福島第一原子力発電所の状況について(日報)
2019年6月3日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。
(下線部が新規事項)
【主な作業実績と至近の作業予定等】
・2019年6月2日午前11時10分頃、常用・非常用高台炉注水ポンプC系吸い込みラインにおいて、1秒に2滴程度で水が漏えいしていることを当社社員が発見し、午前11時25分頃に緊急時対策本部に連絡が入った。漏えい範囲は、約3m×1m×深さ1mm。午前11時51分にバッファタンク出口弁の増し締めを実施し、滴下下部に約30cm×30 cm×深さ5cmの受けを設置。外部への影響については、漏えい箇所は切り離した配管端部であること、ならびに拡大防止処置(土嚢設置)がなされたエリア内であることを確認。なお、当該設備は処理水バッファタンクの取替工事のため、現在は使用していない設備であり、原子炉注水は継続している。その後、漏えいがあった配管端部に閉止フランジを取り付け、午後2時30分に漏えいがないことを確認。また、漏えいした水については回収した。
漏えいした水の分析結果は以下のとおり。
[採取日:2019年6月2日]
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値2.2 Bq/L)
セシウム137:1.2×101 Bq/L
全ベータ :1.7×103 Bq/L
トリチウム :2.2×105 Bq/L
【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。4月25日、最初の7体の新燃料を共用プールへ移送完了。
・2号機の燃料取り出しに向け、2019年4月8日から原子炉建屋オペレーティングフロア内の2回目となる残置物の片付作業を実施中。
【サブドレン他水処理施設の状況】
【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/
【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
・2号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)循環冷却系については、配管清掃および空気圧縮機の取替を実施するため、5月27日午前10時13分から当該設備の運転を停止。6月13日午後8時から運転を再開予定。
冷却停止時のSFP水温度は27.1℃。
【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)
参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。