福島第一原子力発電所の状況について(日報)
2019年6月26日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。
(下線部が新規事項)
【主な作業実績と至近の作業予定等】
・2号機海水配管トレンチについては、2号機タービン建屋南側の2号機海水配管トレンチ建屋接続部を除き、2017年3月までに充填閉塞作業を実施しているが、2号機海水配管トレンチ建屋接続部については、建屋内滞留水の水位低下の状況に合わせて充填作業を行うこととしていた。今回、2号機海水配管トレンチ建屋接続部の充填閉塞作業を行うこととなり、建屋接続部に残留していた高濃度の溜まり水を2号機タービン建屋へ6月19日午前6時8分から移送を開始。今回の移送作業は、2号機海水配管トレンチ建屋接続部にある溜まり水(約140m3)を約10日間で移送する予定としていたが、水移送作業に付随して行う削孔作業に時間を要するため、水移送作業の終了時期を7月中旬に変更。
・1号機は、原子炉圧力容器および原子炉格納容器内の不活性化のため、原子炉圧力容器ヘッドスプレイライン(以下、「RVHライン」という)およびジェットポンプ計装ラックライン(以下、「JPライン」という)より窒素封入を実施しているが、窒素封入ラインの信頼性向上を目的として新規に設置したRVHラインを用いた窒素封入設備の通気試験を、6月6日から7月11日にかけて実施。通気試験に伴い1号機の窒素封入量を以下のとおり変更。
[1号機窒素封入量変更(実績)]
(6月6日午後2時19分)
RVHライン 15Nm3/h→0Nm3/h
JPライン 16Nm3/h→30Nm3/h
(6月11日午後11時8分)試験開始
新設RVHライン 0Nm3/h→10~15Nm3/h
JPライン 30Nm3/h→20~18Nm3/h
(6月12日午前1時8分)試験終了
新設RVHライン 10~15Nm3/h→0Nm3/h
JPライン 20~18Nm3/h→30Nm3/h
(6月12日午後11時18分)試験開始
新設RVHライン 0Nm3/h→10~15Nm3/h
JPライン 30Nm3/h→18~20Nm3/h
(6月13日午前2時18分)試験終了
新設RVHライン 10~15Nm3/h→0Nm3/h
JPライン 18~20Nm3/h→30Nm3/h
(6月18日午後1時41分)試験開始
新設RVHライン 0Nm3/h→10Nm3/h
JPライン 30Nm3/h→20Nm3/h
(6月18日午後2時12分)試験終了
新設RVHライン 10Nm3/h→0Nm3/h
JPライン 20Nm3/h→30Nm3/h
(6月19日午後2時19分)試験開始
新設RVHライン 0Nm3/h→10~15Nm3/h
JPライン 30Nm3/h→20~18Nm3/h
(6月19日午後2時40分)試験終了
新設RVHライン 15Nm3/h→0Nm3/h
JPライン 18Nm3/h→30Nm3/h
(6月20日午後3時42分)試験開始
新設RVHライン 0Nm3/h→10~15Nm3/h
JPライン 30Nm3/h→20~18Nm3/h
(6月20日午後4時13分)試験終了
新設RVHライン 15Nm3/h→0Nm3/h
JPライン 18Nm3/h→30Nm3/h
(6月21日午前10時15分)試験開始
新設RVHライン 0Nm3/h→15Nm3/h
JPライン 30Nm3/h→15Nm3/h
(6月21日午前11時57分)試験終了
新設RVHライン 15Nm3/h→0Nm3/h
JPライン 15Nm3/h→30Nm3/h
【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。4月25日、最初の7体の新燃料を共用プールへ移送完了。
・2号機の燃料取り出しに向け、2019年4月8日から原子炉建屋オペレーティングフロア内の2回目となる残置物の片付作業を実施中。
【サブドレン他水処理施設の状況】
【地下水バイパスの状況】
【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/index-j.html
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/index-j.html
【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
・1号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)循環冷却系については、計装品の定期点検に伴い、6月23日午前10時21分から当該設備の運転を停止。6月27日午後0時から運転を再開予定。
冷却停止時のSFP水温度は、28.7℃。
・6号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)冷却浄化系については、使用済燃料プール冷却浄化系(以下、「FPC系」という。)にて冷却しているが、FPC系を冷却している補助海水系の機器点検作業に伴い、SFP冷却をFPC系から残留熱除去系(以下「RHR系」という。)による冷却へ切り替えを行い、補助海水系の機器点検後は、SFP冷却をRHR系よりFPC系による冷却に戻す。
SFP冷却切り替え予定は以下のとおり。
6月27日午前9時から午後4時(約7時間停止)
・FPC系からRHR系非常時熱負荷モードに切り替え
・冷却停止中のSFP水温度上昇は約1.4℃と評価(温度上昇率:約0.192℃/h)
7月17日午前9時から午後4時(約7時間停止)
・RHR系非常時熱負荷モードからFPC系に切り替え
・冷却停止中のSFP水温度上昇は約1.4℃と評価(温度上昇率:約0.192℃/h)
6月26日午後1時30分現在のSFP水温度は、22.9℃。
【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/index-j.html
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)
参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。