福島第一原子力発電所の状況について(日報)
2020年2月5日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。
(下線部が新規事項)
【主な作業実績と至近の作業予定等】
・3号機において燃料デブリの冷却状況の実態を把握するため、原子炉注水量を一時的に停止する試験(3号機燃料デブリ冷却状況の確認試験)を実施する。この試験に関連し、1月29日から2月17日の期間、以下のとおり1~3号機の原子炉注水量の変更を行う。
なお、1号機および2号機の原子炉注水量の変更は、1~3号機原子炉注水設備全体のバランス調整に伴うもの。
[原子炉注水量変更実績]
(1月29日午前10時53分)
1号機 給水系原子炉注水量 : 1.4 m3/h → 2.0 m3/h
2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 1.4 m3/h → 2.0 m3/h
(1月30日午後0時19分)
1号機 給水系原子炉注水量 : 1.8 m3/h → 2.5 m3/h
2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 2.0 m3/h → 2.5 m3/h
(1月31日午後6時10分)
1号機 給水系原子炉注水量 : 2.4 m3/h → 3.0 m3/h
2号機 給水系原子炉注水量 : 1.4 m3/h → 2.0 m3/h
3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 1.4 m3/h → 3.0 m3/h
3号機 給水系原子炉注水量 : 1.5 m3/h → 0 m3/h
(2月3日午前10時31分)原子炉注水停止
3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 2.9 m3/h → 0 m3/h
(2月5日午前10時42分)原子炉注水再開
3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 0 m3/h → 1.4 m3/h
[原子炉注水量変更予定]
(2月6日)
3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 1.5 m3/h → 2.0 m3/h
(2月7日)
3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 2.0 m3/h → 2.5 m3/h
(2月10日)
1号機 給水系原子炉注水量 : 3.0 m3/h → 1.5 m3/h
2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 2.5 m3/h → 1.5 m3/h
2号機 給水系原子炉注水量 : 2.0 m3/h → 1.5 m3/h
3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 2.5 m3/h → 3.0 m3/h
(2月17日)
3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 3.0 m3/h → 1.5 m3/h
3号機 給水系原子炉注水量 : 0 m3/h → 1.5 m3/h
なお、以下の操作は、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子力施設の保安」第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項を適用し、必要な安全措置を定めた上で、計画的に運転上の制限外に移行し操作を実施。
○2月3日に実施する原子炉注水停止操作は、特定原子力施設に係る実施計画に定める運転上の制限「原子炉の冷却に必要な注水量が確保されていること」に関し、計画的に運転上の制限外に移行
2月3日午前10時5分、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子力施設の保安」第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項を適用
2月5日午前10時49分、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子力施設の保安」第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項の適用を解除
○2月5日に実施する原子炉注水再開操作は、特定原子力施設に係る実施計画に定める運転上の制限「任意の24時間あたりの注水量増加幅 1.0m3/h以下」に関し、計画的に運転上の制限外に移行
2月5日午前10時7分、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子力施設の保安」第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項を適用
【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。1月31日午後2時30分、9回目となる7体(使用済燃料7体)の共用プールへの移送を完了。
・2号機の燃料取り出しに向け、2019年9月10日から原子炉建屋オペレーティングフロア内の3回目となる残置物の片付作業を実施中。
<1/2号機排気筒解体作業>
・2019年8月1日から1/2号機排気筒解体作業を2020年5月上旬の排気筒解体完了に向けて実施中。
【サブドレン他水処理施設の状況】
【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/
【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
・1~3号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)循環冷却二次系のポンプ点検に伴い、1~3号機のSFPの冷却が停止。(1号機については一次系についても停止)
SFP冷却停止期間(予定)は以下のとおり。
1月15日午前5時から2月7日午後7時
また、各号機の冷却停止期間におけるSFP水温度評価については以下のとおり。
1号機:1月14日午前5時現在のSFP水温度が、19.5℃であり、冷却停止期間終了時点でのSFP水温度については、放熱を考慮し約21.2℃
2号機:1月14日午前5時現在のSFP水温度が、19.7℃であり、冷却停止期間終了時点でのSFP水温度については、放熱を考慮し約29.4℃
3号機:1月14日午前5時現在のSFP水温度が、18.6℃であり、冷却停止期間終了時点でのSFP水温度については、放熱を考慮し約26.5℃
各号機の冷却停止(実績)は以下のとおり。
1号機:1月15日午前6時7分SFP循環冷却系一次系の運転を停止
冷却停止時のSFP水温度は19.6℃
2号機:1月15日午後1時39分SFP循環冷却系二次系の運転を停止
冷却停止時のSFP水温度は19.6℃
3号機:1月15日午後1時39分SFP循環冷却系二次系の運転を停止
冷却停止時のSFP水温度は18.7℃
・6号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)については、使用済燃料プール冷却浄化系(以下、「FPC系」という。)にて冷却しているが、タービン建屋補機冷却系の点検において、補助海水系の停止を伴う作業を行なうことから、SFP冷却をFPC系から残留熱除去系(以下、「RHR系」という。)による冷却に切り替え、点検後は、SFP冷却をRHR系からFPC系による冷却に戻す。
SFP冷却切り替え実績・予定は以下のとおり。
[実績]
2月4日午前9時59分にFPC系停止、午前10時39分にRHR系非常時熱負荷モードに切り替え。切り替え後のSFP水温度は、18.0℃(停止時17.8℃)。
運転状態については、異常のないことを確認。
[予定]
2月7日午前9時から午後6時(約9時間停止)
・RHR系非常時熱負荷モードからFPC系に切り替え
・冷却停止中のSFP水温度上昇は約1.7℃と評価(温度上昇率:約0.187℃/h)
2月3日午後1時現在のSFP水温度は、17.9℃。
【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)
参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。