2019年5月17日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

 福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
5月17日午前7時頃、発電所構内物揚場付近において、海水サンプリングのために乗船しようとした協力企業作業員が、足を滑らせ腰を強打し海へ転落。その後、入退域管理棟救急医療室の医師の診察を受けたところ、緊急搬送の必要があると診断されたため、午前8時11分、救急車を要請。当該作業員の方は、救急車で南相馬市立総合病院に搬送。
 出発時刻:午前8時40分
 到着時刻:午前9時11分
 同病院にて、「仙骨骨折(1ヶ月程度の加療を要す見込み)」と診断。
・メガフロート津波等リスク低減対策工事に伴い、港湾内に起重機船が入退港およびメガフロートが入港する際、1~4号機取水路開渠前に設置したシルトフェンスの開閉作業を実施。
 <シルトフェンス開閉>
  起重機船の入退港のため  5月8日 午前8時40分 開・午後0時18分 閉
  メガフロートの入港のため 5月16日 午前7時25分 開
               5月17日 午前9時 閉

【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。4月25日、最初の7体の新燃料を共用プールへ移送完了。
・2号機の燃料取り出しに向け、2019年4月8日から原子炉建屋オペレーティングフロア内の2回目となる残置物の片付作業を実施中。

【サブドレン他水処理施設の状況】 サブドレン他水処理施設の状況

【地下水バイパスの状況】
地下水バイパスの状況

【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/index-j.html
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/index-j.html

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
・1~3号機原子炉注水設備において、燃料デブリの冷却状況の実態を把握するため、2号機燃料デブリ冷却性確認として原子炉注水量を低減・増加する操作に関連し、以下のとおり原子炉注水量を変更。
(5月7日午後2時51分)
 1号機 給水系原子炉注水量    :1.5m3/h→2.0m3/h
 3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量:1.5m3/h→2.0m3/h
(5月8日午後5時22分)
 1号機 炉心スプレイ系原子炉注水量:1.4m3/h→1.7m3/h
 3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量:2.0m3/h→2.5m3/h
(5月10日午後2時22分)
 1号機 給水系原子炉注水量    :2.0m3/h→2.5m3/h
 2号機 給水系原子炉注水量    :1.4m3/h→0.0m3/h
 2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量:1.5m3/h→3.0m3/h
 3号機 給水系原子炉注水量    :1.4m3/h→2.0m3/h
 2号機の原子炉注水設備については、2号機燃料デブリ冷却性確認として、原子炉注水を停止することに伴い、特定原子力施設に係る実施計画に定める運転上の制限「原子炉の冷却に必要な注水量が確保されていること」を満足しなくなることから、5月13日午前10時5分から特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子力施設の保安」(以下、「実施計画」という。)第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項を適用し、5月13日午前10時40分、原子炉注水量を以下のとおり変更。
<2号機原子炉注水停止操作>
 炉心スプレイ系原子炉注水量    :3.0m3/h→0.0m3/h
2号機原子炉注水停止からの注水再開に伴い、特定原子力施設に係る実施計画に定める運転上の制限「任意の24時間あたりの注水量増加幅 1.0m3/h以下」を満足しなくなることから5月13日午後6時8分より実施計画第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項を適用し、同日午後6時54分、原子炉注水量を以下のとおり変更。
<2号機原子炉注水再開操作>
 炉心スプレイ系原子炉注水量    :0.0m3/h→1.5m3/h
その後、関連監視パラメータについては、異常ないことを確認。
また、2号機の原子炉注水再開に伴い、特定原子力施設に係る実施計画に定める運転上の制限「原子炉の冷却に必要な注水量が確保されていること」を満足したことから、同日午後7時8分に当該の運転上の制限に関する実施計画第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項の適用を解除。
その後、注水再開時刻から24時間が経過し、関連監視パラメータについては、異常がないことから、5月14日午後7時5分に実施計画第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項の適用を解除。
(5月15日午前10時18分)
 2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量:1.5m3/h→2.0m3/h
(5月16日午後1時58分)
 2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量:2.0m3/h→2.5m3/h
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
・1号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)循環冷却系については、熱交換器の点検に向けた現場事前確認として、当該機器および周辺の線量測定を実施するため、5月14日午後4時24分に当該設備の運転を停止。予定作業が終了したことから5月16日午後6時24分から運転再開。
 起動後のSFP水温度は、24.0℃(停止時23.0℃)。
 運転状態については、異常のないことを確認。

【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/index-j.html

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。