2019年10月26日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

 福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
〇10月25日の大雨後の福島第一原子力発電所の状況については以下の通り。
・プラント関連パラメータや発電所敷地内のモニタリングポスト、ダストモニタの値に、有意な変動はなく、建屋滞留水水位についても、サブドレン水位との水位差が確保されていることを確認。また、パトロールによる設備の点検を実施した結果、現在のところ主要設備に影響のある異常は確認されていない。
・雨量の増加に伴い、各建屋に設置されている漏えい検知器が作動し警報が発生したが、全て雨水によるものと判断。

 ※漏えい警報発生(3件とも原因は雨水)
 「3号機タービン建屋ガス管理システムハウス内における水たまりの発見について」
 「3号機原子炉建屋における漏えい検知器の作動について」
 「プロセス主建屋近傍における漏えい検知器の作動について」

・1号機において燃料デブリの冷却状況の実態を把握するため、原子炉注水量を一時的に停止する試験(1号機燃料デブリ冷却状況の確認試験)を実施する。この試験に関連し、10月9日から10月31日の期間、以下の予定で1~3号機の原子炉注水量の変更を行う。
 なお、2号機および3号機の原子炉注水量の変更は、1~3号機原子炉注水設備全体のバランス調整に伴うもの。
  [原子炉注水量変更実績]
  (10月9日 午前10時40分)
   2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量  :1.5m/h→2.0m/h
   3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量  :1.5m/h→2.0m/h
  (10月10日 午後1時31分)
   2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量  :2.0m/h→2.5m/h
   3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量  :2.0m/h→2.5m/h
  (10月11日 午後4時25分)
   1号機 炉心スプレイ系原子炉注水量  :1.3m/h→0.0m/h
   1号機 給水系原子炉注水量      :1.3m/h→3.0m/h
   2号機 給水系原子炉注水量      :1.3m/h→2.0m/h
   3号機 給水系原子炉注水量      :1.4m/h→2.0m/h
  (10月15日 午前10時54分)原子炉注水停止
   1号機 給水系原子炉注水量      :3.0m/h→0.0m/h
  (10月17日 午前11時48分)原子炉注水再開
   1号機 給水系原子炉注水量      :0.0m/h→1.5m/h
  (10月21日 午前10時9分)
   1号機 給水系原子炉注水量      :1.6m/h→2.1m/h
  (10月23日 午前10時3分)
   1号機 給水系原子炉注水量      :2.1m/h→2.5m/h
  (10月24日 午後2時14分)
   1号機 給水系原子炉注水量      :2.5m/h→3.0m/h
  (10月25日 午後0時11分)
   2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量  :2.5m/h→1.5m/h
   2号機 給水系原子炉注水量      :2.0m/h→1.5m/h
   3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量  :2.5m/h→1.5m/h
   3号機 給水系原子炉注水量      :2.0m/h→1.5m/h
  [原子炉注水量変更予定]
  (10月31日)
   1号機 炉心スプレイ系原子炉注水量  :0.0m/h→1.5m/h
   1号機 給水系原子炉注水量      :3.0m/h→1.5m/h
 なお、以下の操作は、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子力施設の保安」第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項を適用し、必要な安全措置を定めた上で、計画的に運転上の制限外に移行し操作を実施する。
 10月15日に実施する原子炉注水停止操作は、午前10時5分より特定原子力施設に係る実施計画に定める運転上の制限「原子炉の冷却に必要な注水量が確保されていること」に関し、計画的に運転上の制限外に移行。
 10月17日に実施する原子炉注水再開操作は、午前11時3分より特定原子力施設に係る実施計画に定める運転上の制限「任意の24時間あたりの注水量増加幅 1.0m/h以下」に関し、計画的に運転上の制限外に移行。
 原子炉注水再開後、関連監視パラメータについては、異常ないことを確認。
 原子炉注水再開に伴い、特定原子力施設に係る実施計画に定める運転上の制限「原子炉の冷却に必要な注水量が確保されていること」を満足したことから、午後0時31分、当該の運転上の制限に関する実施計画第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項の適用を解除。
 その後、運転上の制限「任意の24時間あたりの注水量増加幅 1.0m/h以下」に関する、実施計画第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項の適用については、注水再開時刻から24時間が経過し、関連監視パラメータについては、異常ないことから、10月18日午後0時17分、実施計画第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項の適用を解除。

【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。7月21日午後2時45分、4回目となる7体(新燃料)の共用プールへの移送を完了。
・2号機の燃料取り出しに向け、2019年9月10日から原子炉建屋オペレーティングフロア内の3回目となる残置物の片付作業を実施中。
<1/2号機排気筒解体作業>
・2019年8月1日から1/2号機排気筒解体作業を2019年度内の排気筒解体完了に向けて実施中。

【サブドレン他水処理施設の状況】
サブドレン他水処理施設の状況

【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。

【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/

以 上

 

添付資料

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。