2019年7月30日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
7月29日午後3時47分頃、乾式キャスク仮保管設備にある37基のキャスクのうち、7基のキャスク蓋間圧力が監視できないことを当社社員が発見。なお、敷地境界に設置しているモニタリングポストおよび連続ダストモニタに有意な変動はなし。現場を確認したところ、乾式キャスクおよび乾式キャスク仮保管設備エリアモニタの指示値に異常はなく、外部への影響はないと判断。
 今回の件は、落雷により計器(センサー)が故障し、キャスク蓋間圧力が監視不能となったものと推定。
 今後、計器(センサー)の交換修理を実施する。なお、計器(センサー)が復旧するまでは、仮設の圧力計を使用し、蓋間圧力を監視することとしており、本日確認した結果、7基とも有意な変動はないことを確認。
・2号機海水配管トレンチについては、2号機タービン建屋南側の2号機海水配管トレンチ建屋接続部を除き、2017年3月までに充填閉塞作業を実施しているが、2号機海水配管トレンチ建屋接続部については、建屋内滞留水の水位低下の状況に合わせて充填作業を行うこととしていた。今回、2号機海水配管トレンチ建屋接続部の充填閉塞作業を行うこととなり、建屋接続部に残留していた高濃度の溜まり水を2号機タービン建屋へ6月19日午前6時8分から移送を開始。今回の移送作業は、2号機海水配管トレンチ建屋接続部にある溜まり水(約140m)を約10日間で移送する予定としていたが、水移送作業に付随して行う削孔作業に時間を要するため、水移送作業の終了時期を8月上旬に変更。
 
【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。7月21日午後2時45分、4回目となる7体(新燃料)の共用プールへの移送を完了。
・2号機の燃料取り出しに向け、2019年4月8日から原子炉建屋オペレーティングフロア内の2回目となる残置物の片付作業を実施中。

【サブドレン他水処理施設の状況】
サブドレン他水処理施設の状況

【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
・3号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)循環冷却系については、計装品点検に伴い、7月29日午前6時6分に当該設備の運転を停止。8月9日午後9時から当該設備の運転を再開予定。
 冷却停止時のSFP水温度は32.0℃。

【1~6号機の状況】
 ※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。