施。
【サブドレン他水処理施設の状況】
【地下水バイパスの状況】
【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/index-j.html
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/index-j.html
【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
・1号機、および3号機原子炉注水設備については、2号機燃料デブリの冷却状況を確認するため、原子炉注水量を以下のとおり変更。
(3月26日午後0時48分)
1号機 給水系原子炉注水量:2.0m3/h→2.5m3/h
3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量:2.0m3/h→2.5m3/h
(3月27日午後5時34分)
1号機 炉心スプレイ系原子炉注水量:1.3m3/h→1.7m3/h
3号機 給水系原子炉注水量:1.5m3/h→2.0m3/h
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
・1号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)循環冷却系については、電源切替盤の新設作業に伴い、3月24日午後5時18分から3月28日午後8時(予定)までの期間、当該設備の運転を停止。
冷却停止時のSFP水温度は19.1℃。
【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/index-j.html
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)
参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。