福島第一原子力発電所の状況について(日報)
2019年11月9日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。
(下線部が新規事項)
【主な作業実績と至近の作業予定等】
・11月9日午前11時19分、高温焼却建屋北側の共用プール廃液移送配管のカバー継ぎ目より、3秒に1滴の滴下があることを協力企業作業員が発見。その後、午前11時33分、当社社員が現場確認を実施したところ、15秒に1滴の滴下であること及び当該配管下部に5cm×5cm×1mmの水溜まりがあることを確認。なお、当該漏えい箇所については、ビニール袋で滴下を受けている。
当社社員が現場を確認したところ、当該配管カバーの他の継ぎ目4箇所からも滴下していることを確認。その後、同配管カバーを開けたところ、カバー内に水が溜まっていたことから、滴下していた水はカバー内に溜まっていた水と判断し分析を行った。
溜まっていた水の分析結果は以下のとおり。
セシウム134:検出限界値未満(4.3Bq/L)
セシウム137:5.0Bq/L
コバルト60 :検出限界値未満(6.0Bq/L)
直近(10月28日)で同配管を使って移送した水の分析結果と比較した結果、今回配管カバー内に溜まっていた水は雨水と判断。
(10月28日同配管で移送した水の分析結果)
セシウム137:120Bq/L
コバルト60 :1200Bq/L
【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。7月21日午後2時45分、4回目となる7体(新燃料)の共用プールへの移送を完了。
・2号機の燃料取り出しに向け、2019年9月10日から原子炉建屋オペレーティングフロア内の3回目となる残置物の片付作業を実施中。
<1/2号機排気筒解体作業>
・2019年8月1日から1/2号機排気筒解体作業を2019年度内の排気筒解体完了に向けて実施中。
【サブドレン他水処理施設の状況】
【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/
【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
・5号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)については、使用済燃料プール冷却浄化系を冷却する原子炉補機冷却系が、RCW側出口弁肉厚測定のため、11月8日午前9時から午後6時まで(約9時間停止予定)停止に伴い、11月8日午前9時52分、5号機SFP冷却を停止。予定作業が終了したことから、午後3時27分、冷却を再開。
冷却停止時のSFP水温度は、21.9℃。冷却再開後のSFP水温度は、22.5℃。
冷却状態については、異常のないことを確認。
【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)
参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。