2020年1月21日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
・1月15日午前11時11分頃、非常用電源としての所内共通ディーゼル発電機(A)の定例試験を実施していたところ、過電流の警報が発生し受電遮断器が動作(開放)した。
 このことから午前11時34分に所内共通ディーゼル発電機(A)を非待機とした。
 なお、所内電源は外部電源により確保されており、非常用の電源として、所内共通ディーゼル発電機(B)も健全であることを確認。
 その後の点検・調査の結果、受電遮断機が動作(開放)した原因は、所内共通ディーゼル発電機(A)運転中に系統電圧が変動したことに伴い、ディーゼル発電機を保護するために設置している過電流継電器の動作点まで発電機電流が一時的に上昇し、過電流継電器が動作したことによるものと判断。
 本原因をふまえ、今後は発電機電流を過電流継電器の動作点まで上昇しないように監視・調整する旨を、手順書に明記する。
 また、所内共通ディーゼル発電機(A)については、1月22日に定例試験を実施し、所内共通ディーゼル発電機(A)が健全であることを確認し待機状態とする。
 なお、所内共通ディーゼル発電機(A)が待機状態となることで、非常用の電源は所内共通ディーゼル発電機(A)、(B)の2台で確保できる状態となる。

【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。1月19日午後2時42分、7回目となる7体(新燃料)の共用プールへの移送を完了。
・2号機の燃料取り出しに向け、2019年9月10日から原子炉建屋オペレーティングフロア内の3回目となる残置物の片付作業を実施中。
<1/2号機排気筒解体作業>
・2019年8月1日から1/2号機排気筒解体作業を2020年5月上旬の排気筒解体完了に向けて実施中。

【サブドレン他水処理施設の状況】
サブドレン他水処理施設の状況

【地下水バイパスの状況】
地下水バイパスの状況

【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
・6号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)については、使用済燃料プール冷却浄化系(以下、「FPC系」という。)にて冷却しているが、タービン建屋補機冷却系の点検において、補助海水系の停止を伴う作業を行なうことから、SFP冷却をFPC系から残留熱除去系(以下、「RHR系」という。)による冷却に切り替え、点検後は、SFP冷却をRHR系からFPC系による冷却に戻す。
 SFP冷却切り替え実績・予定は以下のとおり。
 [実績]
  1月20日午前10時19分にFPC系停止、午前11時23分にRHR系非常時熱負荷モードに切り替え。切り替え後のSFP水温度は、21.0℃(停止時21.0℃)。
 運転状態については、異常のないことを確認。
 [予定]
  1月23日午前9時から午後5時(約8時間停止)
  ・RHR系非常時熱負荷モードからFPC系に切り替え
  ・冷却停止中のSFP水温度上昇は約1.6℃と評価(温度上昇率:約0.188℃/h)
 1月17日午後1時現在のSFP水温度は、21.5℃。
・1~3号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)循環冷却二次系のポンプ点検に伴い、1~3号機のSFPの冷却が停止。(1号機については一次系についても停止)
 SFP冷却停止期間(予定)は以下のとおり。
  1月15日午前5時から2月7日午後7時
 また、各号機の冷却停止期間におけるSFP水温度評価については以下のとおり。
 1号機:1月14日午前5時現在のSFP水温度が、19.5℃であり、冷却停止期間終了時点でのSFP水温度については、放熱を考慮し約21.2℃
 2号機:1月14日午前5時現在のSFP水温度が、19.7℃であり、冷却停止期間終了時点でのSFP水温度については、放熱を考慮し約29.4℃
 3号機:1月14日午前5時現在のSFP水温度が、18.6℃であり、冷却停止期間終了時点でのSFP水温度については、放熱を考慮し約26.5℃
 各号機の冷却停止(実績)は以下のとおり。
 1号機:1月15日午前6時7分SFP循環冷却系一次系の運転を停止
     冷却停止時のSFP水温度は19.6℃
 2号機:1月15日午後1時39分SFP循環冷却系二次系の運転を停止
     冷却停止時のSFP水温度は19.6℃
 3号機:1月15日午後1時39分SFP循環冷却系二次系の運転を停止
     冷却停止時のSFP水温度は18.7℃

【1~6号機の状況】
 ※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。